ジュビロ磐田を愛する皆様へ

2020 12/22
チーム

この1年、ジュビロ磐田を応援いただき、本当にありがとうございました。

今シーズンを迎えるにあたり、皆様には1年でJ1に復帰するというお約束をさせていただきましたが、それを成し遂げることができず、本当に申し訳ございませんでした。まずはクラブを代表してお詫び申し上げます。

今シーズンは、昨年途中からサッカーの質、またチーム改革という面においても一定の成果が現れていたこともあり、フベロ監督のもとJ1に復帰するという覚悟を持ってシーズンに臨みました。しかし6月末のリーグ戦再開後は結果が振るわず、7勝9分7敗という結果となり、『これからのジュビロのサッカーの方向性』という点を第一に議論したうえで、シーズン途中で監督交代という事態に至りました。

後任の鈴木政一氏は、強化本部長としてジュビロが目指していくべきサッカーを組み上げていく役割を担っています。なおかつ、監督として素晴らしい実績を持っています。ここでチームを立て直すには適任と判断し、監督をお願いいたしました。鈴木監督はフベロ前監督が築いてきた攻撃的なサッカーを継承しつつ、チーム全体が前を向いて連動するサッカーで、就任後は9勝6分4敗という結果を残してくれました。昇格には届きませんでしたが、来季以降のジュビロの方向性を明確に示すことができたと感じています。来季も鈴木監督のもと、ここまで継続してきたサッカーを追求していくことになります。

今年はコロナ禍で厳しい環境の中、選手たちはもちろんサポーターの皆様も今まで経験したことの無いシーズンを送ることとなりました。クラブの中からも感染者が出たことで、皆様には大変なご心配をおかけしました。感染者の発出によりクラブとしても厳しい状況におかれましたが、関係していただいた皆様の大変な努力により、最小限の被害で終息させることができました。また試合運営や医療関係者はもちろん、ご不便を承知でご観戦いただいた皆様、クラウドファンディングやシーズンシートの寄付等たくさんのご援助をいただいた皆様にも、心より感謝申し上げます。皆様のお力添えにより、何とか1年間活動することができました。

最後になりますが、来季へのクラブの決意をお伝えいたします。今季はシーズン初めにお伝えした通り、中長期的な視点に立ち、これからのジュビロを構築していくために人もパワーもかなりの部分をつぎ込む予定でした。今思えば、私自身未来を見据えすぎ、その分J1復帰への覚悟が弱かったのではないかと猛省しています。その反省から、来季はすべてを一点、すなわちJ1昇格に注ぎ込みます。コロナ禍もあり、現在ジュビロの経営はかなり厳しいものとなっています。しかし、来季赤字計画を組まざるを得ない状況になったとしても、チーム編成において妥協するつもりはありません。『何が何でもJ1昇格を掴み取る』。ジュビロは大きな危機感とさらなる覚悟を持って来季に臨みます。何卒温かいご声援・ご支援をよろしくお願い申し上げます。

株式会社ジュビロ
代表取締役社長 小野 勝