会場にお越しいただいた皆様、スポンサーの皆様、ならびに横浜FM、横浜FC、ジュビロ磐田の関係者の皆様、本日は本当にありがとうございます。

初めて（奥）大介が亡くなったという連絡をもらったのは、タイにいる西（紀寛）からの電話でした。朝8時前くらいでした。西から着信があり、『ダイさんが亡くなりました』と。そう毅然とした口調で僕に伝えてくれました。僕も西にとっては先輩なのであまり取り乱した態度を取りたくなく、『そうかわかった』と、その時はすぐに電話を切りました。

その時は（ジュビロ磐田の）監督に就任していたので、チーム練習までの1時間半、強化部長の服部とヘッドコーチの鈴木と3人で号泣しながら様々な方に連絡したり、大介の思いを各々が感じたりして、正直次の対戦相手うんぬん、残り試合うんぬんという気持ちにはなれませんでした。ただ、みなさんも大介の人柄を知っていると思いますが、湿っぽいことが苦手な男なので、やはり明るく楽しくサッカーをしていこうと。すぐにそういう気持ちに切り替えられたと思っています。

みなさんも奥 大介という男に、いろいろ感じることがあったと思います。例えばあの愛くるしい笑顔。例えばあのキレのあるドリブル。例えばいっこうに流行らなかったずるずるソックス（笑）。そんな大介がこれだけのお客さんを集め、これだけの選手を揃えてくれました。こんな幸せなことはないと思います。我々も昔の仲間、気心知れた仲間とこんなにも楽しいサッカーをできたことを天国の大介に感謝したいと思います。

最後になりますが、これからも大介は天国からこの3クラブ、そして日本のサッカーを応援してくれていると思います。一人一人が微力ですが、みんなが結束して日本サッカーを盛り上げていきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。

ジュビロ磐田監督 名波浩

入場者数：10,902人

主審：上川徹　副審：二俣敏明　副審：数原武志　第4の審判員：竹田明弘

2014年10月17日に急逝された奥大介氏を偲び、三浦知良選手（横浜FC）、名波浩監督（ジュビロ磐田）、
中澤佑二選手（横浜F・マリノス）が発起人となり、
奥大介氏が所属した3クラブの主管による「奥大介　追悼試合」を開催します。

2014年10月17日、ジュビロ磐田、横浜F・マリノス、横浜FCで活躍し、それぞれのクラブの発展、日本サッカーの発展に貢献してくれた奥大介氏が急逝されました。
現役時代、彼の創造的なプレー、サッカーへの情熱、その飾らない人柄に、僕らをはじめチームメイトやサポーター、多くの方々が魅了されたことと思います。
彼の想いをみんなで共感し、彼と共に楽しんだサッカーで彼を送り出してあげたいという想いから、今回の追悼試合を実施することに致しました。
彼の愛したサッカーを、彼に想いをよせるメンバーでプレーすることで、是非多くの方に楽しんで頂くと同時に、彼のことを偲んで頂ければと思います。

横浜FC 三浦知良、
ジュビロ磐田監督 名波浩、
横浜F・マリノス 中澤佑二