2012年 試合速報
2012 J1リーグ公式戦 17節 vs.サンフレッチェ広島
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ミキッチ
石川 大徳
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藤田 義明
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小林 裕紀
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青山 敏弘
中島 浩司
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中島 浩司
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佐藤 寿人
森崎 浩司
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藤田 義明
山本 脩斗
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山崎 亮平
押谷 祐樹
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森崎 浩司
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
広島ビッグアーチ | 7/7(土) | 19:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 川上 覚 | 村上 伸次 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 中野 卓 | 間島 宗一 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
21.5度 | 82% | 金田 大吉 | 金城 泉 |
12 | シュート | 9 |
10 | ゴールキック | 12 |
4 | コーナーキック | 3 |
19 | 直接FK | 9 |
1 | 間接FK | 1 |
1 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
前節のホーム・FC東京戦に3-1で勝利し、黒星が続くよくない流れを完全に断ち切って迎える7月戦線。勝点27の3位という好位置で臨むは2位・サンフレッチェ広島との上位決戦だ。
サンフレッチェ広島とは今季すでに1度対戦している。4月18日のヤマザキナビスコカップ予選リーグ第3節。ヤマハスタジアムの一戦は終盤まで0-0のままもつれたものの、最後は後半途中から投入された山田大記が駒野友一のクロスを上手く流し込み、先制。結局この1点が決勝ゴールとなり、ジュビロ磐田が1-0で競り勝っている。
ただし、けして楽なゲームではなかった。サンフレッチェ広島は今季森保一新監督の下で新たなスタートを切っているが、持ち前のパスワークは健在。カップ戦の対戦でも結果的に完封したものの熟練された連係からゴールを脅かされた場面もあっただけに、今回の対戦でも十二分に警戒が必要だ。中でもリーグ得点ランクトップ(第16節終了時点)を走る佐藤寿人は相手の攻撃のキーとなる存在の一人。森下仁志監督が「一瞬の隙で得点を取れるストライカー」と警戒すれば、古巣との対戦となる駒野友一も「常に裏を狙ってくる選手。ラインの上げ下げが難しいところですが、しっかりマークしながらボールの出どころにもしっかりとプレッシャーをかけていきたい」と口元を引き締める。
一方、攻撃面でポイントになるのは前田遼一だ。勝利した前節のみならず常に献身的なプレーでチームを牽引する大黒柱だが、ここ数試合ゴールがない。サンフレッチェ広島戦ではここ数年で複数のゴールをマークしているだけに、このアウェイゲームでゴールを奪い一気に勢いに乗りたいところ。中盤で厚みを作りつつ、両サイドから質の高いクロスを供給できれば背番号18が確実にゴールへ流し込んでくれるはずだ。2次攻撃へつなげる意味でも最前線の広いエリアを動き回るエースをチームとして上手く使っていきたい。
リーグ戦は今節で17試合を消化。次節よりいよいよ後半戦へ突入する。「自分たちがどういった終盤戦を迎えるかという意味でもこの中盤戦での粘り強さは必要。チームの団結をさらに強め、さらに粘り強くやっていきたい」(森下仁志監督)。この一戦に勝てば勝点30で後半戦を迎えられる。七夕の夜を勝利で飾り、7月を連勝でスタートさせることができるか。目指すは勝利のみ。サックスブルーは満を持して敵地・広島へ乗り込む――。
――感想
ゲーム自体は戦前から予想していたような“粘り合い”と言うか、こういうゲーム展開になると思っていました。そういった部分でも今選手たちにも伝えましたが、最後の15分のところでもっともっと自分たちが粘り、先に得点を取って勝ち切れるようなチームになるためにも、これがまた一つ僕たちに対しての挑戦だと思いますし、そういう部分を突き詰め、より粘り強くやっていきたいです。ここから折り返しますが、引き続きやり続けたいと思います。
――山田大記選手が先発復帰し、トップ下での起用となりましたが、その布陣の意図は?
細かいことはここでは言えない部分もありますが、一言で言うとより“変化”を起こしたいという意図で今季初めて真ん中でやってもらいました。よくやってくれたと思いますし、チャンスもありましたし、よりそういう精度を高めていけるよう日々トレーニングに励みたいと思います。
――藤田義明選手を2試合連続でボランチ起用されましたが、どういった効果をもたらしましたか?
中盤の守備のところでのセンターバックとの連係や前へ踏み込む力強さであったり、特に前半はほとんど相手に仕事をさせませんでした。そういう部分では(藤田)義明があそこでも十二分にやってもらえるということでより競争が生まれると思いますし、選択肢も増えますし、これをやり続けてもらいたいと思います。
――今節でリーグ戦17試合を消化しましたが、チーム作りの進捗状況はいかがですか?
34節が終わった時に選手たちによくやったと言えるよう日々取り組みたいですが、みなさんのリーグの戦前の予想をはるかに上回る頑張りを選手自身が見せ、日々の練習に真摯に取り組んでくれていますし、選手たちは自信を持っていいと思います。より高みを目指して全員でやっていきたいと思います。
――山田選手の起用に関して“変化”をもたらしたいということでしたが、前節は3得点を取り、攻撃は好調のようにも見えましたが、どのあたりに“変化”を期待したのですか?
全くもの足りない部分はありませんでしたし、“変化”というのは戦術的な部分もありますし、みなさんに感じていただければと思います。後半チャンスもありましたし、その回数をもっともっと増やしていきたいです。あれだけリトリートされた守備を崩すのはサッカー界全体の課題かもしれませんが、あれを打ち破っていかないと僕たちがやっているような守備は評価されませんし、自分たちがやっているスタイルを信じてやり続けたいと思います。
ほんの少しの差だと思いますが、チャンスで決められなかったところで差が出てしまいました。
――相手が自陣でブロックを固めてくる場面もあったが?
前半は上手く中盤で回してから前へ入れたり、自分たちでボールを動かすことができましたが、相手もペナルティーエリア付近はしっかり守ってきていて、そこでもっと崩す必要がありましたし、さらに工夫が必要でした。
――前後半で試合のペースが変わったように見えたが?
後半の最初に相手に主導権を握られていましたし、セカンドボールを相手に拾われてしまいました。ただ、危ないシーンを作られた中でゴールを許さず、立て直せた部分もあったのですが、そこでチャンスを決めきれなかったことがもったいなかったです。
――ボランチとして2試合連続の先発となりましたが、意識したことは守備面?
そうですね。守備を意識していましたが、もっともっと潰さなければいけませんでした。
――山崎亮平選手が左サイドに入りましたが?
ドリブルで仕掛けて、という狙いだと思います。守備面は自分やミヤ(宮崎智彦)、(菅沼)駿哉で上手くカバーできればよかったのですが、自由に使われてしまった部分もありましたし、もっとケアしなければいけませんでした。
コマ(駒野友一)さんを上がらせる回数が少なかったということは僕のところでボールが収まっていないということですし、もっとやらなければいけないと感じています。
――後半惜しいシュートもありましたが?
次第にサイドから展開できる部分も出てきましたが、中央を固められていましたし、サイドから崩した時にさらに工夫が必要でした。
――相手の守備ブロックを崩すことに難しさもあった?
一度ナビスコで対戦している分、それほど苦ではありませんでしたが、(前田)遼一さんの近くに人がいない場面があったり、相手の思うようなミスをしてしまった部分もありました。
今日勝てば一つ上の順位に行くことができたチャンスもありましたし、どうしても勝ちたかったのですが、結果的に負けてしまい、切り替えていくしかないと思っています。
――前半はジュビロの方が多くボールを持っているようにも見えましたが、広島が自陣でブロックを作っている中で難しさは?
今、練習で相手のペナルティーエリアに入ったところの攻撃を主にやっていますが、あまりいい部分を出せなかったと思います。
――この試合、ゴールを決めるためにさらに必要だったことは?
ゴール前までは行けているので、そこから冷静に自分たちでボールを動かしてゴールへ向かうといった冷静な判断が今日は少し欠けてしまった部分もありました。
ゲームを支配できている時間は長かったですし、そういった意味でもったいなかったと思います。ただ、相手の戦術はゾーンを作ってくることですし、そこで崩しきれなかったり、結果的に少し切れてしまった時間帯があったことは自分たちに責任がありますし、そういうところも含めて力不足かなと思います。
――感想
試合内容は、前半は我慢比べというような感じで試合が進み、後半の立ち上がりから我々が5、6回決定的なチャンスを作り、そこを決めきれませんでしたが、そこで気持ちとプレーをチームとして持続させ、うちらしいコンビネーションで最後中島が決め、森崎浩司が追加点を取ってくれるという形で勝てたことはよかったと思います。
何よりもよかったのはけが人がゲームの中で2人出てしまいましたが、選手がネガティブな要素が出た時に下を向かず、やってやるんだという気持ちを一人一人が強く持ち、チームとして団結し、より結束力を持って勝ちきることができたのはよかったと思います。みんなの気持ちで0点に抑え、2-0で勝つことができたと思っています。
ホームで絶対に勝とうということで試合に臨みましたが、この苦しい、厳しい戦いの中、サポーターのみなさんが最後まで選手たちを後押しし、応援してくれましたし、選手は最後まで走り切り、戦い抜いて勝つことができました。サポーターのみなさんに感謝の気持ちを伝えたいと思います。ありがとうございました。