サッカーファミリーの皆様へ

2020 11/8
チーム

ジュビロ磐田サポーターの皆様、そしてJリーグに関わる全ての皆様、この度は大変なご心配をおかけしております。特に直近の対戦チームである徳島ヴォルティスの皆様、愛媛FCの皆様、前節で試合会場となった鳴門・大塚スポーツパーク ポカリスエットスタジアムの皆様には、多大なるご不安を与えてしまい、また様々なご対応をお願いすることとなり、誠に申し訳なく思っております。Jリーグのガイドラインに基づき、選手、スタッフ、関係者が日々細心の注意を払いながら活動してまいりましたが、それでも感染してしまうという状況に直面し、改めて新型コロナウイルス感染症の恐ろしさを感じております。陽性判定となった選手・スタッフの一日も早い回復を祈るとともに、今後はこれまで以上に感染防止対策を徹底してまいる所存です。

本日の試合開催にあたり「なぜ中止にしないのか」というお声も複数いただきました。Jリーグ再開後の試合開催判断については、Jリーグ中断期間中にJリーグ実行委員会にて幾度となく議論がなされ、今年度用にリーグ戦試合実施要項が改定およびJリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインが設定されました。
改定されましたリーグ戦試合実施要項(第13条の3)には「当該チームにおけるエントリー可能な選手の人数が、トップチーム登録(J3に参加するU-23チームについては第2種トップ可および特別指定選手を含む)の選手14名(ゴールキーパー1名を含む。以下「基準選手人数」という)以上である場合、当該試合は予定通り開催される」と明確に定められております。
これは、『コロナウイルス感染による不公平を飲み込みながらも1試合でも多く試合を開催し、大会成立を目指していこう』というJリーグ・全クラブの総意のもとで決定されたものです。

今回も、このJリーグ新型コロナウイルス感染症対応ガイドラインに沿い、クラブで管理する行動履歴をJリーグに提出し、Jリーグ独自の厳しい基準による濃厚接触疑い者をJリーグとの協議により特定しました。エントリー不可能である、陽性判定及び濃厚接触疑いとなった選手を除いた上で「トップチーム登録の選手14名以上が出場可能」というリーグ戦実施の条件を満たすため、予定通りの試合開催が決定しました。

メンバーが大幅に入れ替わり、登録人数もGK3名を含めて17名という状況の中、複雑な想いで試合をご覧になった方も多くいらっしゃるかと思います。それでもスタジアムに足を運んでくださった4,715人のファン・サポーターの皆様の存在は本当に頼もしく、選手たちへの心強い後押しとなりました。クラブを代表して心より感謝申し上げます。
また、昼夜を問わず迅速にご対応くださった医療関係者・保健所・専門家の皆様、Jリーグ・関係クラブの皆様、そして選手やスタッフに対し温かい言葉をお送りいただいた全ての皆様に、改めて厚く御礼申し上げます。

現在、陽性判定を受けた選手3名・トップチームスタッフ1名の他に、Jリーグ独自の基準による濃厚接触疑い者とされる選手が8名、トップチームスタッフが3名おります。この11名は昨日のPCR検査では陰性、現時点で無症状ではありますが、クラブとしては万全を期すため、引き続き自主隔離とし、陰性であることが確認できた者から順次チームに合流させていく予定でおります。まだチーム内での感染が収束したとはいえない状況となっておりますので、引き続き感染予防対策を徹底し、クラブとして最善を尽くしてまいります。

株式会社ジュビロ 代表取締役社長
小野 勝