2013年 試合速報
2013 J1リーグ 1節 vs.名古屋グランパス
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チョン ウヨン
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オウンゴール
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ヤキモフスキー
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田中 マルクス闘莉王
増川 隆洋
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牟田 雄祐
阿部 翔平
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山田 大記
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藤本 淳吾
小川 佳純
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スタジアム名 | 試合日 | キックオフ | |
豊田ス | 3/2(土) | 14:00 | |
ピッチ状態 | コミッショナー | 主審 | |
全面良芝、乾燥 | 難波 邦雄 | 松尾 一 | |
天候 | 試合時間 | 副審 | 副審 |
晴れ | 90分 | 石川 恭司 | 数原 武志 |
気温 | 湿度 | 第4の審判員 | 記録員 |
7.2度 | 39% | 野田 祐樹 | 渡辺 輝久 |
10 | シュート | 18 |
11 | ゴールキック | 8 |
2 | コーナーキック | 7 |
9 | 直接FK | 14 |
1 | 間接FK | 2 |
1 | オフサイド | 2 |
0 | PK | 0 |
2013シーズンがついに開幕する。
スタンドやテレビ画面、あるいは公式HPの速報画面の前でキックオフを待つサックスブルーサポーターと同じく選手、スタッフもやはり特別な思いでこの試合を迎える。試合前日に「チームとしても個人としても良い状態。すごく楽しみ」と話していたのは山田大記。
“楽しみ”という言葉が自然と口から出るほどオフ期間の調整は充実していた。タイでのキャンプに始まり、鹿児島での2次キャンプ、そして、練習試合やプレシーズンマッチ。試行錯誤する部分もあったが、今振り返れば全てが有意義なものだった。
何より多くのサポートなくしてこの期間のトレーニングは成り立たなかった。先月22日のキックオフカンファレンスで森下仁志監督はこう語っている。「タイにも足を運んでいただいたサポーターもいらっしゃいましたし、練習試合にも大勢のサポーターに来ていただきました。みなさんの思いに応えるためにも感謝の気持ちを持ち、一日一日で最善を尽くしていきます」。
2013シーズンがついに開幕する。今こそその熱き思いをピッチで表現する時だ――。
ジュビロ磐田の予想布陣は[3-5-2]。キャンプから継続的に磨いてきた新布陣がいよいよベールを脱ぐ。
GKは昨年3月のホーム・サガン鳥栖戦以来約1年ぶりのリーグ戦出場となる川口能活。昨季をけがで棒に振っただけに「まずはサッカーをできることに感謝したい」という思いを胸に練習を積み重ねてきた。3バックは右から藤田義明、チョ ビョングク、伊野波雅彦という並びになることが予想される。
中盤は中央3枚(逆三角形)+両サイドの計5枚。アンカーに新加入でJ1初出場となるチョン ウヨン、中央右に小林裕紀、同左に山田大記という配置か。両ワイドは右に駒野友一、左に宮崎智彦が入ることになるだろう。
前線は前田遼一、金園英学の2トップ。山崎亮平、松浦拓弥、菅沼 実らベンチメンバーも状態はいい。交代カードを含めながらチーム一丸となって今季初勝利を目指す。
対する名古屋グランパスの予想布陣は[3-4-3]。中盤はダブルボランチ+両ワイド。前線は3トップに近い形になるだろう。エース・ケネディを負傷で欠くが選手層は厚い。
先発11人のうち新加入は3人。まずはワントップに入ることが予想される矢野貴章。新潟より加入した長身FWは2010FIFAワールドカップ南アフリカ大会の日本代表メンバーであり、ドイツでのプレー経験もあるなど実績十分。フィジカルを生かしたダイナミックなプレーに要注意だ。中盤の左サイドでプレーすることが予想されるのはナンバー『9』を背負うヤキモフスキー。ストイコビッチ監督の母国・セルビアで活躍していたマケドニア人プレーヤーであり、持ち味は左足のキック。23歳と若い選手であるだけにポテンシャルは底知れない。最終ラインに入ることが予想される牟田雄祐も22歳と若い。名門・福岡大出身。昨季大学ナンバー1センターバックと称される期待の大型ルーキーだ。
ゲームの舞台となるのは豊田スタジアム。同会場での試合はジュビロ磐田にとっては2009シーズン以来4年ぶり。天候は晴れ(12時30分時点)。ただし、ピッチ上空には強い風が吹いており、プレーに影響が出ることも予想される。シーズン開幕戦ということでやはり独特の緊張感もあるだろう。タフな試合になることは間違いない。それでも目指すは勝利のみ。全てのサックスブルーサポーターと共に戦い、白星で今季をスタートさせたい。
ご声援よろしくお願いいたします!
ジュビロ、「ペースを維持しバイタルエリアを狙い攻撃すること」、「守備は出る時と待つ時のタイミングを合わせること」、「まず1点を取りに行こう!」。
名古屋、「ボールをしっかりキープして簡単に失わないこと」、「攻撃の形はできているので続けていこう」、「難しい試合だが、強いメンタリティーを最後まで出していこう」。
――感想
戦前から思っていた通り、素晴らしいスタジアムでやらせていただき、また、たくさんのサポーターの方に、特にジュビロのサポーターの方に来ていただき本当に感謝しています。
ゲームに関しては、後半だけの内容を見ても勝ちに値する出来だったと思います。何とか勝点3を取りたかったですが、この悔しさを次の試合につなげていきたいと思います。
――序盤からパスがつながる場面あったと思いますが、その要因は?
これは去年からやり続けている成果だと思いますし、選手たちがシステムだけではなく、その状況でどこのポジションからスタートすればより優位になるかという“ポジショニングゲーム”をより理解して、より深めてプレーしてくれた結果だと思います。
――菅沼駿選手はベンチ外となりましたが、チーム内の競争が激しかったということでしょうか?
ベンチ入りした(櫻内)渚を含め、そこはもちろんそうです。(菅沼)駿哉はいつも言っているように僕自身、日本を代表するセンターバックになると思っていますが、今日出てくれた3人、さらに菅沼、渚を含めてそこまで力の差はありませんし、プレシーズンマッチやこの1週間を通してのプレー、メンタル全てを含めて決断しました。
――交代カードを使わなかった意図は?
あれ以上得点を取れなければプランもありましたし、トレーニングもしていましたが、いい時間帯に(山田)大記が1点返してくれました。後半の立ち上がりからビッグチャンスがかなりあり、悪い流れではありませんでしたし、2トップの金園と(前田)遼一のところにもかなりボールが入っていたので、そういう意味ではこのままでいけると思いました。実際、チャンスもありましたし、そういう部分を決めきる力をトレーニングでさらにつけていきたいと思います。
――このオフ期間の練習試合では先制されると追いつけない試合もありましたが、開幕戦で同点に追いつけたという点はどう見ていますか?
トレーニングマッチより今日のゲームで示す方がより難しいと思いますし、それは選手たちの普段からの取り組みの成果だと思います。昨年から継続してきて、トレーニングでもそうですが、たくましくなってきたと感じています。その中でも落ち着きが出てきましたし、選手たちは本当に自信を持ってピッチに立ち続けてくれたと思います。
――山田選手のゴールシーンについてと、彼の2列目でのプレーはどう見ていますか?
(山田)大記のレベルからすると前半、判断が少し遅れてボールを下げたり、相手にひっかかる場面もあり、そのあたりは判断的な部分で改善できるところもあります。得点に関しては(チョン)ウヨンのところから縦にボールが入ったということが決定的な部分だったと思いますが、それを決めきる(山田)大記の能力は日本でも1、2位を争うと思いますし、今季は昨季よりも多くの得点を取れると思っています。
――駒野選手がプレシーズンマッチや練習試合より高い位置でプレーできていたと思いますが、そのあたりの指示は?
やはり駒野を生かすためにはボールの動きが非常に大事になってきますし、ポジショニングからいいアクションを出さないとボールが動きません。そのあたり、プレシーズンからトレーニングを積んできた部分が選手の中でもより鮮明に見えたのではないかと思います。あとは駒野も(山田)大記同様、ペナルティーエリアへ入って行ける回数は昨季よりももっと増えると思いますし、得点チャンスは十分あると思うので、ああいうところを決めきれるようにしていきたいと思います。
――ボールロストからの失点はありましたが、流れの中で大きく崩された場面はあまりなかったと思います。そのあたり、守備面の手応えは?
やられるとしたらああいう感じかなと予想はつきました。あの場面は判断をより上げるところですし、(チョン)ウヨンがひっかかりましたが、(チョン)ウヨンの判断プラス、その一つ前のボールを持っていない選手の予測や判断力ももう少し上げ、そこの共有をさらに深めることができれば起こるものではありませんし、テクニック的なものではありません。そこもまたトレーニングでやり続けたいと思います。
――得点シーンを振り返ると?
いろいろ選択肢はありましたが、その前の場面で外していましたし、自信はありましたし、基本的にはシュートを考えていました。ただ、クロスでさらに合わせられる場面もあったと思いますし、アシストという部分も自分の仕事だと思うので、反省点も多いです。
――試合を振り返って
個人的にここ1週間で新しいシステムの動き方がわかってきましたし、選手、スタッフと話しながらよくなってきたと思います。それと、試合中ふと『今日サッカーが楽しいな』と思えましたし、だからこそ、チャンスができたと思います。ただ、やはり勝てないと自分が得点を取ってもあまり嬉しくありませんでしたし、やはり勝ちたかったです。相手のフォーメーションを踏まえて自分のところが空くことが多かったですし、フリーな状況も多かったので、相手がさらに消しにきても楽しめるようにしたいです。
――試合を振り返って
先に点を取られましたが、そのあと1点返すことができましたし、追加点を取れるような形もありました。もちろん勝ちが欲しかったのですが、アウェイでの開幕戦という意味では最低限の結果だったと思います。
前半、押し込まれるというかボールを回される時間帯もありましたが、しっかりと慌てずにやった結果、後半、自分たちがしっかりと試合をコントロ―ルできていたと思います。その意味でもやはり勝ちたかったですね。ボールの回りはよくなってきましたし、これからもっともっとよくなると思いますし、さらに上を目指していきたいです。
――次の試合へ向けて
アウェイで追いついての勝点1ということで得るものもありました。次はホーム開幕戦ですし、勝つことだけを考えてこの1週間やっていきたいです。
終始ぼくらが試合を支配できたと思いますが、やはり最後に決めきれなかった悔しさはあります。ただ、そこまで侵入できていますし、いいゲームができたという感触はあります。あとはこれを結果につなげていきたいです。
――後半の立ち上がりのゴールキックの時に味方へ盛んに声を掛けていたが?
後半の立ち上がりに攻めの時にはよかったのですが、守りにおいてバランスを崩す場面もありました。やはり後ろはどんと構えて守備をしなければいけませんし、あの場面で追加点を許したらやはりゲームとしては終わっていたと思いますし、後ろの選手たちに「一呼吸置こう」、「落ち着こう」ということを伝えました。勝つことはできませんでしたが、あの場面で慌てず、自分たちがゲームを支配できたことはポジティブに捉えていきたいです。ただ、やはり勝てなかった悔しさはあります。それを次のホーム開幕戦でぶつけたいです。
――試合を振り返って
結果を残したかったのですが、難しい部分もありました。決定的なチャンスが何本かありましたし、そこを決めきれるメンタリティーをさらに植え付けていきたいです。
――山田選手との連係について
システムが変わっても2人の呼吸は変わりませんし、いい感じできていましたが、最後の場面で力を発揮できずに悔しいです。悔しくて寝れるかなという感じですが、次のホームでまた使ってもらえるように頑張ります。
――前田選手との連係について
去年よりはお互いにパスを受ける回数が増えていると思います。自分の動きに合わせてくれますし、フィーリングでやっている感じです。
――試合を振り返って
しっかり準備はしていました。相手もワイドの選手がいたので、まずはそこに引っ張られないことを意識していました。[3-5-2]のワイドに自分がいる意味は僕自身、高い位置にいることだと思いますし、守備の時も(3バックと合わせて)5枚にならないようにということは心がけていました。練習からFWに打ち込むということはできていましたし、さらに精度を高めていければと思います。
――相手を上回るシュート数について
どんどん攻撃的に仕掛けることができていると思います。それも上手く崩せている証だと思いますし、そこまで行けていることを評価してもいいのかなと思います。
――激しいアップダウンは疲れましたか?
やはり強豪相手ですし、きつさはありました・・・でも、楽しかったですね(笑)。自分自身初めての開幕戦でしたが、楽しさはありました。
――感想
今日はチャンスの数を見ると1対1でよかったのではないかと思います。我々にとってはいい結果だったと思います。ジュビロさんは2回ポストに当たったプレーがありましたが、我々はそれ以上許さなかった部分もあります。開幕戦というのはやはりタフで難しいゲームを強いられるわけですが、両チームとも体力、フィジカルが前面に出たゲームだったと思います。