遠藤保仁選手 加入記者会見

2020 10/6
選手

鈴木秀人強化部長

――遠藤選手加入の経緯について
これまでの戦いの中でゲームコントロールがチームとして課題があった中で、それができる選手を探していたというのが一つの理由です。それから先制点をとった後、追加点が欲しい状況でのセットプレーというところも含めて、こちらが考えている課題の中で遠藤選手が適任の人選だったので、今回一気に話が進んで、こういう形で獲得する経緯になりました。そして先を見据えて強いチームを作っていく上で、若い選手が多いので、その見本となるようなプレーができるような選手を、というところでも非常に期待をしているので、そういうところでも力を発揮して欲しいという思いはあります。
最後に、一部報道で背番号7のことについて書かれていますが、これについては一切事実無根であり、クラブとして対応を検討しておりますので、ここでお知らせいたします。

遠藤保仁選手

この度ガンバ大阪から移籍してきました遠藤です。自分の今持てる全ての力をジュビロ磐田のために発揮できたらなと思いますし、たくさんの喜びをチーム関係者の皆さんとサポーターの皆さんと感じながら、より良いチームにする手助けができればと思っております。よろしくお願いします。

――今回の移籍を決断した理由は?
僕自身も新しいチャレンジをしたいという思いもありましたし、このチャンスを逃したくないなと思いました。自分自身もまだまだプレーで違いを生み出せるという自信もあるので、良いモチベーションと良いコンディションさえ保てればまだまだできるという中で、こういうタイミング、コロナの特別なタイミングですけど、期待に応えられるようにしていきたいという思いです。

――知り合いの選手から事前にジュビロの印象は聞いていましたか?
大阪より田舎だよと聞きました(笑)。新里とガンバの時一緒にやっていましたけど、僕がこっちに来ることに関して話したことはそんなに無いですね。今野と大森からもあんまり聞いていないですし、そんなに情報を入れずにこっちに来ています。ただ、のどかで良い場所だなと思います。

――環境が変わることへの心境は?
すごく楽しみです。20年近く大阪に住んでいるので、また違った環境の中で、美味しいものもたくさん食べられると思いますし、いろんな方に会えるのも楽しみにしています。ただコロナなので控えながら、ちゃんとした行動を取った中で楽しめれば良いかなと思います。

――50番の背番号を選んだ理由は?
無いです。番号は全然気にしていないので、空いていたから50にしただけです。

――ジュビロでどんな強みを発揮したいですか?
自分が一番得意としているゲームを作ったり、ゲームを落ち着かせたり、あとは試合の流れを読みながらゲームを進めていくところは、ジュビロでも発揮したいなと思っています。

――ポジション争いへの思いは?
何一つレギュラーの保証はされていないのでここにいる選手との競争になりますし、自分が良いプレーをできなければ試合に出ることはできないと思うので、しっかりと強い気持ちと高いモチベーションを持って、同じポジションの選手に負けないような、監督が納得してピッチに送り出せる選手になれたらと思います。

――初めて練習に参加した感触は?
疲れました(笑)。楽しくできましたけど、疲れました。今野と大森以外は初めての選手が多いので、コミュニケーションを取るのもちょっとぎこちなかったかもしれないですけど、初日なので。ただみんなが温かく迎えてくれましたし、自分の特徴とかは大体分かってもらっていると思うので、その中で選手とよりコミュニケーションを取って、お互いに良いものを出せるように、練習で1日でも早く良いものを作り上げていきたいなと思います。

――サックスブルーのトレーニングウェアへの印象は?
個人的にはまだ違和感しかないです(笑)。

――今日1日ジュビロにいて、感じたチームの印象は?
1日と言っても、実質3時間くらいしか選手とスタッフの方と仕事する時間が無かったので、これからだとは思いますけど、若い選手も気軽に話しかけてくれたりとか、何人か知っている選手はいますけど、またガンバとは違う良い雰囲気で練習することができました。

――今日はリカバリーのメニューだった選手たちも、練習後にそのまま残って遠藤選手のプレーを見ていました
リカバリー組が見ていたのはもちろん気付いていましたし、だからといって自分のプレーが変わることは無いんですけど、そうやって見てくれることは嬉しいです。初めてやる選手がほとんどなので、自分のプレーをできる限り吸収して、良いものを出していきたいという、みんなの前向きな心構えだと思って受け止めています。

――若手選手に対してどのような刺激を与えていきたいですか?
もちろんそこをクラブから期待されていることは十分わかっているので、良い手本になるようなプレーをしたいなと思いますし、プレー以外でも若手の見本となるような行動、時には楽しくコミュニケーションを取っていければと思います。

――新たなチャレンジへの想いを
J1復帰のために全力を尽くすので、簡単に諦めることは無いと思いますし、可能性がある限りはそこを求めてやるのが当然だと思っているので、厳しいか厳しくないかは、見る人によって変わってくるとは思いますけど、僕自身は全く諦めていないですし、今日始めて合流したばかりですけど、そういう強い気持ちを持ってこれから取り組んでいきたいと思います。

――昇格圏との勝点差は離れてしまいましたが、改めてJ1復帰への意気込みを
残り試合を考えても十分間に合うところにいると僕は思っていますし、福岡が良い例のように、連勝すれば一気に上に行く可能性もありますし、諦めるのは簡単なことですが、まずは1試合1試合勝点3を取っていければと。難しい試合があるかもしれないですけど、より多くの試合で勝点3を取れば十分可能性が残っていると僕は思っています。

――次節、松本山雅FC戦に向けて今の心境を教えてください
大阪でも体は動かしていましたし、特に大きな問題はコンディション面ではないので、あとはチームの監督が目指すサッカーをより早く理解して、フィールドで良いパフォーマンスを出せればと思います。松本戦に向けて残りの数日で良いコンディションを作って、出るか出ないかはわからないですけど、良い調整をしていければと思います。

――ジュビロの前節の戦いはご覧になりましたか?
前半のような戦い方ができれば非常に手応えがあるんじゃないかなと僕は思っていますし、監督が変わって最初の試合ということで上手くいかないこともあったと思います。もう2~3回、試合を見直したいなと思いますし、出ていた選手の特徴も頭に叩き込みたいなと思います。週末までにはもうちょっと繰り返し見て、イメージを膨らませたいなと思います。

――2001年・2002年に鈴木監督が指揮していた頃の、ジュビロのサッカーへの印象を教えてください
実際に対戦して、ジュビロって強いなと思ってプレーしていましたし、本当に面白いサッカーをして、楽しそうにジュビロの選手の皆さんがサッカーをしていたので、こんなサッカーがしたいなと思いながら試合していました。とにかく勝った記憶が無いということだけは覚えています。

――遠藤選手のプレーを楽しみにしているファン・サポーターの方や子供たちへのメッセージをお願いします
もちろんジュビロのために全力を尽くしたいなと思いますし、良いスタジアムもありますし、サッカー大国静岡でプレーできる喜びもあります。自分自身は常に良いパフォーマンスを出せるように練習から、トレーニングを積み上げていきたいなと思うので、スタジアムにたくさん足を運んでいただけたら嬉しいなと思いますし、勝つ試合をより多くお見せできればと思うので、期待して待っていてください。