試合日程・結果2003年 試合日程・結果2003 J1 2nd 第15節:横浜F・マリノス vs ジュビロ磐田

試合日程・結果

Jリーグ試合中継  2003 J1 2nd 第15節

試合日時:2003年11月29日(土)  14時02分キックオフ

得点ボード
横浜F・マリノス
2 0 前半 1
2 後半 0
1 ジュビロ磐田
6勝5分3敗25得点16失点 勝点23順位3 成 績 7勝5分2敗21得点15失点 勝点26順位1
11 シュート 6
10 ゴールキック 6
1 コーナーキック 1
24 直接FK 14
7 間接FK 3
4 オフサイド 3
0 PK 0
  • [試合時間]
  • [スタジアム]
  • [観 衆]
  • [気温 / 湿度]
  • [天候 / 風]
  • [ピッチ状態]
  • 90分
  • 横浜国際総合競技場
  • 43,283人
  • 12.3℃ / 93%
  • 雨 / 弱風
  • 全面良芝 / 水含み
  • [コミッショナー]
  • [主 審]
  • [副 審]
  • [第4の審判]
  • [記 録]
  • [HOME/AWAY]
  • 滝 弘之
  • 吉田 寿光
  • 石山 昇、唐木田 徹
  • 武田 進
  • 諏訪邊 厚宜
  • AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
前半2分[得点] グラウ
前半9分[警告] 名波 浩
榎本 哲也 前半15分[退場]
佐藤 由紀彦(out) → 下川 健一(in) 前半17分[交代]
松田 直樹 後半2分[警告]
後半4分[警告] 田中 誠
マルキーニョス 後半5分[得点]
遠藤 彰弘(out) → 上野 良治(in) 後半6分[交代]
後半22分[警告] 鈴木 秀人
後半27分[交代] 西野 泰正(in) ← 前田 遼一(out)
上野 良治 後半27分[警告]
後半31分[交代] 川口 信男(in) ← ジヴコヴィッチ(out)
河合 竜二(out) → 大橋 正博(in) 後半34分[交代]
久保 竜彦 後半44分[得点]
後半44分[交代] 中山 雅史(in) ← 山西 尊裕(out)
メンバー表
累積警告 ポジション 番号 選手名
GK 21 榎本 哲也
DF 22 中澤 佑二
  DF 3 松田 直樹
DF 35 河合 竜二
MF 7 佐藤 由紀彦
MF 8 遠藤 彰弘
MF 26 那須 大亮
  MF 5 ドゥトラ
MF 14 奥 大介
  FW 36 マルキーニョス
  FW 9 久保 竜彦
スタメン
選手名 番号 ポジション 累積警告
山本 浩正 12 GK  
鈴木 秀人 2 DF
田中 誠 5 DF
山西 尊裕 14 DF  
河村 崇大 4 MF
福西 崇史 23 MF
服部 年宏 6 MF  
ジヴコヴィッチ 15 MF
名波 浩 7 MF
グラウ 8 FW
前田 遼一 18 FW  
  GK 31 下川 健一
  DF 25 小原 章吾
  MF 6 上野 良治
  MF 23 大橋 正博
  FW 19 安永 聡太郎
       
       
控え選手
佐藤 洋平 28 GK  
上本 大海 3 DF  
川口 信男 13 MF  
西野 泰正 26 FW
中山 雅史 9 FW  
       
       
岡田 武史 監 督 柳下 正明
中継レポート
  • みどころ
  • 2003.2ndステージもついに最終戦。今年は最後の最後まで優勝争いがもつれる展開、しかしここで首位に立つのがジュビロ磐田。定位置で最終戦を迎える。会場は雨の横浜国際競技場。相手は、1stステージの王者、横浜F・マリノス。勝てば自力優勝があるアウェイの戦いが今始まる。肌寒いピッチには雨が降り続く。スタンドにはアウェイジュビロも負けない数のサポーターが詰め掛けてくれた。メンバーを見てみると、出場停止の西がいない他はベストな布陣。良い準備もできているようだ。ベンチには中山雅史が座り、展開も伺っている。横浜FMも出場停止のユ・サンチョルの他はベスト布陣。大きな舞台、大きな試合を制し、まずは2ndステージチャンピオンになる!ポイントはサイドアタッカーからの展開。2003年Jリーグ、まだまだ勝負は終わらない。優勝こそがジュビロの証明!
  • 前半15分まで
  • 大歓声の中、ジュビロボールでキックオフ。2分いきなり動く。グラウが相手DFの隙をつきシュート!ゴーール!!!待望の先制点はジュビロに決まった。5分名波がスライディングで繋ぎ前線のグラウへ。左のジヴコヴィッチへ展開すると中央前田にパス。通れば決定的だった場面、立ち上がりのリズムはジュビロにある。7分、名波のスルーパスを前田が突破するがオフサイド。濡れている芝はボールが走る。ジュビロにとっては良い環境。11分横浜が右からのFK。キッカー佐藤から良いボールが上がるがジュビロのタイトなマークでクリアー。集中している。13分グラウが後ろからのチャージを受け倒れる。スタジアムは両チームサポーターからのブーイングに包まれる。14分服部がインターセプトから攻撃、前田が逃げる動きでボールを受けグラウへ落とすシュートはGK正面だが良い展開。
  • 前半30分まで
  • 16分、グラウが相手GKが持っていたボールをつつきボールがゴールのポストまで転がる。しかしこれはファール。次の瞬間だった、GK榎本が熱くなりグラウを突き飛ばしてしまう。榎本はレッドカード!横浜はこの時点でひとり少なくなってしまう。激しいゲームはその後も続く。23分久保がスピードでドリブル。山西&鈴木が追いスライディング。危ないのはやはり久保の突破だろう。ジュビロの中盤が落ち着いてきた。26分中盤で細かいパスを回しながらラストは福西から名波へのスルーパス。リズムが完全にジュビロが掴んでいる。28分福西が倒されボールを失うと横浜の速攻。ペナルティーエリア外でファールをしてしまう。FKはマルキーニョスが蹴るがゴール右に外れる。ここまではジュビロのリズム、しかし速攻からの久保に注意。
  • 前半45分まで
  • 33分右サイドで福西が倒されるがプレーは続行。マルキーニョスがキープし右に出たフリーの久保へ。シュートがゴールポストを直撃する。危ない場面。34分ジヴコヴィッチがセンタリングすると前田の頭に合う。落としたところに福西が飛び込むがシュートが打てない。雨が本降りになり始める。37分左に飛び出した服部から中央に入ったジヴコヴィッチへダイレクトで前線の前田が合わせようとするが触れない。40分チェックに行った服部が倒される。中盤のつぶし合いが激しくなってくる。一人少ない横浜が中盤がうすい。43分横浜、クロスボールに久保が飛び込む。田中が競るが打点の高い久保のヘディングは要注意。ロスタイム2分。前半ラスト前田が右からドリブルで仕掛けるがシュートは打てない。横浜は速攻から右の遠藤のセンタリングを奥がボレーシュート!ゴール右へ外れる。ここで前半終了。
  • ハーフタイムコメント
  • 柳下 正明監督
    残り45分間集中していこう。バランスを考えてプレーしよう。

    岡田 武史監督

    まずは冷静に戦おう。決して最後まであきらめるな。絶対に勝てる。味方のロングボールに対してもっとはっきり競っていこう。
  • 後半15分まで
  • マリノスボールでキックオフ。両チームハーフタイムでの交代はなし。2分こぼれ球を山西が強烈なロングシュート!3分今度は服部がワントラップからミドルシュート!後半立ち上がりはジュビロのシュートシーンが多い。4分速攻からのマルキーニョスに田中がプレスに行き、ファールを取られてしまう。そのFKを中澤が合わせに来る。これは何とかコーナーキックに逃げるが次のコーナーで失点してしまう。ニアで合わせられたシュートを一度は山本が弾くがその後も詰められゴール。セットプレーから中澤&マルキーニョスでやられた。9分服部がドリブルで上がるとグラウの動きを見てパス。そのままグラウがミドルシュートを放つがGK正面。後半ここまでは横浜のリズムに押されている。
  • 後半30分まで
  • 19分ジヴコヴィッチが中央に入り、そこからスルーパスが出るが前田とタイミングが合わない。ゲームの流れが安定してきた。ここから両チームの本当の勝負が始まる。ベンチ裏ではサブメンバーがアップをする。中山・西野の投入もタイミングを見る。22分速攻からマルキーニョスのドリブルを鈴木がスライディングタックル。イエローカードを受けてしまう。23分久保と山西の1対1。チェックに行ったところでファールとなる。セットプレーは奥が蹴り、中澤・松田が飛び込む攻撃。危険な形、気を付けたい。26分河村の右からのセンタリングに福西が飛び込むがGKにキャッチされる。27分、ここでベンチが動いた。前田に代え西野を投入。またこの時間、ジュビロの中盤が繋がりだす。
  • 後半45分まで
  • 31分、ジュビロ2人目の交代。ジヴコヴィッチに代わり川口を投入。33分左からセンタリングを西野がニアで飛び込み、流れたボールをグラウがトラップしシュートを放つ。しかしゴールマウスの外。34分横浜、左からドゥトラのセンタリングをマルキーニョスが頭で飛び込む。ここはしっかり鈴木が競ったが危ない展開。36分左の川口からのセンタリングをファーサイド、グラウがフリーで合わせる。しかしこれがポスト直撃。横浜のディフェンスラインが下がってきた。川口が左から何度もドリブル突破を仕掛ける。39分奥の強烈なミドルシュートが飛ぶ。山本がパンチングするがそのボールが真上に上がる。再び山本がパンチングの逃げるが危ない場面。残り5分、前線から激しいチェックを繰り返す。43分横浜の左サイドからのFK。体を張ったディフェンスで山西が倒れこむ。ロスタイムは3分。ここでロングボールが上がる。DFラインの裏に出たボールを山西と山本が見合った。失点。ここで試合終了。
選手、監督コメント
  • 柳下 正明監督 
  • 立ち上がり早い時間帯で得点とってすぐに相手が一人少なくなって、逆にみんな固くなってしまったんだろうと思います。動き出しも動く量も普段のゲームとは明らかに違ってました。前半に関しては、それプラスバランスが崩れていたので、危ない場面もたくさんあったと思います。後半に関して、選手が出て行く時には相手が一人少ない分もっともっと必死になってくるだろうと。こちらも一人でもそういう油断をしてしまったら、必ずやられてしまうよといって送り出しました。油断はなかったと思います。勝たなければいけないとか、最後の時間帯で引き分けこのままという気持ちが固くなってしまって足が動かなくなった。今シーズン一年間やって最後のゲームでジュビロ本来のゲームができなかったんですけど、最後まで選手はよくやってくれたと思います。(中山を使わずに逃げ切ろうと思った?)西野と川口を入れてから、コチラにリズムが戻ってきたと思うんです。そのまま行こうと思いました。本調子ではないということがあったのと、このグランドコンディションなので、できればそのまま使わずにと考えてました。(リズムが戻ってきて、はっきりと守りを固めるとは思わなかった?)リズム的にはうちに戻ってきたと感じて、相手もだいぶ疲れてきていたので、動かすことは考えていませんでした。
  • 岡田 武史監督 
  • マリノスの監督に就任した時に、スケジュール表をみまして最終戦にジュビロとホームでできると。そこまで監督でいれるかなぁと正直思ってたんですけど、ただ最終戦でジュビロを破って優勝できれば最高だなぁと思っていた。選手達には舞台は整ったと。あとは自分達のいい所、自分達の力を全て出してくれればいい。それで負けていいということではない。今、チームは確実に力がついてきて、自分達の力をだして自分達の戦いをしても十分ジュビロに対等に試合ができると思ってました。早々に一人退場と言うことで、若さがでたかと思ったのですが、技術・戦術以前の諦めない、ひたむきに戦う、チームのために戦うということを実践してくれた。指導者としては本当に幸せだと感じます。ゲームの内容に関しては、すばらしい戦いをできるはずの場が、ああいう退場で、守ってカウンターというのはしかたなかったと思う。それは申し訳ないと思うが、最後にがんばってくれたので、帳消しになったかなと思います。
  • ドゥンガ 
  • 先制をして、キーパーが退場になって数的有利ができ、中盤でフリーになった選手がいたにも係わらず、その選手が消極的なプレーになってしまった。数的有利が生かせなかった。ボールのパス交換はできたが、前の方に向かうパスがなかった。
  • 服部 年宏 
  • 非常に残念な結果で、悔しさはものすごくみんなにじみ出てますし、なんかこう魔が差したような納得いかないという感じですね。勝負ごとなんで、色んなことが起こるということはわかっているんですけど、でもそれでもうちがああいう形でというのは想像してなかったので驚きましたけど。向こうが10人になって、こちらがリスクを負わない戦いかたをしてしまったので、そこがもっと自分達が主導権を握って2点目、3点目を取りに行くという全体の姿勢がなくてその辺が中途半端な形でずるずる試合が運んでしまった。引き分けのつもりでいったら、引き分けできないと思ってたので、最初から勝つつもりでいってたんですけど、有利な方に転がりだした感じがしてたんで、素直にそれを受け入れて流されていたという感じですね。
  • 田中 誠 
  • 最後今までうちがやっていたことを相手にやられてしまった。ロスタイムで集中はしてたんだけど、向こうの意欲に負けてしまった。最後警戒はしてたんですけど、アンラッキーとしか言いようがない。消極的なプレーになってしまったのが敗因かな。みんな冷静にやってたつもりなんですけどね、ノーリスクで。それが逆に向こうの勢いを生んでしまった。向こうが前からプレスをかけて、うちが一人多いにも係わらず一人一人の運動量が落ちてしまって、そこをどんどん攻め込まれて逆にセットプレーとかを与えてしまって自滅していった部分はありますよね。
  • 中山 雅史 
  • チームにまだ力がなかったんでしょうね。そう受け止めて、その部分で力をつけていかなければいけないんじゃないですかね。ピッチに入った時は、みんな覇気が感じられませんでしたけど、時間がある限りゴールを目指すことをいいましたけど、ただやはりそんな大きい声を出してもとおりませんし、プレーでなんとか鼓舞しようと思いましたけど、それにしても時間がなかったですし、ボールもなかなかこなかったということでうまくいきませんでしたけど、次に向けて練習していきたい。前半はあれでよかったのかもしれないですけど、後半最初の方みてなくて、最初の段階で立ち上がり点を取られたというのがすごく痛かったし、マリノスの方に勝とうという意識が強かったのかもしれない。アントラーズの結果は知らなくてもピッチの選手達は引き分けでもOKかなという気持ちがどっかにあったのかも知れませんし、そういうものが最後にああいうプレーにつながってしまったんじゃないかなと思いますし。そういうところでもっともっと技術・戦術だけでなく、気持ちの面も鍛えていかなければいけないんじゃないかと思います。突っかけるところは突っかけていこうという意思はあったのかもしれないけど、やはりそこでカウンターを喰らいたくないという気持ちがあって、どうしても放り込んでまた撥ね返されて放り込んでという形になってしまったのかなと思います。そういうことをするにしても、やはり中に入る人間、ボールをあげる人間の動きの精度を高めていかなければいけないですね。