2019新体制発表記者会見

2019 1/12
チーム

1月12日(土)、ヤマハスタジアムの記者会見室で「2019新体制発表記者会見」を行いました。


新体制発表会

代表取締役社長 小野勝

代表取締役社長

 皆さん、あけましておめでとうございます。本日は、ジュビロ磐田の新体制発表記者会見にお集まり頂き、ありがとうございます。日頃からジュビロ磐田の広報活動に様々な形での多大なご理解・ご協力を頂いておりますことを感謝させて頂くと同時に、今年1年も昨年と変わらず様々な形でのサポート・ご協力をよろしくお願いいたします。

 まずは昨シーズンの内容に関してですが、トップチームは16位ということで皆さんにハラハラドキドキさせてしまった1年であったと思います。昨年、私は観客席から見ていたのですが、11月からはジェットコースターに乗っているような気持ちでした。広島戦で0対2だったのが逆転して3-2となり勝点40、FC東京戦では引き分けて勝点41まで積み上げ、最後の川崎戦では1点先行して大丈夫かなと思ったところで、思わぬプレーオフに突入しました。プレーオフでは2対0で勝って残留を決めましたが、非常にハラハラドキドキした1年でした。プレーオフで勝利を掴んだことで、我々としてはチーム全体が一丸となり、一皮剥けたと感じています。また、怪我人が多く出た中で若手選手が起用されたことや、厳しい環境でもマインドコントロールしながら一丸になったことは、新シーズンに向けた良い“肥やし”になったと考えています。

 次に、育成チームですが、U-18では今年もプレミアリーグで戦います。U-15は東海リーグ優勝。数年かけて積み上げてきた若手の育成がモノになってきており、これをしっかりしていくことでトップチームに繋いでいく、育成からの繋がりも出来てきたと考えています。

 今シーズンを迎えるにあたり、編成のポイントは服部強化本部長、名波監督に詳しく伝えて頂きますが、選手一丸となった、ある意味、修羅場を乗り越えたメンバーを中心に今年も戦います。それと同時に、厚みを増すために、新しいメンバーを追加して、昨年の流れをより一層強化していくチーム編成になったと考えております。我々のスローガンは「繋ぐ Challenging! 2019」。「繋ぐ」という言葉はこれで5年目になります。前任の木村社長、名波監督、服部強化本部長から受け継いだこのメッセージを私も繋いでいきます。ここは非常に重要なポイントで、今までやってきたことは決して間違っていないと思いますし、その流れを私も受け継いで、これを繋ぐと同時に、チームの心と心、気持ちと気持ち、それからパスを、前を向いて繋いでいく。今まで以上にファンの皆さんと地域を繋ぐということが我々チームの大きなメッセージです。気持ちを一つにしていくにはどうしても時間がかかります。チーム・スタッフみんなに浸透していくために、頻繁に変えるものではありません。チーム編成、チーム運営、会社の運営も含めて、この言葉を我々のスローガンとして続けていきながら、今年1年を戦っていきたいと考えております。

 今年1年も皆さんのご協力は非常に重要です。これからもジュビロ磐田に対する様々な形でのご支援をよろしくお願いいたします。

服部年宏 強化本部長

強化本部長

 皆さん、こんにちは。本日はお忙しい中お集まり頂きありがとうございます。私の方からは編成に関して話をさせて頂きます。ただ、小野社長からほとんどのことをお話し頂いたので、私からはポイントの整理になります。

 昨年はトップ5を目指して始まりましたが、最終的にはプレーオフに出場することになってしまいました。なんとか残留出来たという状況で、周りから見れば積極的な補強が必要じゃないか、そう思われた方が多いと思いますが、我々の考え方は少し違います。我々は世間で言うところの“ビッグクラブ”ではありません。毎年他のクラブから3,4人のレギュラークラスの選手を獲得したり、高額の外国籍選手を獲得するのは少し難しいクラブです。ではどのように強化しようかというところですが、やはり選手をしっかり育て、成長させ、彼らをチームの基にして戦っていく、そういう考えがあります。昨年、怪我人が出たことで若手が成長することが出来ました。今年は2人しか獲らないことになっていますが、クラブとしては若手の成長も含めて今年の編成に計算として入れてあります。

 また、今シーズン、我々はチャレンジャーとして、もう一度しっかり謙虚に戦わなければいけないと考えております。これぐらいでいいやとか、まさかこんなことは起こらないだろうとか、そういう甘い気持ちは一切持たずに選手全員やってくれると思います。我々はもう一度チーム一丸となって戦っていきたいと考えております。昨年この会見で「まずは勝点40を奪う」と言いましたが、勝点40は安全ではないことが昨年分かりましたので、そういう細かい数字というよりも、勝点1、得失点1の重さを知った我々は、とにかく一つひとつ丁寧に、謙虚に戦っていきたいと考えています。

 新加入の2人に関しては、後ほど自分たちでたくさん話してくれると思いますが、チームに少し足りないところ、プレー、精神面、厚みといったところのために彼らに来てもらいました。ぜひ、たくさん話を聞いてあげてください。

名波浩 監督

監督

 皆さん、こんにちは。お忙しい中、足を運んで頂き誠にありがとうございます。昨シーズンの苦しい状況から一転して、今シーズンどうチームを好転させるかというところにフォーカスしてチームを指揮しなければいけないという、非常に強く身が引き締まる想いでいっぱいです。失うものはないシーズンとは言いませんが、昨シーズン16位という成績で、2017シーズンであれば自動降格ということで、私の子どもの1人が「ゾンビ磐田だね」と。一度死んでも這い上がるゾンビだと子どもが言っていたので、それをそのまま活用させてもらうのですが、そのゾンビなる我々がどう強者に向かって立ち向かっていくかと。そういうシーズンになるのではないかなというふうに思っています。一つの引き分け、一つの負けがどれだけチームを苦しめるかというのは重々分かっていたつもりですが、チームがばらけずに一つになっていたことが救いで、それ以上のものが上位進出には間違いなく必要だと。そこで、先ほど服部強化本部長が言ったように、上積みをすることによってそれを解決したいのと、多少足りないところを今ここにいる2人で補ってもらえればいいなと思いますし、彼ら2人も補う役目だけでここに来ているわけではなく、彼ら自身もこのチームで成長して、より自身がステップアップしていくという、そういう野心があると思うので、そういう気持ちの合致によって、チームをまた一つにまとめ上げていきたいと思っています。

 今シーズンまた茨の道だと思いますが、皆さんの協力があってこそのチームだと思っているので、メディアの皆さん、それからサポーターの皆さんと共に、ジュビロ党、名波党の支持率が下がった中で、その支持率回復に向かって全力を注ぎたいと思っています。

MF/17 森谷 賢太郎選手

森谷 賢太郎

 皆さん、こんにちは。川崎フロンターレから加入した森谷賢太郎です。まず、伝統ある素晴らしいクラブに移籍することが出来て、非常に嬉しく思っています。小野社長をはじめ、服部さん、名波さん、本当に子どもの頃からテレビで見ていた選手なので、そのもとでサッカーが出来ることを楽しみにしています。僕の小学校のサッカー友達の中では、中田英寿派か名波浩派かというのがあって、僕は断然名波浩派だったので、本当に楽しみにしています。

 昨年の最終節、川崎フロンターレと対戦し、ジュビロ磐田が負けてしまってプレーオフを戦うことになったのですが、その時に、アディショナルタイムに点を決められて、僕たちはもちろん嬉しかったのですが、パッとジュビロ側を見た時に、みんなが落ち込んでいるというか、ジュビロのファン・サポーターの人たちが失望しているような感じが目に焼き付いていて。僕が移籍することになって、今年はもっと皆さんが喜んでいる姿を見せられるように頑張りたいと決意してこのチームを選びました。厳しいシーズンになるかと思いますが、チーム一丸となって戦っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

FW/32 中山 仁斗選手

中山 仁斗

 皆さん、はじめまして。モンテディオ山形から加入した中山仁斗です。オファーをもらった時には、僕が小さい時からテレビで見ていた歴史ある、伝統あるクラブでプレーが出来るという喜びを本当に感じました。僕は大学を卒業してからJ3のガイナーレ鳥取というクラブでプロサッカー選手としてスタートしたのですが、昨日ジュビロ磐田のクラブハウスを見させてもらった時に、本当に素晴らしい環境で、こんなところで僕、毎日練習が出来るんかなと、本当に心の中で嬉しく思いました。ただ、それに満足せず、ピッチの上で自分をどれだけ表現出来るか、チームのために何が出来るかというのをしっかり考えて、オフ・ザ・ピッチの時でも、サッカーにすべてを注いでしっかりやっていきたいなと思っていますので、とにかく皆さんに、名前と顔を早く覚えてもらえるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

質疑応答

――新加入選手のお2人に質問です。ストロングポイントを教えてください。

森谷:
 僕が思うストロングポイントは、献身的なプレーだと思います。

中山:
 僕はゴール前の迫力あるプレーだったり、身体が強いというのは自分でも思っているので、しっかりボールをキープしたりタメをつくったりというところは自分のストロングだと思います。

――名波監督に質問です。チームとして足りない部分を補う上で新加入選手に期待したいことを教えてください。

名波監督:
 まずは、新しく戦う力としてこの2人を新戦力として迎えたと。それから、昨シーズン何人か怪我をしていて、シーズン通して戦えなかった選手が1人や2人ではない。そういう意味でも鮮度という字の“新鮮力”があるので、人数的にはここには2人しかいないですけど、僕の中ではここに7人、8人並んでいるというように自覚しています。その選手たちが融合することがまず大事だと。

 それから、この2人に関して、森谷はプレーメーカーとしてボールサイドに顔を出して、その回数、ミスの少なさ、そういうところを上手く使いながらボールを前に刺すと。それから前に運びながらゴールを意識するミドルシュートという意味でも彼は素晴らしいものを持っているので、そこにまず期待したいと思います。それから川崎でプレーしていた切り替えの部分。トランジションが我々は18クラブの中では遅い方だと思うので、そこをまずファーストディフェンダー、それからセカンド・サードとどの位置にいても切り替えの起点になってくれればいいなと思っています。

 中山に関しては、ストライカーとして泥臭く点を取ることをまずはやってほしいですし、うちの20番にはない上半身の柔らかさを持っているので、ああいったところでポストプレーを上手く使いながらゴール前に出ていく作業、それから深みという意味では、あまり教えなくてもいいのかなという感じで、深い位置に自分が立って相手を下げさせるところは多分本人は意識していないと思うのですが、オートマチックに出来ると思うので、そこを引き出してくれればいいなと思っています。

――新加入選手お2人に伺います。ジュビロの印象と、どういうポジションでどういうプレーを見せていきたいか教えてください。

森谷:
 今日もヤマハスタジアムに来て、改めて素晴らしいクラブに来たなと感じましたし、サッカー専用スタジアムで、ここで早くプレーしたいという気持ちになりました。名波さんも仰ってくれたように、自分のストロングをどんどん出していきたいなと思いますし、ポジションは与えられたポジションで一生懸命プレーすることが一番だと思いますので、ジュビロのために頑張りたいと思います。

中山:
 ジュビロの印象は、本当に小さい頃からの憧れのクラブという印象が強くて、そこで自分がプレー出来るというのが本当に嬉しいです。自分が試合に出たら自分のストロングであるゴール前の迫力だとか、身体の強さを生かして、FWなので点を取るという結果を残したいなと思います。