2010年 試合速報
2010 J1リーグ 8節 VS.浦和レッズ
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
埼玉 | 4/24(土) | 16:03 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 福田 寛 | 岡田 正義 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 相葉 忠臣 | 穴井 千雅 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
14.5度 | 29% | 鷲城 巧 | 大塚 重徳 |
15 | シュート | 9 |
10 | ゴールキック | 12 |
10 | コーナーキック | 2 |
24 | 直接FK | 10 |
2 | 間接FK | 3 |
2 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
Jリーグ Division 1第8節がまもなく始まる。
対戦相手は、首位にたっている浦和レッズ。
今季の浦和の成績は、5勝1敗1分。
開幕戦の鹿島アントラーズ戦にこそ0-2で敗れてしまったものの、そこからはナビスコカップ含めて8試合負け無し。
失点数が少なく、得点数が多い典型的に強いチームの形が作れており、ここ数シーズン不調に陥っていた元王者が今シーズンは開幕からエンジン全開となっている。
中でも攻撃は総得点でリーグ2位の破壊力。
怪我から復帰した田中達也、昨シーズン公式戦通算20ゴールのエジミウソンを擁しており、そこに今季、広島から指令塔の柏木陽介が加わった攻撃陣は破壊力抜群。
控えにも原口元気や経験豊富な高原直泰がおり、フィンケ監督としても攻撃に関してはなんら不満は無いことだろう。
逆に今シーズン開幕前に心配されたのが守備陣。
昨年までのチームの大黒柱であり、日本代表のレギューラーセンターバックでもあるトゥーリオが名古屋に移籍。
それでも若手の宇賀神友弥や、新外国人のサヌらが台頭し、阿部勇樹、山田暢久、平川忠亮、坪井慶介らがまとまりを見せ、ここまで7節を終えたJ1リーグで1試合平均1失点以下の6失点と奮闘をみせている。
そして何よりも強力なのはホーム埼玉スタジアムの熱狂的なサポーター。
スタジアムのほぼ全員が赤い服を身にまとった風景は威圧感たっぷりである。
一方のジュビロは、前節ホームで大宮相手に1対1の痛い引き分け。
勝てる試合だっただけに、何とか勝利したいところであったが、勝点1獲得にとどまっている。
明るい話題で言えば駒野友一の復帰。
J1リーグ戦では第5節のガンバ大阪戦以来の復帰となったこの日本代表右サイドバックは、早速前田遼一へのアシストという形で復帰をアピールし、フル出場でサポーターの不安を一掃させてくれた。
その駒野友一のクロスに合わせた前田遼一も好調をキープ。
後は今季わずか1ゴールしか奪えていないイグノの調子が上がってくれば、チーム自体も波に乗ってくるはずである。
また、ジウシーニョの怪我からの復帰も間近で、このブラジル人が復帰すれば、さらに攻撃力に厚みが増すことは間違いない。
今節は首位のチームとの対戦、さらにアウェイではあるが臆すること無くどんどん前から仕掛けて、先制点を奪いたいところ。
相手の攻撃陣も強力だが、那須大亮、加賀健一、イ ガンジンを中心にまとまりのある守備陣でなんとか零封に抑えたい。
試合会場は、埼玉スタジアム。
キックオフは午後4時。
今日もサポーターの皆さんには、最後まで熱い熱い声援をお願いします!
前半開始前から歌でジュビロに威圧感を与えてくる。
この浦和サポーターを黙らせるゴールを奪いたい。
しかし、ジュビロはアウェイということもあり、守備をコンパクトにし決定機を作らせない。
阿部勇樹が直接狙うが、八田直樹が飛びつきゴールを死守!
浦和も詰めが早く、ジュビロがボールを回せない。
1対1の仕掛けからクロスを上げ、前田遼一がヘディングで落とすが、ここには誰もいない。
八田直樹が大きく蹴り出そうとしたところをエジミウソンが詰め、体に当たりボールがゴール方向へ転がっていくが、ゴールぎりぎりで左に外れピンチを逃れる。
しかし那須大亮がしっかり対応し、ジュビロボールのFK。
ボールは枠を捉えていたが、山岸範宏にセーブされてしまう。
相手DFに当たり跳ね返ったところを再び西紀寛がシュートを放つが、これは大きく外れてしまう。
駒野友一がふわりとしたボールをあげるが、山岸範宏に直接キャッチされてしまう。
これはチャンスにならず…
これはジュビロDFが跳ね返す!
ボールはポストに直撃!
シュート前にしっかりと詰めたいところ。
浦和DFに跳ね返されるも最後は西紀寛がシュート!
しかしこれはボールに力なく、山岸範宏がキャッチ。
ジュビロDFが2人つくが、かわされクロスを上げられてしまう。
しかしエリア内でしっかりクリア!
GKと1対1となりシュート!
しかし惜しくも、ボールは右サイドに外れてしまう…
しかし、エリア内には進入させず、しっかりと守備陣が対応。
前田遼一が中央で待っていたが、ボールは逆サイドまで流れてしまいチャンスを作ることができない。
前田遼一が抜け出しシュートを放つが、山岸範宏が倒れこみながらセーブ。
惜しくもチャンスを逃してしまう。
しかし、相手DFと競り合ったイ グノがファウルをとられてしまう…
そのままシュートを狙うがゴールならず。
GKと1対1でシュートを放とうとしたところを加賀健一が素早いスライディングでピンチを防ぐ!
加賀健一のすばらしい動きだった。
ふわりとしたボールにイ グノが反応するが、イ グノがファウルをとられてしまう。
ポンテが中央で待ち構え、ダイレクトでシュートを狙うが空振りしてしまう。
浦和ボールのFKをジュビロDFが跳ね返し、浦和ボールのスローインとなったところで前半終了のホイッスル。
両チーム共に選手交代なし。
相手に跳ね返されてしまうが、こぼれ球にイ グノが反応しシュート!
しかしボールは枠の外。
中央でエジミウソンが頭で合わせるがボールはポスト直撃!
ボールは枠を捉えるが、八田直樹がファインセーブ!
ポンテが浮き球のパスを狙うが、このボールには誰も反応しない。
シュートはミートしていたが、枠には入らずジュビロボールのゴールキック!
ポンテが蹴るもジュビロDFがヘディングクリア!
蹴ったボールがレフェリーに当たり、そのまま八田直樹がキャッチ。
エリア内に進入される回数が増えてくるが、ジュビロDFがしっかり対応!
パク チュホが相手のボールを奪いにいくもファウルをとられてしまう。
しかし、この動きを続けたいところ。
ポンテが蹴ったボールに田中達也がニアで合わせるが枠に入らず!
これは八田直樹がしっかりキャッチし難を逃れる。
ロスタイムは4分。
エリア内で高原直泰が八田直樹が競り合い、八田直樹が倒れてしまう。高原直泰のファウルでジュビロボールのFK。
エリア内にボールを入れてくるがオフサイドの判定。
このボールを八田直樹が蹴ったところで試合終了のホイッスル!!!
西紀寛が上げた1点を守り抜き、見事な完封勝利!
――感想
非常に高い集中力を持って、粘り強くプレーできましたし、チームが一つになって守れたことが勝ち点3を獲得できた最大の要因だと思っています。今までどちらかと言うと粘りが足りずに、一人、二人がボールを取りに行き、スペースを作ってしまってそこを突かれて失点する形が多かったのですが、そういったことがなく、スライドも速くできていましたし、プレスバックもできていました。守備に関しては非常に良かったと思います。攻撃に関しては、長いボールが入った後に、もっと人数をかけてサポートして展開したかったのですが、守備の疲労と浦和の奪われた瞬間のプレスによって自由にボールを動かすことができませんでした。ただ、勝ち点3を取ることが我々にとって一番重要なことだったので非常に嬉しく思っています。この後もこういったゲームを続けられるように、しっかりとトレーニングしていきたいと思っています。
――後半、最初に金沢選手を投入したのは、守りにいくという指示があったのですか?
浦和が攻勢に出てきていましたし、サイドを突かれていたことがありました。もともと両サイドのMFを変えるつもりでしたが、成岡の方が運動量が減っていたので、最終ラインに浄(金沢)を入れてパクチュホを中盤に上げました。パクチュホはもともと攻撃的な選手ですので、守備的というよりもチームに安定を図るためにポジションを変更しました。西に関しては、コンディションが万全ではないので時間限定ということで考えていました。スピードがあり、サイドバックの経験もある康裕(山本)を投入して防ごうとしました。岡田は守備の人なので中盤でしっかり防いでチームを安定させるために投入しました。
――前半はイメージ通りの展開でしたか?
立ち上がり10分から15分ぐらいはこのスタジアムの雰囲気にのみ込まれたような感じで、選手達の一歩一歩の動きが遅かったです。ただ、カウンターの鋭さはありましたし、シュートで終わる場面がかなりあったので、前半の方が良かったと言えば良かったのですが、今シーズンやろうとしているのは自分達でボールを保持する時間を長くして、サイドチェンジを交えながらフィニッシュまで行くということをテーマとしてやっています。それに関してはほとんどできなかったので残念です。
――以前、相手が長いボールを入れてきた時に苦労するとおっしゃっていましたが、浦和のスタイルが今シーズンのジュビロのスタイルに上手くはまったのでしょうか?
浦和は我々のDFラインの背後に抜け出す動きが少なかったと思います。我々にとって非常にやりやすかったです。ショートパスをつないできましたが、上手い選手が集まり、ボールだけではなく人も動いてくるので、ボールを奪うことはなかなか難しかったです。ただ、自分達の前で、ボールをつながれることが多かったので、90分何とかしのぐことができたと思っています。
――コンパクトなディフェンスラインと設定していたと思います。そのあたりの狙いは?
エジミウソン選手、柏木選手、田中選手、ポンテ選手といった選手は、我々の最終ラインと中盤の間のスペースに入ってきます。そこにパスが入った時に、彼らに前を向かれると守備ができないので、パスを入れられてもすぐにプレスバックして2人で挟める距離間を取ることを意識していました。選手達がそのことを理解して、実際にゲームでプレーしてくれたと思っています。
たくさんのサポーターが駆け付けてくれましたし、とても感謝しています。全員がチーム一丸となって戦うことができました。何度か危ない場面もありましたが、ナビスコで対戦した時と同じことを繰り返さずに勝てたことが大きいと思います。失点0に抑えることができましたが、もう少しバックラインを上げることができたと思います。4月を負けなしで終えることができました。同じように戦えるかどうかという意味で、次の試合が大事になると思います。
前半から相手がパスを回してきましたが、粘り強くできました。チーム全員で守備をすることができたと思います。これまでロスタイムで失点してしまった試合もありましたし、ホイッスルが鳴るまで集中してプレーできたと思います。完封勝利は自信になりますが、ロスタイムに自分のキックミスで相手にシュートまで持ち込まれてしまいましたし、反省点はあります。次の試合も集中して臨みたいです。
相手にシュートを打たれた場面でも、最後までブロックする選手がいましたし、最初から最後まで集中を切らさずに、全員がハードワークできました。(得点場面について)相手はボールを失った後、素早く切り替え、プレッシャーをかけてくるので、ロングフィードを意識していました。遼一(前田)とグノ(イ)が良い動きをしてくれるので、それを見逃さないことを意識していました。
4月を負けなしで終えることができました。攻められる場面もありましたが、プレスに行くタイミングを考えてプレーできましたし、ずるずるラインを下げることなく守備ができました。
勝てたことがうれしい。前半からチャンスがあったのに外しすぎて反省してます。1点自分が取れて勝てたから安心してます。(昨日子供が生まれて)ゴール後のゆりかごダンスは皆がやってくれたこと。ありがたいですね。粘り強く戦えるようになってきたので次の試合にまたできるように頑張ります。次に繋げないと意味がないと思います。
前半我慢しながら、カウンターでリズムが作れた。粘り強く戦え、後半良い時間帯に西くんがゴールを決めてくれた。こういうゲームを重ね、勝ち点3を取っていくことで徐々に成長できると思う。修正していかなくてはいけない部分もあるので、トレーニングから集中して取り組んでいきたい。今日は、まずアウェイで勝てたことを素直に喜び、次節へ繋げたいと思います。
――感想
選手も監督もとてもがっかりしています。私達はなかなかリードすることができませんでした。そして、今日の試合が私達にとって大変厳しいものになると予想していました。私達が攻撃していたわけですが、2度、シュートをポストに当てていますし、必要としていた幸運が私達を味方してくれませんでした。ジュビロは守備的な形でこの試合に臨んできてわけですが、彼らにはこの幸運があって最終的に勝利できたのだと思います。相手が今後もこのように守備的なサッカーを展開してきた時に、私達のプレースタイルでどのような形で先取点を狙っていくかを今後も練習していかなくてはいけません。特に相手の陣地で生まれる危険なスペースの生かし方を私達はさらに改善していかなくてはいけません。この試合でも5回、6回、7回といくつか優れたシーンがありました。私達はこの結果を受け止めなくてはいけませんし、今ここで落胆して前を見ることができないという状況が起きないように、しっかりと前を向き次の試合に向けて準備していかなくてはいけません。