2018新体制発表記者会見

2018 1/15
チーム

1月15日(月)、ヤマハスタジアムの記者会見室で「2018新体制発表記者会見」を行いました。


新体制発表会

代表取締役社長 木村稔

代表取締役社長 木村 稔

 今日からチームの始動ということでございますので、改めまして新年明けましておめでとうございます。本日はジュビロ磐田新体制発表記者会見に、多くの皆様にご参集賜りまして、誠にありがとうございます。また日頃は弊クラブの広報活動に多大なるご理解、ご協力をいただいておりますことを、重ねて厚く御礼申し上げます。いつも、どうもありがとうございます。今年も1年間、皆様方におかれましてはご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

 まず、昨シーズンのトップチームの成績につきましては、シーズン当初の目標としていたAクラス入りを果たし、また失点数もリーグ最少失点と、この点についてはすでに皆様方がご承知の通りでございますが、何よりも選手個人の成長、そしてチームとしての連携、さらにチームの一体感の更なる醸成と、大きな成果を出せたシーズンだったかなと思います。また、ユースチームも今回で5度目の挑戦となりましたが、初のプレミアリーグへの昇格を果たすことが出来ました。この成果を、今シーズンに繋げていくことが非常に重要だと強く思っている次第でございます。

 また、今シーズンを迎えるにあたりまして、チーム編成のポイントにつきましては、後ほど服部強化本部長と名波監督よりコメントをさせていただきますが、昨シーズンも含めて彼らの体制になって、チーム作りというところにつきましては、しっかりと将来を見据えて、そして足元を固めていくというところを主眼として取り組んでくれています。彼らの強い想い、クラブに対する愛、そして情熱を持って日々トレーニングから取り組んでくれています。そういった意味合いで、更なるチームの強化、そして選手層の厚みを確保するために、今回新たな6名の選手を加え、今シーズン挑んで参りたいと思っております。もうひとつ言えば、トップチームのスタッフも昨年同様の体制でスタートさせていただくことも、併せてご報告いたします。今回新たに加わった選手、そして昨年厳しいシーズンをともに戦ってきた選手、監督、コーチングスタッフがみんなで力を合わせて、今シーズンもまた挑んで参りたいと思っております。

 最後にクラブスローガンでございますが、皆様方からご覧いただいて右手に掲げております。4年目となりますが、『繋ぐ』を継続し、サブタイトルには『2018 Challenge For Next』を掲げています。すでにお気づきの方もいらっしゃると思いますが、あえて昨年同様のスローガンにしております。先ほど申し上げた昨年の大きな成長を、今シーズンいかにどう積み上げて行くか。当然ながら既存の選手の成長、育成というのを主眼に置いておりますが、新たに積み上げをはかり、我々としても更なる高みを目指して挑戦していきたいという想いでございます。そして、クラブ理念でもございます『夢と感動を!』を多くの皆様方と分かち合うために、今後ともトップチーム、そしてユース、ジュニアユースの育成強化といったところをはかっていきながら、更なる高みを目指していきたいと思っております。

 クラブ一丸となり、応援していただいている多くの皆様方と力を合わせて、挑戦し続けて参りたいと思っておりますので、今シーズンも絶大なるご支援、ご声援、そしてご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げ、冒頭の挨拶に代えさせていただきます。

服部年宏 強化本部長

服部年宏 強化本部長

 皆さんこんにちは。木村社長から多くのことを語っていただき、クラブとしてどういう想いでいるか、そういったことも言っていただいたので、私の方からは編成のことについてお話しさせていただきます。

 今回の編成のポイントとしては、3つあります。ひとつは、積み上げということで、昨シーズンまでのベースに無理のない積み上げ、ここで5人、6人レギュラーをとってチームの方向がどちらに行くか分からない、そういう状況は作らず、さらに良いものを積み上げる、そういう編成をしていこうということで始めました。2つ目としては、選手の成長による編成です。システムを変えながらもいくつかのポジションが出来る選手が増えたということ、さらに若手選手の成長があり、厚みが出来、競争が起きた。こういうバランスを全て見ながら、ポイントを絞りました。そのひとつが、上田選手と川辺選手が抜けたボランチ、そして左サイドバック、それともうひとつ、年齢のバランスと厚みを持たすためにセンターバック、そういうところで選手を選定し、交渉し、今回獲得出来たのが、田口選手、ギレルメ選手、新里選手です。そして、3つ目のポイントなのですが、外国籍選手の枠の使い方です。本来5人保有でき、試合に出られるのは3プラス、アジア枠1ですが、昨年我々は2人プラス1と2枠余らせていました。そのうちのひとつを今回ギレルメ選手で使い、もう一枠、ここはクラブの考え方で、クラブによっては5枠全てレギュラークラスを入れてというところもあると思うのですが、我々はマネジメントの観点からそこでパワーをあまり使いたくないということで、育成というわけではないのですが、若く才能のある選手を獲得して育てて行こうと。それが今回のモルベッキ選手です。そして中野選手と、今日は代表活動で参加していませんが伊藤選手。彼らに関しては昨年の途中から合流していますので、今回は編成のベースの方に戦力として数えております。昨年からいるとはいえ会見は初めてなので、このあと中野選手にいっぱい聞いてあげてください。

 我々は今シーズンもそうなのですが、まだまだチャレンジャーであると。まだ何も成し得ていません。スローガンにもあるように、『Challenge For Next』ということで、まだまだ次を目指さなければいけない。そういう意味ではしっかりと謙虚に、自分たちの立ち位置、力を踏まえて戦っていければと思います。そうは言っても、目標としてはまずは勝点40をしっかりと早いタイミングで取り、良い流れを早く掴むことが出来ればいいと思っております。

名波浩 監督

名波浩 監督

 皆さんこんにちは。今シーズンもよろしくお願いします。今、木村社長と服部強化本部長の方で色々と話をしていただいたので、これと言って話すことはありません(笑)。まだまだ足りないところ、それから補わなければいけないところ、たくさんありますけど、ここにいる選手、それから既存の選手たちとともに、我々スタッフも含めて、それからフロントも含めて、サポーターも含めて、みんなで成長していけるような1年になってくれればいいなと思っています。

 具体的には、トップ5という目標を選手たちには掲げたので、まだまだ上に5つあると。それから、例えば浦和レッズであったり、FC東京であったりガンバ大阪であったり、昨年我々よりも順位が下の強いクラブが、今シーズン巻き返しに必死になってくると思うので、それを受けるのではなくて、しっかりとした強いチャレンジャー精神を持ってやっていきたいなと思っています。

DF/4 新里 亮選手

新里 亮選手

 こんにちは。ヴァンフォーレ甲府から来ました新里亮です。まず、この伝統あるクラブの一員になれてすごく嬉しく思います。少しでも多く試合に出て、チームの勝利に貢献出来るように頑張ります。よろしくお願いします。

MF/7 田口 泰士選手

田口 泰士選手

 皆さんこんにちは。名古屋グランパスから来ました田口泰士です。僕自身初めての移籍なので、また一からの新しい挑戦だと思って、木村社長、名波監督、服部強化本部長のもとで、また僕自身成長したいと思っていますし、何よりこのクラブのために全力を尽くしたいと思っています。よろしくお願いします。

FW/16 中野 誠也選手

中野 誠也選手

 こんにちは。筑波大学から加入する中野誠也です。中学、高校と自分を育ててくれたクラブに戻って来ることが出来て、大変嬉しく思っています。筑波大学に対しても、プレーはもちろんですが、人間的な部分で成長させてもらったので、その感謝をプレーで表現出来たらいいと思っています。よろしくお願いします。

DF/6 ギレルメ選手

ギレルメ選手

 皆さんこんにちは。ギレルメ サントスと申します。まず、この偉大なクラブが私のために扉を開いてくれたことに対して、感謝の意を伝えたいと思っています。皆さんとしっかりと仲間意識を持って、犠牲心を持って、ジュビロと更なる高みを目指していきたいと思っています。

FW/37 モルベッキ選手

モルベッキ選手

 こんにちは。モルベッキです。昨年はロアッソ熊本でプレーしていました。ジュビロからのオファーをもらったときは非常に嬉しく、そして同時に誇らしく思いました。しっかりと一人の人間として成長したいと思っています。自分は若いですが、戦う準備は出来ています。しっかりと戦って、皆さんと成長していきたいなと思っています。よろしくお願いします。

質疑応答

――新加入選手の方々に質問です。ストロングポイントを教えてください。

新里:

 ストロングポイントは、今のところまだまだな部分が多いのでそんなに無いですが、これから全てのプレー面を磨き、高い水準で“特徴が無い”くらいになれるように頑張ります。

田口:

ゲームを組み立てるところだったり、パスの部分などそういったところを見てほしいなと思います。

中野:

 自分のストロングポイントはオフザボールの動きだと思っているので、そこに注目してもらいたいですし、ペナルティエリアの中の動き出しの頻度だったり、そういうところに注目してほしいと思っています。

ギレルメ:

 自分は守備の意識が非常に高い選手だと思っています。そこから前にサポートする動き、オーバーラップする動き、そういうところで仲間のためにアシストをしていきたいと思っています。

モルベッキ:

 自分は中盤より前で力を発揮する選手だと思っています。インテリジェンスなプレー、そして足元のプレーをしっかりと見ていただけたらなと思っています。

――中野選手に関して、名波監督と服部強化本部長に伺います。ジュビロの下部組織で育った選手が戻ってきたということで、どういった部分を評価していますか?

名波監督:

 まずは大前提として、クラブから育った選手だからといって帰還させたわけではなくて、単純に力がプロレベルであると、我々に必ず貢献してくれるということを大前提に獲得しました。彼の能力というのは先ほど彼自身が言ったように、オフザボールももちろんですが、ゴール前、ボックスの中でシュートをイメージしながら動き出せる、そういった動きを止めないことというのは素晴らしいなと。それをトレーニングの中でも、それから練習試合や紅白戦の中でも、我々の中に入っても発揮してくれるのではないかなと思っています。それから昨シーズン、発揮してくれていた部分も多少あったのではないかなと思っています。ただ、大学サッカーで、リーグ得点王になったからと言って、プロで結果が出るとは限らないですし、50点取ろうが、100点取ろうが、いわゆるアマチュアでの結果は僕は全く度外視しているので、いかに早い段階でファーストゴールを取って、そこからいかに積み上げて行くかが勝負だと思っています。ここからの彼の気の持ちようと努力というものに期待したいなと思っています。

服部強化本部長:

 やはり本人が言っていたオフザボール、それプラススピード、ゴールへの意識というところは、うちに今いるFWとは少しタイプが違うなと思うので、そういうところも評価していますし、一番最初に名波監督が言いましたけど、力が無ければとらないので。それはユースだから優先的に戻すとか、どこ出身だからというのは、本当にうちには無く、純粋に必要な選手だから獲得しました。

――服部強化本部長と名波監督に質問です。ギレルメ選手を獲得した理由について教えてください

名波監督:

 もちろん、既存の宮崎にしても小川大貴にしても櫻内にしても、良いクオリティを昨シーズン出してくれていたので、現状維持、現状保持というのは、もしかしたら皆さんがイメージしていたことかなと思うのですが、今我々がイメージしている攻撃的な守備から速いタイミングでフィニッシュまで行くという形の中で、それに合う選手という意味では国内にはちょっといないのかなと。そこで外国人枠をひとつ空けておきましたし、昨年の夏も木村社長の方から、取ってもいいぞということは言っていただいたのですが、たまたまと言ったらなんですけど、6連勝している時期で。服部の方からいじめのように映像はたくさん見させられたのですが、このタイミングじゃなくてもいいのかなと。そういう中で、昨年のシーズンが終わってから何枚もDVD、それからUSBに入った映像をパソコンで見る中で、彼が一番我々にはまるんじゃないかなということを、確信はしていないですけど、自分を信じて彼と一緒に仕事をしたいなと思ったので、そういうことを服部に言いました。

服部強化本部長:

 少し違いを出したいというところから、左サイドバックのところは日本国内、国外で探し始めました。やはりここでひとつ違いを出したい、それがあればいいなというところで、色々な選手を探って、結構な枚数、試合を見ました。その中で、我々のスタイルであったり経営規模であったり、そういうところを踏まえて彼がヒットしたというか、今後左サイドバックで使うという決断に至りました。

――新加入選手に質問です。ジュビロでともにプレーをするのを楽しみにしている選手がいたら教えてください。

新里:

 みんなそうだと思うのですが、中村俊輔選手は小さいときからずっと見てきた選手ですし、本当に日本の中でもトップレベルの実績、技術、全てを持っていると思うので、自分のサッカー観だったりそういったものを変えられるくらいの何かを吸収出来たらいいなと思っています。

田口:

 僕は選手もそうなのですが、名波監督と服部強化本部長は僕が小さい時の憧れというか、ずっと見ていた選手だったので、そういう人たちのもとでサッカーが出来るというのはすごく幸せなことだと思います。選手だと、(川又)堅碁がいるので、プライベートでもすごく仲が良いですし、また一緒にプレー出来るというのは楽しみです。

中野:

 自分の場合は去年から一緒に練習させてもらっているのですが、新加入選手の皆さんとも早く一緒にプレーしたいと思いますし、一日一日チームの皆さんと全力で戦っていきたいなと思います。

ギレルメ:

 ジュビロへの加入が決まる前、ジュビロの動画など試合を見ていましたし、全員が偉大な選手だなと感じました。そんな選手たちと一緒にプレー出来ることに非常に喜びを感じていますし、早く慣れて彼らのために犠牲心を払いたいなと思っています。

モルベッキ:

 たくさん偉大な選手がいる中で、たくさんの経験を積んでいる選手と一緒にプレー出来ることを非常に嬉しく思っています。その中でも、中村俊輔選手からは一緒にプレーして色々学んで吸収していきたいなと思っていますし、そしていつかは彼を追い越すような選手になりたいとも思っています。