2018年7月11日 vs レノファ山口FC

19:00 みらスタ

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名波 浩

監督

──試合の総括

まずは、西日本豪雨で亡くなられた方に心からお悔やみを申し上げます。また、被災されて苦しい状況、現場で(復興に向けて)戦っておられる方々に『頑張れ』というエールを贈りたいと思います。我々はサッカー人としてピッチで表現することしか出来ませんが、元気や勇気を少しでも与えられるように、(J1リーグという)日本サッカー界の頂点にいる立場のチームとして、しっかりと自覚して今後もやっていきたいと思っています。

ゲームに関しては、立ち上がりでボールが良く動いて、なかなか前には刺せなかったのですが、相手が高い位置から行っても奪えないという空気感を作ったことが、このゲームの主導権を握った大きなポイントだったのではと思っています。先制点も良いタイミングでアウトサイドにボールが出た後のワンタッチのクロスに対して、ボックス内に2人3人と入っていく形、中断期間からトレーニングしてきたことが結果に繋がって良かったと思いますし、特に相手の三幸選手の両サイドの所で顔を出す作業が、上原と松浦の2人が非常に多くの回数やってくれたので、小気味よくボールが動いたのではと思っています。4対0で終わらせなくてはいけないゲームだったと思うのですが、1点取られたあのシーンの前のファウルにしても、逆に攻撃している時のサイドアタックにしても、もう少しやりようがあったと思いますし、本当に優勝を狙うクラブであれば、間違いなくクリーンシートで終えていると思うので、そこは我々にとってまだまだ課題があるなと思っています。

ともあれ自分達のゲームプラン通り戦えたと思いますので、リーグ鹿島戦に向けて、自信を持って、チャレンジャー精神を持ってやれると思っています。

──新しいシステムをリーグ戦でもやっていくのでしょうか

小川大貴が交代したところがポイントだと思うのですが、あそこで宮崎、上原、田口との逆三角形が離れてしまって、上原、田口が松浦にくっつこうとする正三角形に体重が前のめりになり過ぎた所で、奪った後、後ろに下げなくてはいけない状況になりました。なぜならその2人が前についているので、(ボールを)つけても後ろにコントロールしなくてはいけない状況が多々あった中で、交代でそこをもう一度ひっくり返したいと思っていたのですけど、松浦が代わってからはボールの引き出しも少なくなってしまったので、少し難しい状況になってしまいましたし、点差も点差だったので、もう少しバランスを考えながらやらなくてはいけないなと。アントラーズ戦で使うかどうかは選手にも伝えてあるのですが、まだ分かりませんし、紅白戦も含めサンプルゲームがだいぶ出たので、ここから自分達で精査して、来週の水曜日に自信を持って送り出せるかどうかを考えたいと思っています。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──新しいシステムで臨んだ試合でした

そんなに難しく考えていませんし、自分としてはやることも変わらないので、(オプションとして)こういう形もあるよと。人との兼ね合いだったり、中盤の選手もたくさんいるので、どういう組み合わせがいいか、どういう形がいいかというのを、監督が見ているひとつではないかなと思います。

──得点シーンを振り返って

今シーズン初ゴールだったので、嬉しいです。セットプレーは練習していますし、これだけ試合に出ていれば1回くらいセンターバックなので決めなきゃいけないなと。これがリーグ戦に繋がればいいかなと思います。

──チームとしても来週の鹿島戦に繋がる勝利になったのでは?

連敗した中で中断期間に入りましたが、しっかりリフレッシュできましたし、いきなりリーグ戦へというよりは、こういう公式戦の雰囲気をもう一度経験してリーグ戦に繋げていくという意味では、良かったなと思います。

──この中断期間にチームとして取り組んできたことをどれくらい出せましたか?

自分たちはできるだけ、監督が求めているものの100に近づけるように、その努力が出来るように、やろうと思っています。前から行けるときは行くという中で、今日は特に前に出てくる相手でしたし、ボランチに上手い選手がいたので、そこを(田口)泰士や(上原)力也がすごくよく狙ってくれて、何度かボールを奪ってゴールまで行くシーンが前半からあったので、力也と泰士のポジションが相手のボランチに行けるというのは、このフォーメーションの強みかなと思います。

松浦 拓弥

松浦 拓弥

選手

──試合を振り返って

中断前に連敗していたので、ここで勝って次のリーグ戦再開に勢いをつけられたと思います。繋ぐ場面と、背後をとれる場面という部分で良い判断ができたところが多かったかなと。無理やり繋いで取られるということもなかったので、なるべく前の方で起点をつくることが出来たと感じています。

──新しいシステムで臨んで

まだまだもっと良くなると思いますし、改善点もありますが、今日やった印象としては自分が(川又)堅碁の近くでなるべくサポートすることができればチャンスも増えるかなと。距離をとって、真ん中を(田口)泰士や(上原)力也が割って入ってくると、より背後のスペースを2人が突けるという状況になります。その位置関係によってすごく変わると思うので、そういう意味ではさらに突き詰めていけば、もっと良い攻撃になると思いますし、もっと精度を上げられると思います。

──自身にとっても新鮮なポジションでは?

そうですね。今日初めて公式戦でやったので、新鮮でしたけど、もっともっとできるだろうし、もっと良い位置で受けられる場面もあったと思います。とにかく、今日は勝つということが最低条件だったので、そういう意味では最後の1失点はもったいなかったですが、次に向けて良い結果になったと思います。

宮崎 智彦

宮崎 智彦

選手

──自身のプレーを振り返って

相手の前線のプレスに引っかからないようにということを意識して、なるべく少ないタッチで(上原)力也と(田口)泰士とマツ(松浦)、(川又)堅碁も含めてあそこに入れることが出来たらなと、動きながらポジションを変えながら、上手く剥がせたのではないかなと思います。

あまり前に出ていくという意識ではなく、真ん中に収まっていようという意識ではいたのですが、ボールを出すと同時に相手もついてこなかったですし、スペースも見えていたので、そこに上手く入り込むことが出来たかなと思います。少し動きすぎたかなとは思いますが、その分前半の終盤くらいから真ん中にいるように、バランスを整えるようにということを意識してやっていました。

──後半の戦い方について

2対0で折り返して、ハーフタイムにも「2対0が一番危ないぞ」という話をしていました。そういう中で、後半もまずは自分たちが1点を取りに行こうと、立ち上がりから1点取りに行く姿勢があったので、少し前がかりになってしまいましたが、結果相手の背後というのをすごく有効に使うことが出来ました。堅碁も上手く動き出してくれていましたし、マツもそのサポートだったり抜ける動きを怠らずにやっていたので、相手のウイークポイントを上手く突けたのではないかなと思います。

川又 堅碁

川又 堅碁

選手

──2ゴールの活躍でした

チームとして、リーグ戦に繋がる勝利になったと思います。最後の失点だけ無駄でしたけど、それ以外は、まだまだですが良かったかなと。この勝利を次に繋げられるように、その弾みにはなったと思います。

──クロスに頭で合わせた先制ゴールを振り返って

(相手選手が)3枚いても、競らせてくれるボールが入れば点が取れるということを仲間にも見せることができたと思うので、これからも上げてもらいたいですし、やっぱりクロスを上げたり、自分が中に飛び込んでいかないと。それをすれば何かが起こると思います。ずっとクロスに合わせる練習はしていたので、今日も良いボールを上げてくれてよかったです。

上原 力也

上原 力也

選手

──新しいフォーメーションで臨みましたが、一番意識したことは?

いつもより前めのポジションでやって、出ていくタイミングだったり回数というのは意識しましたし、前半はかなりボールにも触ることが出来ました。まだまだコミュニケーションや連係ミスはありますが、手ごたえは感じることが出来た試合でした。前に出ていきやすい、出ていく回数が前のポジションよりも多いですし、出ていかなくてはいけないポジションだと思っています。まだまだ高い位置に入りすぎたり、タイミングが悪かったりということはありますが、これからもっともっと良くなるんじゃないかなと感じています。

──その中でゴールという結果も出ました

たくさんチャンスがあった中での1点というのは、まだまだ練習しなければいけないなとは思いますが、1点取れたということは今後に繋がるなと思います。

──得点シーンを振り返って

(川又)堅碁君にボールが入って、相手のディフェンスラインが高いということはやっていて分かっていたので、堅碁君が前を向いた良いタイミングで自分も上手く抜けることが出来たなと思います。

レノファ山口FC 霜田正浩監督

──試合の総括

本日の試合で、西日本豪雨の義援金募金活動を行い、多くの浄財が集まりました。ご協力いただいたサポーターの方々には本当に感謝しています。試合は力の差を感じさせられました。一人ひとりのクオリティの差があるのは仕方が無いのですが、こうして戦っている以上、勇気を持って前から行って、うちらしいサッカーをしなくてはいけないなと改めて思いました。強い相手に対し色々なやり方があります。守備的にしてカウンターやセットプレーでチャンスをうかがうという戦い方もありますが、僕らは今年はそういう戦い方をしないと決めています。高い授業料となりましたが、敗戦から色々なことを学んで、ここから選手、チームは成長したいと思います。