2009年 試合速報
2009 J1リーグ 16節 VS.サンフレッチェ広島
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
広島ビ | 7/5(日) | 18:04 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、水含み | 細谷 一郎 | 飯田 淳平 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
雨 | 90分 | 岡野 尚士 | 相葉 忠臣 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
23.3度 | 90% | 石川 恭司 | 山本 佳奈 |
16 | シュート | 17 |
14 | ゴールキック | 17 |
2 | コーナーキック | 4 |
22 | 直接FK | 5 |
2 | 間接FK | 6 |
2 | オフサイド | 6 |
0 | PK | 0 |
2009年Jリーグ、第16節が 広島ビッグアーチで行われる。
対戦相手は、今期J2から復帰してきたばかりのサンフレッチェ広島。
今シーズンの広島は、途中4試合連続引き分けと勝ちきれない試合が続いたものの、ここまで6勝4分5敗の6位と好調をキープしている。
特に注目したい点が、得点の多さ。
15試合を終えて、28得点を奪っており、1試合平均では約2得点という破壊力。
これはもちろんJ1のチームでは、ガンバ大阪に並びトップタイの数字である。
注目の選手は、得点ランキング4位タイの7得点を奪っている佐藤寿人。
ゴールセンス抜群のFWで、裏への飛び出しが早く、彼を乗らせてしまうと非常に危険なため、ジュビロDFは特に注意しなければならない。
その他の選手では、今シーズン好調をキープし日本代表にまで上り詰めたDFの槙野や、攻撃力の柏木、守備力の青山と、かなりのタレント揃い。
ジュビロは、J1が再開してから2連敗と調子を落とし気味。
前節の柏戦では2度も勝ち越しておきながら、直後に失点を喫し、
後半のロスタイムに勝ち越し点を許してしまうというなんとも痛い敗戦。
その失点のパターンもミスからボールを奪われてしまう場面が目立つなど集中力に欠ける試合内容であった。
成岡翔がFWに入っての初ゴールを記録したり、西紀寛が決めたりと攻撃陣は内容が良かっただけにサポーターの悔しさが伝わってくる。
それを払拭するためには今節の広島戦は何としてでも勝利を奪い、サポーターと喜びを分かちあいたい!!!
それでは本日のスタメンを見てみよう。
GKは、川口能活。
バックスは、右から加賀健一、大井健太郎、茶野隆行、駒野友一の4バック。
最近調子が下降気味だった山本脩斗に代わり、守備力に定評のある加賀健一が久しぶりのスタメン。
次にハーフ陣は、ボランチのポジションに那須大亮と上田康太が、また、サイドは右に西紀寛、左にはジウシーニョが先発。
最後に、フォワードには、2トップ、成岡翔と前田遼一を配置。
中盤より前の選手は前節の柏戦と同様の布陣で臨む。
控えは、GKに八田直樹、ディフェンスには鈴木秀人、山本脩斗、ハーフはロドリゴと太田吉彰と村井慎二、最後にフォワードカレンロバートと続く。
ベテランの鈴木秀人や、サイドアタッカーの太田、村井など途中からでも力を出せる選手がベンチ入り。
カレンロバートも怪我明けではあるが、徐々にベストコンディションに戻しつつあるだけに期待も高まる。
対する広島は、3バックに1トップと中盤を厚くしてきたている。
中盤の攻防が勝敗を分けるだけに、上田康太、西紀寛らハーフ陣はポゼッションをものにしたい。
今日負けてしまうと今期初の3連敗を喫してしまう。
それだけは何としても避け、勝利を手に入れ、上位争いに加わりたい。
試合会場は、広島ビッグアーチ。
試合は午後6時4分キックオフ!
ピッチがスリッピーになっているだけに、怪我には気をつけたい。
相手のファウルにより、ジュビロボールのFK!
通ったかに思われたが判定はオフサイド!
やはり、佐藤 寿人の裏への飛び出しは危険か・・・
ボールがGKの正面にいってしまいゴールならず・・・
ジウシーニョがフリーだっただけにパスの選択肢もあったか・・・
ピンポイントなだけに注意が必要。
前半はこのままで終わりたいだけに集中して守備をしたい。
ファーサイドを狙った上田 康太のボールはそのままサイドラインを割ってしまい広島ボールのスローイン。
ロスタイムは2分!
前半は広島のペースで試合が進む。
しかし、ジュビロDFが集中した守備をみせ、J1ナンバーワンの得点力を誇る広島攻撃陣を見事無得点に抑える!
そして前半16分に前田 遼一のゴールでジュビロが先制!
その1点を前半は守りぬいた。
しかしこれは川口 能活の正面で、倒れながらしっかりキャッチ!
この試合多用しており、相手の守備を崩すには効果的!
ストヤノフが蹴り入れるが、ゴールならず!
ストヤノフが直接狙うが壁に当たりクリア!
ロスタイムは4分!
後半も立ち上がりから広島ペース。
なかなかジュビロのペースに持ち込むことが出来ずに苦労するが、最終ラインで食い止め失点を喫しない。
また、川口能活もファインセーブを連発!
なんとか守り抜き、勝ち点3を手に入れた!
とくに守備の面で、選手が本当に粘り強くプレーしてくれて、相手のミスも誘うことができました。勝ち点3をとれた理由は、そこに尽きると思います。
前半は、我々が、シーズン当初からやろうとしている、サイドを起点にミドルパスを入れてサイドを変える、そこから隙間を見つけてボールを動かしていくということから、何度かチャンスができたし得点にもつながりました。前半20分くらいまではよかったと思います。
その後は、サンフレッチェの方がボールを持って押し込んできましたが、そういうことは予想していたので、ゲームが終わるまでしっかり戦えました。
これからも非常に厳しい試合が続くと思うので、今日のように、まずは粘り強く戦って、やろうとしているサイドを起点にした攻撃の精度を上げて、勝ち点をとれるようにやっていきたいと思います。
Q.鈴木選手をボランチに入れた理由と、指示は。
最後に、相手は2トップにしてトップ下に2人あてがってきました。上田だと守備についてはしんどいところがあるので、那須と秀人(鈴木選手)でしっかりマーキングしようということで入れました。柏木、高柳をしっかりマークするという役割を与えました。
Q.加賀健一選手の出来については?
いいプレーをしてくれたと思います。彼のストロングポイントであるスピードに乗ったプレーが、攻守両面で出ていました。こまかなポジション修正も意識をしてやってきていました。これからも、そういうプレーをしてくれれば、選手層が厚くなってチームとして助かるので、続けてもらいたいと思います。
Q.広島の攻撃を完封したということは大きいと思いますが、相手の攻撃に対して、守備のおさえどころはどこだと考えていたのですか?
たくさんあります。広島の攻撃というのは素晴らしいですし、なかなか抑えようと思っても難しいところはあるんですけども、まずは佐藤寿人選手の背後への飛び出し。何度かやられましたが、ヨシカツのところでブロックしてくれました。それからシャドウの2人の飛び出し。いちばんやっかいなのが、ストヤノフ選手の、青山選手と絡んでの組み立て。本当にたくさんのところを注意しないといけなかったし、我々の守備をかいくぐってやられたところもありますが、先程も言ったように、選手がひとつになって、粘り強く守備をしてくれたので、勝利できました。
練習してきた結果を出せて、チームも勝てたことがよかったと思います。
(アシストは)イメージ通りのクロスがいきました。相手は、中でのマーキングがあまり得意ではないということをスカウティングでも言われていたので、積極的にクロスを上げていこうと思っていました。
試合に出られない間も、ずっとクロスの練習を手伝ってもらっていました。チームのみんなに感謝をしたいです。
最後は、1点目を与えたら、2点、3点とられるような相手の勢いだったので、その1点を絶対に入れさせないという意識でした。相手にボールを持たれて回されたとしても、必死に守って勝ち点を積み重ねることで、上にいけると思います。
Q.守備のポジショニングで心がけたことは?
広島については、基本的にウチのボランチが2シャドウをケアするので、自分はどちらかというとサイドをみる感じでした。アウトサイドの西くんのカバーとか、中の健太郎(大井選手)との連携は、ナビスコ杯での対戦でもうまくできていたし、今日もできたと思います。別のチームに対しても、そういうところでズレが起きてしまわないようにやっていきたいです。
Q.攻守の配分は?
1点とってからは守備の方が強かったですね。あまり前にいく時間は少なくなったと思います。後半の半ばからは、1-0で勝っている中で自分が前まで引っ張ったら、後ろのスペースを与えて(相手の)大カウンターになるので、それだけは避けようという意識でした。
Q.試合後、真っ先に加賀コールが起きました。
嬉しいです。サポーターの方に久々にピッチ上での姿をみせることができて、勝利で終われたというのはよかったと思います。
みんなの頑張りで勝ち点3をとれたと思います。内容的には、かなりやられていましたから、満足しないようにしないといけないけど、その中でも、粘り強さを持てて、最後まできっちり気持ちを出せていました。その点はよかったと思います。柏戦より、ポジショニングとかもですが、一人ひとりの守備の意識がよくなったと思います。
ボランチ(に入ったこと)は予想外で、少し驚きました。みんなしんどい時間なので、声を出していこうと思いました。
コンディションを維持してきているし、これからもアピールしていきたいです。
広島は、本当に攻撃力があるチームですし、無得点試合は少なかったので、0点に抑えられるかどうかだし、それができるかどうか、というのがあったと思います。でも、ウチのFW陣は力がありますし、ナビスコ杯のときもカウンターで点をとれているし、また広島はそういう失点が多いことも知っていたから、後ろはしっかり耐えて、チャンスをしっかりモノにしていこうと話していました。
最後のところでみんなで体をはれたし、ヨシカツさんが何本も止めてくれて、それで完封できたと思います。
やはり佐藤寿人選手の裏への飛び出しが一番こわいので、そこを注意しました。
もうちょっとラインを上げなければいけなかったと思うし、裏を注意するというところでも、もっともっとしっかりやらないといけないと思います。人がいても、ボールにアプローチにいかなければ、広島の選手はみんなうまいですから、どんどん(パスを)出されてしまうので、そういうところを、後ろからもっと厳しくコーチングしていけば、もっとよくなると思います。
2点目をとらなければいけない場面があったと思います。相手が人数をかけて攻めてきたのに対して、ウチも人数をかけて守ってしまって、その割りには崩されてしまうという悪循環もありました。
ヨシカツさんのおかげで完封できたし、ラッキーなところもある勝ち点3だったと思いますが、ウチの時間帯のときにしっかり点をとれたし、序盤は、2~3本、自分たちの方が決定機が多かった。そういう意味では、5分の試合だったのかなと思います。
ただ、自分たちは強いチームではないので、基本をおろそかにしないようにして戦わなくてはいけないと思います。
Q.右サイドバックに入った加賀選手との連携については?
健一(加賀選手)はアシストもしたし、結果も出しました。何本か自分たちの右サイドから崩せていたし、悪くはなかったと思います。サイドバックは上がるタイミングと、しっかり仕事をして終わるということが大事です。それをカバーするのが、自分たちの仕事だと思うので、そこをしっかり確認しながらやっていきたいと思います。
前半に失点しましたけれど、ああいった形で、5メーターゾーンの中でシュートを打たれて失点することが多い。ああいう失点のあとで、落ち着いてゲームを進めることは難しかったのではなかったかと思います。しかし、前半、難しさはあったのですが、同点、逆転にできるチャンスをつくれたのではないかと思います。
後半については、素晴らしいゲームを選手は見せてみせてくれたと思います。前半より多く走り、より良いコンビネーションからゴールチャンスをつくれていた。ただ、京都戦のように、チャンスを決めきれないシーンもありましたけど、選手は最後まで全力で戦ってくれたと思うし、彼らを攻めることはできません。
ゴールチャンスがあっても、それを決めるのは難しいこと。痛い敗戦だったと思います。