2015年 試合速報
2015 J2リーグ 12節 vs.セレッソ大阪
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オウンゴール
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パブロ
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太田 吉彰
松浦 拓弥
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ジェイ
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パブロ
楠神 順平
長谷川 アーリアジャスール
関口 訓充
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宮崎 智彦
川辺 駿
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ジェイ
中村 祐輝
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アダイウトン
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
キンチョウ | 5/6(水) | 16:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 加藤 光雄 | 吉田 寿光 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 亀川 哲弘 | 和角 敏之 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
22.8度 | 52% | 山本 慎吾 | 谷口 宏之 |
15 | シュート | 13 |
13 | ゴールキック | 10 |
5 | コーナーキック | 1 |
9 | 直接FK | 13 |
4 | 間接FK | 7 |
4 | オフサイド | 6 |
0 | PK | 0 |
前節・コンサドーレ札幌戦(5月3日)に敗れ、今季初の2連敗となったジュビロ磐田。名波 浩監督は「自分たちでこの流れを断ち切るためにも、勝ち点3を目指してやっていきたい」と語っていた。昇格レースのライバル・セレッソ大阪との一戦。チーム一丸となってこの試合に勝利し、再び上昇気流に乗りたい。
スタメン発表を踏まえ、ジュビロ磐田の予想フォーメーションは[4-2-3-1]。GKはカミンスキー。最終ライン右から櫻内 渚、伊野波雅彦、藤田義明、駒野友一。ダブルボランチに上田康太と宮崎智彦。中盤2列目右から太田吉彰、小林祐希、アダイウトン。1トップにジェイという並びか。
ジェイが第9節・ジェフユナイテッド千葉戦(4月26日)以来の先発となる。試合前日の練習後には、「チームとして前回の負けを引きずらず、ポジティブにいることが大事」と話していた。
対するセレッソ大阪の予想フォーメーションは[4-2-3-1]。GKはキム ジンヒョン。最終ラインは右から椋原健太、山下達也、染谷悠太、丸橋祐介。ダブルボランチに山口 蛍、扇原貴宏。中盤2列目に長谷川 アーリアジャスール、パブロ、カカウ。1トップにフォルランという並びか。
あるいは[4-3-3]でアンカーに山口 蛍。その前に長谷川 アーリアジャスール、扇原貴宏。3トップにフォルラン、パブロ、カカウという並びか。
セレッソ大阪は今季ここまで5勝3分3敗。前節終了時点で勝ち点18の7位。前節はアウェイでアビスパ福岡と対戦し、0-1で敗れている。
試合の舞台はキンチョウスタジアム。
天候は晴れ。
キックオフは16時。
C大阪、パウロ アウトゥオリ監督、「後半の立ち上がり、しっかり入ろう」、「2列目から前線を追い越すランニングを増やそう」、「ボールポゼッションを大切に」。
――感想
前半終了間際のアンラッキーなオウンゴールで気持ちを前向きに持っていくのがなかなか難しい状況でしたが、選手たちは『連敗している』とか『また先に(ゴールを)取られた』というネガティブなことよりも、勝ちたいという気持ちを出してくれました。『勝ちたい意志をボールに込めろ』と戦前に伝えたのですが、その通り、残り時間、最後の笛が鳴るまでやってくれたのではないかと思います。
――ハーフタイムのコメントに、『失点は忘れて、後半、まず1点返そう』とありますが、狙いは?
そんなに深くは考えていなかったのですが、一番はC大阪があまり出てこなかったので、ロングボールを多用してきて、前の3枚、特にパブロ選手、フォルラン選手のところでの空中戦があり、カカウ選手だったり、2列目から誰かが入ってくるといったような形をとっていました。その中で(C大阪が)そこまで出てこないということは後ろも出てこないということだと思っていました。先にゴールを失いましたし、難しい展開になることを予測していましたが、いいギャップを上手く使ってくれました。スカウティング・分析の勝利でもあるかなと思います。
――ジェイ選手の先発起用について
遠征に帯同したということは、本人はやる気だろうし、当日の朝までコンディションを見て決めようと思っていました。足が若干、痛みもしくは、違和感があるためにプレーをよりシンプルにやってくれ、我々としてはいい方に出たと思います。ゴールシーンでも余計な力が抜けて、よかったと思います。
――ハーフタイムのコメントに、『相手のスペースを上手く使って』とありましたが、狙いは?
特に(C大阪の)最終ラインのセンターバックとサイドバックとか、センターバック同士といった間は常にゴールに直結する動きをするとチャンスになると言っていました。入り過ぎたり、タイミングが早かった選手は必ず戻って来いと。戻ってくれば(相手が)それに目がいって、次の選手が入りやすくなるということはずっと言っていました。1点目はまさにそういったギャップを上手く使えたと思います。前半も何度かそういったチャンスがあったので、決めていればもう少し楽な展開になったかもしれません。
――2点あります。ボールアプローチという部分でのこの試合の評価は?また、コンサドーレ札幌戦の後の2日間の調整で強調した部分は?
ボールアプローチに関しては、相手が3トップ気味の前3枚の外国人選手が、特にボールを運ぶ時に横に戻りながらとか、そういった時にもいい選択肢を持たれないように、精度が上がらないようなところまで寄せろということは言っていました。そこは合格点をあげてもいいと思います。ただ、背後に出てくるボールで1発でということが2、3回あったので、そこは怖がらずにラインコントロールするということと、コミュニケーションという兼ね合いがあると思いますが、まだまだ発展途上だと思います。
それと、連敗してこの大阪に乗り込んできたのですが、札幌から直接この大阪に移動できたことはクラブに感謝しなければいけないと思います。選手もフレッシュな環境でボールを蹴ったり、それから『J-GREEN堺』に(大会があり)子どもたちがたくさんいたので、触れ合ったりして、上手く息抜きと言うか、違った色が出せたのではないかと思います。トレーニングは昨日も一昨日もものすごくいい雰囲気だったと思います。
この勝利は本当に大きいと思います。アンラッキーな形で失点しましたが、偉大なチームスピリットを見せることができたと思います。
――自身のゴールシーンについて
いいタイミングでゴールを取ることができました。ミヤ(宮崎智彦)はあの場面以外にもいいプレーをしてくれていました。ボールを持った時に自分のタイミングがあって、自分の横にDFがいましたが、そこで上手くボールをもらうことができました。早いタイミングでいいところにシュートを決めることができました。今日、チームとして勝てたことが大きいと思います。
――イメージ通りのゴールでしたか?
ボールが来た時に、相手がタックルに来ればPKになるというイメージでした。そういったことを考えて、コントロールしました。ストライカーにとって大事なことはチャンスを逃さないことです。今日、自分にとってあのようなチャンスは1回しかありませんでしたが、それを決めることができました。どんな時も準備していますし、それが今日上手くいったのかなと思います。
連敗していましたし、アウェイで勝ちきることができたことはとても大きいと思います。必ず難しい試合になるという意識を持って試合に入りました。その中で上手くスペースを突くことができたと思います。ただ、すぐに次の試合があるので、この2日間でしっかり準備していきたいと思います。
――自身のゴールシーンについて
(小林)祐希のクロスがパーフェクトでした。他の選手の動きがあったからこそのゴールでした。祐希以外の選手たちも質の高いクロスを入れてくれますし、自分は信じて飛び込んだだけです。そういった意思の疎通ができたことも大きかったと思います。もちろん自分がゴールを決めたということで喜びは大きいのですが、ただ、チームとして勝とうとした姿勢、戦う姿勢を見せることができたこともよかったと思います。
ハーフタイムに、ジェイから『俺が絶対にゴールを取るから、気にせずプレーしてほしい』と言われて、自分の中でも、もう一度リセットしてやろうという気持ちでした。ジェイも、アダ(アダイウトン)も得点を決めてくれて、本当に感謝しています。次、もし逆の状況があった時には自分自身、体を張ってチームのためにやっていかなければいけないと改めて感じました。チームに助けられましたし、次は自分がしっかり貢献できるように頑張りたいです。
――決勝点のアシストシーンについて
(アダイウトンが)当てるだけでいいというボールをイメージ通り、蹴ることができました。アダはあのような場面でスピードを持って入ってくれるので、前に速いボールを入れることができれば、あとは当てるだけというイメージでした。自分自身、まだアシストがついていなくて、(今季)初めてのアシストだったので、これからもゴールに絡んでいければいいなと思います。
90分を通じてもっと決定機を作りたいという悔しい気持ちの方が大きいのですが、ただ、あのようなラストで仕事できるようになったことは自分の成長だと思うので、そこはプラスに捉えていきたいです。ただ、もっと得点に直結するプレー、相手が嫌がるプレーを出していかなければいけないと感じています。
――感想
今日のこの結果に対する責任は、監督として私が全て追うべきものであると思います。我々のチームは失点の後、バランスを崩してしまったところがありました。そういったところを含めて私の責任だと思っています。試合としては互角の展開だったと思いますが、我々のチームは失点の後、下を向いてしまい、メンタルの強さというものが消えてしまいました。そして、相手の勢いをまともに受けてしまうような形になってしまいました。1-0で戦っていた時のような気持ちの強さを出すことができなかった部分を含め、全て監督として私が責任を追うべきだと思っています。