2012年 試合速報
2012 J1リーグ公式戦 7節 vs.横浜 F・マリノス
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中町 公祐
齋藤 学
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山田 大記
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ペク ソンドン
山崎 亮平
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ドゥトラ
松本 翔
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小林 祐三
熊谷 アンドリュー
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松浦 拓弥
阿部 吉朗
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山本 康裕
ロドリゴ ソウト
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
ヤマハスタジアム | 4/21(土) | 14:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝 | 瀧 弘之 | 廣瀬 格 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 安元 利充 | 木川田 博信 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
19.9度 | 53% | 森川 浩次 | 花澤 秀登 |
6 | シュート | 13 |
14 | ゴールキック | 6 |
5 | コーナーキック | 6 |
14 | 直接FK | 11 |
1 | 間接FK | 1 |
1 | オフサイド | 1 |
0 | PK | 0 |
静岡ダービー(4月14日)の直後の一戦だっただけに、非常に大きな意味を持つ一勝だった。
ヤマザキナビスコカップ・サンフレッチェ広島(4月18日)に勝利したジュビロ磐田はここから上昇気流に乗っていく。サンフレッチェ広島では序盤から相手にチャンスを作られる場面もあったが、時間の経過と共に立て直し、後半途中からピッチに立った山田大記のゴールでしぶとく勝ちきった。これでカップ戦3連勝。試合後、森下仁志監督は「特に前半の途中から後半にかけて、自分たちのスタイルに挑戦し続けるという部分では、本当によくやってくれた」とゲームを振り返っている。また、サンフレッチェ広島では2月5日のU-23 日本代表の試合中に相手選手と接触して左橈骨(とうこつ) を骨折した山崎亮平が復帰後初のベンチ入りを果たしている。出場こそなかったものの、状態を上げてきていることは間違いない。今季より「9」を背負うストライカーの帰還はこの試合に向けて何よりも明るい材料である。
舞台は再びリーグ戦へ戻る。カップ戦の勝利で公式戦の連敗は防ぐことができたが、ここで再び立ち止まるわけにはいかない。目の前のリーグ戦を一つずつクリアし、チーム力を高めていくためのハードワークは今後も継続されていく。前進あるのみだ。
対する横浜F・マリノスは今季樋口靖洋監督の下で新たなスタートを切ったものの、今季開幕リーグ6試合で4分2敗。ヤマザキナビスコカップを含めると開幕から公式戦9試合勝利がなく、今季初白星を目指し並々ならぬ思いでこのゲームに臨んでくるはずだ。ただし、しばらく勝利から遠ざかっているとはいえ、中村俊輔や中澤佑ニといった実績あるベテランに加え、昨季愛媛FCで大きな成長を遂げた齋藤学ら若手選手にも勢いがあり、間違っても簡単に勝たせてくれる相手ではない。直近のヤマザキナビスコカップ(4月18日)では清水エスパルスにアウェイで敗れているが、このゲームにしっかりと焦点を合わせてくるに違いない。
連戦となるが、日頃の練習で“タフさ” を培ってきたサックスブルーには愚問である。思う存分走り回り、ヤマハスタジアムを熱く盛り上げる。
――感想
試合前から非常にタフな試合になることはわかっていましたし、マリノスさんはこの状況でも、今日見てわかったように、個人個人はすごく能力の高い選手がいますし、それは想定していましたが、それ以上に選手が厳しいコンディションの中でも最後まで走り続けてくれて、その選手たちをたくさんのサポーターの方々が背中を押してくれたことが勝因だと思います。
――後半の立ち上がりがよく、いい時間帯もあった中で、追加点は奪えませんでしたが、その要因は?
僕自身、どの試合でもみなさんにそう言っていただけることはやはりうちのチームはもっとできるだろうと思っていただいている証拠だと思いますし、もちろん、まだまだコンディションを上げなければいけない選手もいますし、経験を積まなければいけない選手もいますが、僕らのチームは発展、前進している途中なので、そういった中でも難しいゲームを勝ち切っているということは、経験、コンディションを上げていかなければいけない選手にとってもプラスになると思いますし、(前田)遼一、駒野、(藤田)義明もそうですし、(山本)康裕や(小林)裕紀もそうですが、連戦で、経験のある選手たちが引っ張ってくれて、ファイトしてくれて、いい関係で今ゲームができているのではないかなと思っています。
――山崎亮平選手への評価は?
山崎は、僕自身、彼の才能を本当に理解していますし、今日はまだ4割、半分ぐらいだと思いますし、さきほど言ったコンディションを上げなくてはいけない選手というのはやはり山崎だと思いますが、そういった状況でもあれだけ”違い”を出せるわけですし、彼が万全のコンディションになってくれれば、僕らにとってはさきほど質問に出た追加点の部分で、2点、3点と仕掛けていけるようなグループルになっていけると思います。
――山田大記が左サイドに入りましたがその意図と、山田大記のプレーへの評価は?
(山田)大記が左というのは、先日のナビスコで(ペク)ソンドンもよかったですし、(ペク)ソンドンも経験を積めば、さきほどの山崎と同じで”違い”を出せる選手ですし、僕が時間を与えなければいけないという部分もあります。
(山田)大記に関しては去年からもそうですが、今年に入ってより”違い“というか、そういったものを率先して生み出してくれていますし、本当に勝負強い、心強いキャプテンだと思います。
――今季、1点差での勝利が多いと思いますが、トレーニングのどのあたりがそういった結果につながっているのでしょうか?
さきほど選手、スタッフに話をしましたが、今日一生懸命に走ったのはピッチに立った選手ですが、それを生み出しているのはトレーニングであって、トレーニングはそれ以外の、ベンチに入ったけど出れなかった選手、ベンチ入りできなかった選手、それから夜遅くまでチームのために働いてくれているスタッフ、そういった人たちの思いがすごく強くつながっていて、その毎日の積み重ねがみんなのエネルギーとなっていると思います。やはりみんなの思いを常に強い絆でつなげて、そしてハードなトレーニングを真摯にやっていくことが大事だと思います。
そして、その前に今日も(サポーターに)たくさん来ていただきましたが、自分たちが何不自由なく大好きなサッカーをこういった舞台でやらせてもらえるという感謝の気持ちを根本的なところで忘れないようにやり続けることが、これを続けていく要因だと思います。
――今季開幕から負けていなかった中で静岡ダービーで今季初黒星を喫しましたが、それを引きずらなかった要因は?
あの敗戦はやはりまずは僕自身のゆとりのなさ、落ち着きのなかった部分が選手に伝わってしまいましたし、僕が学ぶ部分もありました。
それと、僕のそういった落ち着きのなさを跳ね返してくれるような、この1週間、昨日のトレーニングあたりもそうですが、本当に皆さんに見てもらえないことが残念なくらいの本当にすごい緊張感なので、それは僕自身、頭が下がりますし、この道は僕が作ったというより、選手とスタッフ全員で作ってくれていると思いますし、みんながよく僕をフォローしてくれていると思います。
――ゴールシーンについて
ボールを持っている時はそこまでいろいろ考えていないのですが、とにかく決めれてよかったです。
――1-0での勝利となりましたが?
リーグで連敗は絶対にしてはいけないという中で、勝点3を取れたことはよかったですし、無失点というのはチームとして自信になると思います。ただ、内容的にはまだまだですし、課題の方が多いと思っています。
――自分自身の課題とは?
守備に関して立ち上がり少し不安定な部分があったのでそこの入り方の部分と、攻撃面では後半はリードしている中でどうしても守りに入ってしまうというか、フリーな状態でもつなぐというより蹴ってしまって自分たちがボールを持つ時間を長くできなかったという部分は自分たちが目指すスタイルとはちょっと違う部分なので、そのあたりを修正していかなければいけないと思っています。
――ホームでの連勝は続いていますが?
ゲーム内容で圧倒しているかと言えばそうではない中でホームで勝てていることは試合に出ていない選手だったり、サポーターのみなさんだったり、そういった力が働いて結果につながっていると思うので、本当にいろんな方に感謝したいと思っています。
自分たちの中盤のところでのミスから危ない場面もありましたが、何とか失点0に抑えることができました。1-0ということで、こういった接戦をものにできていることはチームにとって大きいことだと思いますし、やはりこれも練習からきていると思うので、これからも練習にしっかりと取り組み、いい結果を出していきたいです。
――J1通算300試合出場達成となりましたが?
これだけ試合に出れていることを嬉しく思います。ただ、上には上がいますし、これからも試合出場が増え続けるように頑張っていきたいと思います。
後半止まってしまった時間帯もありましたが、前線から最終ラインまで守備の部分でみんなが手を抜かなかったですし、体を張ったり、球際、といった意識がみんなにあると思いますし、それが結果につながっていると思います。
去年は波があった部分もありましたし、これを続けていきたいです。ここから調子をさらに上げていけるように、自分自身としてもチームとしても90分間集中を切らさずプレーしていきたいと思います。
――終盤、CKでのクリアについて
チームの中で役割があるわけではありませんが、みんながクリアするという意識を持ってプレーできています。
――山崎亮平への惜しいパスもあったが?
申し訳なかったです。得点を取って調子に乗ってもらいたかったのですが。
厳しい試合で勝てたことは練習の賜物だと思っています。自分自身、この試合では躍動感がありませんでした。少し疲れもありました。プロ1年目のシーズンということで、自分自身、経験がないということは自覚していますし、ここからさらに経験を積み重ねていきたいと思っています。
――試合を振り返って
試合に勝てて、ピッチでサポーターのみなさんと一緒に勝利の瞬間を味わえてよかったです。自分自身、ぜんぜん(納得いくプレーが)できませんでしたが、チームが勝てたので、それが一番ですし、勝ててよかったです。
自分自身、運動量がまだまだ足りないと思いますし、体力ももっと動いてつけなければいけないと思っています。練習からしっかりやっていきたいと思います。久々に試合に出て、やはり試合と練習とは違いますし、そういった意味では試合に出れてよかったです。
――U-23日本代表への思いは?
そちらもやはり試合に出てアピールしていかなければいけないと思っていますし、残された期間は少ないのですが、1試合1試合しっかりやっていきたいと思います。
――感想
まだ今シーズンなかなか勝てないこの状況、この負の連鎖をなかなか立ち切れないという思いが非常にしています。応援していただいているサポーター、ファンのみなさんに今日も駆けつけていただきましたが、勝点3を届けられず、本当に申し訳ないと思っています。ただ、選手たちは今日本当に90分集中した、相手のゴールに向かうプレーを見せてくれたと思います。特に後半は何とか逆転するんだ、という意思を強く持ち、プレスの位置を高くして、前でボールを奪って、ボックスの中にたくさんボールを入れて、人が入って、チャンスを作ろうと。そういった迫力も多く見ることができたと思います。ただ、これが得点に結びついていないのが現実ということもしっかりと受け止めた上でまた1週間しっかりと準備して、今日の内容を次は結果につなげるという思いを持って、顔を上げてやっていきたいと思います。