試合日程・結果2002年 試合日程・結果2002 J1 1st 第8節:浦和レッズ vs ジュビロ磐田

試合日程・結果

Jリーグ試合中継  2002 J1 1st 第8節

試合日時:2002年07月13日(土)  19時04分キックオフ

得点ボード
浦和レッズ
2 1 前半 0
1 後半 2
0延長前半1
 延長後半 
3 ジュビロ磐田
2勝1分5敗 勝点6 得失点-1 (14位) 成 績 7勝0分1敗 勝点19 得失点+11 (2位)
11 シュート 16
15 ゴールキック 11
7 コーナーキック 7
23 直接FK 13
9 間接FK 1
9 オフサイド 1
0 PK 0
  • [試合時間]
  • [スタジアム]
  • [観 衆]
  • [気温 / 湿度]
  • [天候 / 風]
  • [ピッチ状態]
  • 90分(延長30分)
  • 埼玉スタジアム
  • 57,902人
  • 28.0℃ / 80%
  • 曇時々雨 / 無風
  • 全面良芝 / 乾燥
  • [コミッショナー]
  • [主 審]
  • [副 審]
  • [第4の審判]
  • [記 録]
  • [HOME/AWAY]
  • 森津 陽太郎
  • ルシリオ・バプティスタ
  • 上荒 敬司、佐藤 秀明
  • 安元 利充
  • 土佐 美智子
  • AWAY
試合経過(得点、選手交代、警告、退場)
エメルソン 前半6分[得点]
前半27分[警告] 鈴木 秀人
前半28分[警告] 中山 雅史
鈴木 啓太 後半5分[警告]
後半6分[得点] 中山 雅史
後半12分[警告] 西 紀寛
トゥット 後半16分[警告]
トゥット(out) → 田中 達也(in) 後半19分[交代]
後半25分[交代] 川口 信男(in) ← 高原 直泰(out)
後半33分[累積警告/退場] 鈴木 秀人
エメルソン 後半34分[得点]
後半36分[得点] 中山 雅史
前・後半終了後[交代] 福西 崇史(in) ← 西 紀寛(out)
延長前半2分[得点] 藤田 俊哉
メンバー表
累積警告 ポジション 番号 選手名
  GK 21 山岸 範宏
DF 3 井原 正巳
  DF 20 坪井 慶介
  DF 19 内舘 秀樹
MF 2 山田 暢久
  MF 6 石井 俊也
MF 13 鈴木 啓太
MF 35 路木 龍次
  MF 9 福田 正博
FW 10 エメルソン
FW 11 トゥット
スタメン
選手名 番号 ポジション 累積警告
ヴァンズワム 1 GK  
鈴木 秀人 2 DF
田中 誠 5 DF
山西 尊裕 14 DF  
西 紀寛 11 MF
名波 浩 7 MF  
服部 年宏 6 MF
金沢 浄 20 MF
藤田 俊哉 10 MF
高原 直泰 32 FW
中山 雅史 9 FW
  GK 1 西部 洋平
  DF 5 室井 市衛
  MF 28 平川 忠亮
FW 7 永井 雄一郎
  FW 18 田中 達也
       
       
控え選手
山本 浩正 12 GK  
大岩 剛 3 DF
福西 崇史 23 MF
ジヴコヴィッチ 15 MF
川口 信男 13 FW  
       
       
ハンス オフト 監 督 鈴木 政一
中継レポート
  • 試合前の状況
  • 日本中を興奮させたワールドカップも終了し、日本代表選手も所属チームに戻って、いよいよJリーグ・ファーストステージが再開。今日の試合は、ちょうどステージの折り返し点となる第8節で、ここまでジュビロは、6勝1敗の2位(勝ち点17/首位のFマリノスとは1差)と、ファーストステージ連覇に向けて好位置につけている。対するレッズは、2勝4敗1分(勝ち点6)で13位。会場は、サッカー専用スタジアムとしては国内で最大の規模を誇る埼玉スタジアムで、どんよりとした曇り空ながら今のところ雨はない。ただし、湿気はかなり多く、風もないので、蒸し暑さがピッチを包んでいる。チケットのほうは、ワールドカップの勢いそのままに完売となり、レッズのホームということでスタンドの大部分が赤く染まり、アウェー・ムードは非常に強いが、ゴール裏の一角には早くから多くのジュビロ・サポーターがしっかりと陣取り、ウォームアップ中の選手たちに力強い声援を送っている。
  • みどころ
  • ジュビロのメンバーは、右太ももの違和感で別メニュー調整をしていた福西がスタメンを外れ、代わりに名波がボランチに入って、藤田が中央、金沢が左サイドとなる模様。またDFラインでは、相手のエメルソン、トゥットというJリーグ最速2トップに対するスピード対策として、山西が左に入っている。そして、高原が待望の復帰を果たして、自慢の「ゴン・タカ」2トップが第5節の神戸戦以来復活した。対するレッズは、今のジュビロの基礎を作ったオフト監督が今年から指揮を執り、序盤は思うような結果は出せなかったが、ワールドカップ期間中に十分なトレーニングを積んできただけに、中断前とは別のチームになっている可能性もある。とくに2トップは2人だけで点を取ることもできるので、カウンターでの一発に十分な注意を払いながら、ゴン・タカがゴールを決めてきっちりと勝ち点3を取るという戦いを見せてほしい!
  • キックオフ
  • 6万人に迫ろうかという大観衆が見守る埼玉スタジアム。レッズ・サポーターが大量の白い風船で迎える中、両チームの選手たちが入場し、レッズのキックオフでいよいよ試合開始。1分/後方からのボールを藤田が頭で左に落として、金沢が遠めからシュート→両チームを通じてのファーストシュートはゴール左に外れる。3分/右サイドでのスローインから西がセンタリング→ニアの中山がジャンプ一番、頭で叩きつけてゴール右下を狙ったが、GK山岸のファインセーブに止められる。惜しい! その直後の攻撃で、後方からのロビングで藤田がゴール前に抜け出し、GKの前でコースをついたシュート→左ポストに当たって跳ね返る。惜しい!!→そのこぼれ球を拾った高原が右足シュート→DFに当たったボールが左の中山のところにこぼれたが、トラップ・ミスでシュートは打てず。
  • 【失点】
  • 6分/レッズの左サイドからのFK→ファーのエメルソンがフリーでヘディングシュート→一度は逆サイドのポストに当たって跳ね返ったが、そのボールをもう一度エメルソンが押し込んで、押されていたレッズが先制。
  • 25分まで
  • 15分/ペナルティエリア直前中央で西が倒され、良い位置でのFK→ボールの前に藤田と名波が並び、名波が強めのキックで狙うが、わずかにゴール左に外れる。残念! ジュビロは攻撃の速さがあり、良い形は作っているが、なかなか決定的な場面にはならない。20分/西が右サイドからパスと見せかけてロングシュート→GK正面。ジュビロがボールを支配する時間が少しずつ長くなってきた。23分/左サイドでエメルソンにボールが通り、山西と1対1の勝負になるが、山西が冷静に対応して突破を許さず。その後のレッズの右CK→ヴァン ズワムが飛び出したが、ボールに触れず、ヒヤリとしたが逆サイドにボールが抜ける。24分/後方からのロングボールを高原が頭で後ろにそらし、中山が裏に抜け出してDFと競り合いながらシュート→GKに弾かれる。惜しい!→そのこぼれ球から金沢がシュートするが、正確にヒットできず、ゴール左に外れる。25分/ジュビロの右CK→名波が蹴って競り合いからこぼれたところを山西がヘッドで戻し、中山が振り向きざまシュート→またしてもGKにストップされる。残念!
  • 45分まで
  • 28分/中山が倒れたのをシミュレーションととられて、イエローカード。流れはジュビロに来ているが、最後の詰めがもうひとつ。押している時間帯で何とか同点ゴールがほしいところだ。35分/ジュビロの左CK→藤田がファーサイドを狙い、鈴木が飛び込んだが、わずかに届かず。ジュビロがボールを支配し、レッズがカウンターを狙うという戦前の予想通りの展開になってきたが、レッズが守りに人数をかけているため、その形でややこう着状態が続いている。42分/名波が左サイドからダイレクトで長めのスルーパス→ゴール前に中山が飛び込むが、一瞬早くGKにキャッチされる。残念。44分/ジュビロの30m以上あるFK→ちょんと横に出したボールから高原がロングシュート→強烈なキックだったが、ゴール右に外れる。ロスタイム1分の表示。そのまま大きな見せ場なく前半が終了。内容的にもチャンスの数でもジュビロが上回ったが、フィニッシュの精度で差が出て、0-1とリードされたまま後半へ折り返した。
  • 50分まで
  • ハーフタイムで気合を入れなおしたジュビロのキックオフで後半がスタート。立ち上がりはジュビロがじっくりとボールをつなぎながら、敵陣の裏をうかがう展開。3分/左の前線からのスローインで、金沢が中に切れ込んでつなぐが、わずかにジャンプした中山の頭上を越える。残念。
  • 【同点!】
  • 5分/右サイドでボールを受けた中山が倒されてFK→藤田がカーブをかけたボールを入れ、ニアの競り合いでコースが変わったボールを中央の中山が足で押し込んだ! 待望のゴン・ゴールでついに同点!(得点は6分)
  • ハーフタイムコメント
  • 鈴木 政一監督
    前半のリズムで戦いたい。攻撃ではもっと積極的なプレーを必要とする。守備では相手のカウンターに注意

    ハンス・オフト監督
    相手にあわせている。我々のスタジアムである。我々がゲームをコントロールし、イニシアチブを取り、後半45分を楽しもう。
  • 60分まで
  • 9分/中盤で斜め後方からのパスを受けた高原が、前に落としてミドルシュート→高原の貪欲にゴールに向かう姿勢がよく表われたシュートだったが、GKにキャッチされる。10分/金沢が左からえぐって、ファーの中山にドンピシャのセンタリング→中山が頭で落として高原がダイレクトシュートするが、大きく上にふかしてしまい、ゴールならず。惜しい! 13分/カウンターのピンチを強引に止めにいった西にイエローカード。その後のレッズのFK→横に落としたボールから山田が強烈なシュート→ゴール上に外れる。14分/ヴァン ズワムのパスがエメルソンに渡って、そのままドリブルからシュートを打たれるが、ゴール左に外れる。イージーミスから危ない場面。同点に追いついたジュビロのペースで試合は進んでいるが、ミスからの危険な場面も多くなってきた。
  • 75分まで
  • 18分/ペナルティエリア左角付近からのレッズのFK→福田が強いボールを入れたが、壁に当たる→そのこぼれ球からのミドルシュートも右に外れる。【交代】20分/トゥット→田中。22分/レッズのゴール前やや左20m強のFK→山田が直接狙い、わずかにゴール左に外れた。レッズも反撃モードに入り、エメルソンらのドリブルの仕掛けからFKを得る場面が多くなってきた。【交代】25分/高原→川口。川口はそのままトップに入った。26分/西のスルーパスから川口がペナルティエリア内右に侵入するが、DFのスライディングに止められる。27分/服部の左からのクロス→中央の中山にフリーで通るが、トラップが大きくなり、シュートは打てず。28分/山西とのヘディングの競り合いでエメルソンが頭を強く打って倒れ、外に運び出されるが、無事に復帰。
  • 【退場】
  • 33分/ペナルティエリア前で相手と接触して倒した鈴木秀人に2枚目のイエローカードが出て退場。納得のいかない判定にサポーターからも怒りのブーイング。
  • 【失点】
  • その後のFK→ゴールやや左20m弱の位置からエメルソンが低く強いボールを蹴り、ジャンプした壁の下を抜け、GKヴァン ズワムの脇を抜けてジュビロ・ゴールを揺らした。
  • 【同点!】
  • 36分/ジュビロの右サイドからのFK→藤田がGKの前に絶妙のボールを入れ、後方から勢い良く飛び込んだ中山が、非常に高いジャンプから強烈なヘッドを叩きつけ、ゴールネットを揺らす。中山隊長の会心の2点目で1人少ないジュビロが再び同点に追いついた!
  • 90分まで
  • 鈴木が抜けたジュビロの3バックは、その穴に金沢が入り、服部が左に移動して、西も下がり目のポジションをとって3ボランチのような形。しかし、1人多いレッズが優位に試合を進めている。43分/レッズの右CK→ファーでヘディングされるが、ヴァン ズワムが鋭い反応でセーブ。その後の左CK→ファーに流れたボールをエメルソンが折り返し、ニアで合わせられたが、ゴール右に外れて助かる。ロスタイム3分の表示。47分/名波のパスから山西がフリーで左サイドを抜け出し、センタリング→中山がうまくニアに入ったが、それには合わず。残念! そして、そのままロスタイムが経過して主審の長い笛。蒸し暑い夜の息詰まる熱戦は、決着が延長戦に持ち越された。
  • 延長前半
  • 【交代】延長戦に入るところで、西に代わって福西が登場し、サポーターから大歓声。そしてレッズのキックオフで延長前半がスタート。1分/レッズのゴール右約30mのFK→横に落としたボールから福田が直接シュート→ゴール上に外れる。
  • 【Vゴール!】
  • 2分/入ったばかりの福西が、2列目から飛び出した藤田に絶妙のロビング・パス→藤田が見事に裏に抜け出して、GKとの1対1から足元を抜いて無人のゴールに流し込む! 福西と藤田の素晴らしい一仕事で、ジュビロが苦しい試合に終止符を打つVゴール勝ちを決めた!
選手、監督コメント
  • 鈴木 政一監督 
  • 非常に厳しい試合だった。ただ、このゲームの重要性、日本のサッカーのためにも、タイトルを取るためにも本当に重要なゲームだということを選手たちがよく理解して、本当に最後までよく戦ってくれたことが、Vゴールという結果につながったと思う。前半は、相手の前からのチェックに対して、もう少し落ち着いて前向きにプレーできれば良かったが、(足が)止まってリズムが出なかった。後半は同点に追いついて多少リズムは出たが、またリードされてしまった。しかし最後は、選手たちがいい集中力、いい精神力を持ってVゴールを勝ち取ってくれた。
  • ハンス オフト監督 
  • 非常に残念だ。勝てるゲームを落としてしまった。2,3ミスを犯したが、全般的には良かった。しかし、失点してからリズムが崩れた。後半はレッズペースになったが得点して一喜一憂してしまい、そこをジュビロに突かれた。また、リードしてからも前がかりになり、中盤にスペースが生まれ、そのスペースをジュビロに上手く利用された。個人個人の攻撃は良かったと思うが、コンビネーションが上手くいかなかった。今後の修正すべき課題としては、そのような状況でしっかり守りきることだ。
  • 藤田 俊哉 
  • 90分以内で得点をとって勝ちたかったので残念。最初のチャンスを決めていれば、展開も変わっていたと思う。コンビネーション的なところでも、パスミスが多かった。もう少し相手の背後をつくパスを出していかなければならない。ただ、負けのスタートよりも、こういう形でも次につながると思うので、これからは90分以内で勝つことを目標に得点に絡むプレーをしていきたい。
  • 田中 誠 
  • 最初はレッズの勢いがあり、つなぐサッカーができなくてリズムに乗り切れなかった。前半の途中から自分たちのサッカーができ始めたので、そこからリズムがでてきた。修正点としては、ロングボールが多すぎたので、つなぐ意識をもう少し持ってやっていきたい。
  • 中山 雅史 
  • 前半の出だしが悪すぎたというか、アンラッキーというか、自分たちのチャンスを逃してボーっとしていたところでやられてしまった。たしかに初めは人任せのパスとか、止まってのパスが多かったので、なかなかボールが動かず、相手に合わせていたというか、自分たちのやろうとしていることが、まったくできていなくて、それがああいう形になってしまったと思う。ただ、前半の最後のほうはだいぶリズムが取り戻せていたし、後半の早い時間に点が取れたところまでは良かったんだけど。ただ、勝ち点3は取れなかったけど、この試合を勝てたのは大きいことだと思う。これだけ大きなスタジアムで、これだけ多くの人が集まってくれたのはワールドカップの効果というものもあると思う。そういうサッカーに興味を持ってくれた人たちの前で熱い戦いをすることによって、Jリーグも盛り上がると思うので、その意味ではまずまずの試合だったんじゃないかと思う。
  • 福西 崇史 
  • (ケガの状態は)大丈夫。プレーをするのも問題ない。(ベンチで見ていて)先制されて歯がゆかったし、出る機会があれば貢献したいと思っていたので、あれ(Vゴールのアシスト)だけだったけど、一仕事できて良かった。あれだけの観衆の中でサッカーができるのは幸せなことだと思ったし、このままJリーグを盛り上げていきたいので、僕たちが良いサッカーをして、みんなが観に行きたいと感じてもらえるようにしていきたい。ジュビロとしては、このまま勝ち点を重ねて、優勝しなければいけないなと思う。
  • 服部 年宏 
  • 今日はとにかくクソ暑かった。最後まで持たないんじゃないかと思ったけど、それは相手も同じだし、延長までいったらもう気持ちの問題なので、そういう部分で10人でも負けなかったというのは良かったと思う。(中断明けだが)コンディション的には上がってきている。ただ今日は、前半はみんな足が止まっていたんで、ロングパスの応酬になってしまった。本当はああいうサッカーはやりたくないし、自分たちがやっていてつまらないサッカーはやりたくない。前半途中からやっとうちらしい部分が徐々に出てきたと思う。
  • 名波 浩 
  • 前半の30分ぐらいまでは本当にブサイクなサッカーをしてしまった。お客さんに申し訳なかった。後半は少し良くなって、10人になってからも相手よりもリズムが良かったけど、失点は2点ともつまらない失点だった。
  • 川口 信男 
  • 一人少なくなるという展開にもかかわらずディフェンスがよく頑張ってくれた。前線への長いボールを両サイドでキープしてつなげるという役割を与えられていたが、出場した時間の中でもっと自分らしさを出せればよかった。
  • 金沢 浄 
  • 序盤は全体的に動き出しが遅かったりして、パスが足元足元しかなかったんで、ドヨーンとした感じで時間だけが過ぎていった感じがする。そのうちに自分たちのシュートはポストに嫌われて、相手のほうはうまい方向に跳ね返ってきた。すごく暑かったし、人数も少なくなって苦しい試合だったけど、自分たちで苦しくしてしまった部分が多いと思う。最後はリードされてしまって10人でも攻めるしかなくなったので、逆に吹っ切れて思い切りやれた部分はあったと思う。