2016ジュビロ磐田新体制発表記者会見

2016 1/14
チーム

1月14日(木)、ヤマハスタジアムの記者会見室で『2016ジュビロ磐田新体制発表記者会見』を行いました。


新体制発表会
新体制発表会 新体制発表会

代表取締役社長 木村稔

代表取締役社長 木村 稔

 本日は大変お忙しい中、2016年ジュビロ磐田新体制発表記者会見に多数お集まりいただきまして、誠に有難うございます。

 昨シーズン、我々ジュビロ磐田にとって最大の目標としていた<J1昇格>を果たす事が出来ました。誠に有難うございました。もう1つ、クラブといたしましても、『選手への力強い後押しを』という想いを込めて、「ホーム平均入場者数1万人・総入場者21万人」という目標を掲げていましたが、11月14日ホーム最終戦において13,576名の方にお越しいただきまして、その目標も達成する事が出来ました。
 これも一重に多くの皆様方に応援をいただいたお蔭と、心より重ねて厚く御礼申し上げます。

 今シーズンですが、昨年強い覚悟を持って戦ってくれた選手に加え、新たに加入してくれました8人の選手で、監督が就任時より掲げておりました「ジュビロのサッカー」を追い求めて行く1年になるというふうに思っております。選手たちが躍動して、応援いただいている皆様方に<ワクワクしていただく試合>を展開していくと、私自身も確信しております。
 選手の編成の部分やサッカーの部分につきましては、GMの加藤、そして監督の名波よりコメントをさせていただきます。私からは3点を紹介させていただきたいと思っております。

 まず第1点目は2016年度のクラブスローガンです。
 昨年に引き続き「繋ぐ」をスローガンとし、さらにサブタイトルを「夢の実現へ」といたしました。「繋ぐ」という部分につきましては、昨年も発表させていただいておりますが、人と人、地域とクラブ、ジュビロ磐田に関わる全てを繋いでいく、またサッカーにおきましては、勝利の為にパスを繋いで、心と心を繋ぐという意味が込められております。つまり、すべてにおいて<チーム一丸となって戦っていく>という意味合いでございます。
 サブタイトルにつきましては、昨年はRoad to J1を掲げておりましたが、今年は「夢の実現へ」とさせていただきます。ジュビロ磐田はクラブ理念として<夢と感動を!>を掲げておりますが、この部分についての実現については、道半ばと申しますか、ようやくスタートラインに立つことが出来たのかなというふうに感じております。
 そうした意味合いで、<繋ぐ 夢の実現へ>というスローガンは、チーム一丸となって強いジュビロをもう1度作っていくという想いを込めてあります。

 第2点目でございますけれども、入場者数に関してでございます。
 昨年の数字は先ほど報告させていただいた通りでございますが、今シーズン、我々は1試合平均12,500人、総入場者25万人以上を目標としたいと思います。その数字の意味合いですが、当然ながら経営軸といいますか、売上収入を増やすというところもございますが、何より<選手の後押しとなる応援をいただきたい>という想いでございます。
 ジュビロのスタジアムが出来て以来、私は毎年サッカーあるいはラグビーの試合を見てきました。昨シーズン、初めて運営側に立ってスタジアムを見てきたわけでございますけれども、やはり12,000人の方にお越しいただくと、スタジアム自体の景色が変わります。これは皆様方も感じる部分があることがあると思いますけれども、景色が変わって空気が変わります。そういった<最高の舞台>をクラブとしても用意したい、また選手たちを後押ししたいという想いで、この目標を立てさせていただいたということでございます。

 そして第3点目でございますけれども、サポーターズクラブに関してでございます。
直近10年前は約28,000人の方々にサポーターズクラブにご加入いただいておりましたが、10年をかけて右下がり傾向になってきております。昨年は何とか下げ止まりましたけれども、このサポーターズクラブ会員数も、より多くの方に応援をいただきたいという想いから、今年は25,000人を目標として1年間活動していきたいというふうに思っております。
 チームの強化と合わせまして、クラブとしてより多くの方々に<親しまれ、愛されるクラブづくり>ということも、我々が目標としていますので、その一環ととっていただければと思ってございます。

 我々ジュビロは、チーム、そしてクラブが一丸となって、3年ぶりのJ1の舞台で戦っていきたいというふうに思っておりますので、今年も1年、皆様方のご支援を宜しくお願いいたします。

ゼネラルマネージャー 加藤久

ゼネラルマネージャー 加藤 久

 まずはこの新体制の会見にたくさんの方にお集まりいただきまして、誠にありがとうございます。
 ジュビロ磐田は、いよいよ元の舞台、J1の舞台に戻ってまいりました。私自身も、ジュビロを応援していただける方だけではなく、Jリーグの発展のためにもジュビロがJ1にいるということが本当に大事だと思っていました。今シーズンからまた以前のようにJリーグのチャンピオンを争う道のりを歩めるということで、非常に楽しみにしております。
 今日は8名の選手が後ろに並んでおりますけれども、5名の選手はすでにプロのキャリアをスタートさせております。彼らは、この世界で生きていくことがどれだけ大変かということを肌身に染みて分かっていると思いますし、プロという存在が社会から何を求められているかということも、自覚していると思います。
 また、3名の選手がアマチュアからプロの世界に入ります。彼らにはプロ選手の影響力というものを早く理解して、本当に皆様から愛される存在になってほしいと思っております。
 8名とも名波監督と相談しながら、そして名波監督の意向を最大限に尊重し、乞われてこのチームに集まった選手たちです。今シーズンは、名波監督が1年数ヶ月作ったベースの上に新たにスタートを切ることができます。この8名の選手はまったく違った環境に入りますけれども、チーム全体、今、残っている選手も含めてスタートしている中で、そこに乗り込むということで、力を発揮しやすい環境にあるのではないかと思っております。
 8名の選手には自分の個性というものを最大限に出して、さらにジュビロ磐田というクラブが何を期待されているかということを十分に理解して、これから頑張って欲しいと思っております。
 今年もどうぞ応援よろしくお願いいたします。

監督 名波浩

名波 浩監督

 昨シーズンの厳しくも苦しくもあったJ2リーグを無事突破することができまして、ストレートインという形でJ1に上がれたことを、まず非常に嬉しく思っております。
 ただ今シーズンは、それ以上に厳しいシーズンになることは間違いありません。そのために我々現場スタッフと選手、それからフロントが一致団結してチーム作りを進めていく上で、まず協調性、それからクラブへの忠誠心、そういったものを強く掲げながらやっていきたいなと思います。その気持ちがファンサポーターに強く届き、先ほど社長がおっしゃられたように入場者数、それからサポーターズクラブの会員とかそういったものに実数としてあらわれるようであれば、我々の努力も報われていくのではないのかなというふうに思っています。
 具体的な数字目標というのはありませんけれども、強いてあげるとすれば、勝点40にいち早く届いて、そこから目標設定を上方修正していくということに尽きると思います。
 ここにいる新メンバーたちは、僕が自分の目と、それから今までの経験をもとにセレクトした選手たちです。今回加入のこの8人は、100パーセント自分の判断で決めているので、自信を持ってJ1の舞台に立って戦って欲しいと思います。また常々言っている人間性も間違いない8人なので、またすばらしい強固なグループを作っていけると思います。
 今シーズンもどうぞよろしくお願いいたします。

DF/2 中村 太亮選手

中村 太亮選手

みなさん、こんにちは。ジェフ千葉からきました中村太亮です。
結果にこだわって頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

DF/3 大井 健太郎選手

大井 健太郎選手

こんにちは。アルビレックス新潟からきました大井健太郎です。
ジュビロで8年間過ごさせていただいた後に、5年間他のチームでプレーしてきました。そこで勉強したこと、成長させてもらったことを、ジュビロに還元できるように頑張っていきたいと思います。みなさん、ぜひ“いいこと”だけ書いてください。よろしくお願いします。

DF/14 高木 和道選手

高木 和道選手

こんにちは。FC岐阜からきました高木和道です。
この年齢でこうしてこの場に立てることは、本当に、僕の移籍に関わってくださった全ての人に感謝しかありません。その感謝の気持ちを持って、チームのために、今の自分に出来るすべてを出したいと思います。よろしくお願いします。

FW/16 齊藤 和樹選手

齊藤 和樹選手

こんにちは。ロアッソ熊本からきました齊藤和樹です。
ジュビロ磐田のために、攻守にハードワークして、勝利に貢献できるように頑張りたいと思います。まずはジュビロ磐田の戦力にしっかりとなれるように頑張ります。よろしくお願いします。

FW/18 小川 航基選手

小川 航基選手

こんにちは。桐光学園高校からきました小川航基です。
自分の一番のストロングポイントである“ゴール”というものを、ジュビロ磐田で存分に発揮して、チームの勝利に貢献できるように、1日も早く試合に出て、頑張りたいと思います。応援よろしくお願いします。

DF/25 大南 拓磨 選手

大南 拓磨選手

みなさん、こんにちは。鹿児島実業高校からきました大南拓磨です。
このように歴史のあるチームに入れて、とても嬉しく思っています。いち早く試合に出場しチームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします。

MF/27 荒木 大吾選手

荒木 大吾選手

こんにちは、青山学院大学からきました荒木大吾です。
ジュビロ磐田のためにピッチで自分の力を示したいと思います。よろしくお願いします。

GK/36 奥田 達朗選手

奥田 達朗選手

みなさん、こんにちは。サガン鳥栖から来ましたゴールキーパーの奥田達朗です。
今回、ジュビロ磐田という素晴らしいクラブでプレーできるチャンスをいただいて、本当に感謝しています。早くチームのために貢献できるよう頑張っていきたいと思います。

質疑応答

―――加藤GMへ質問です。どういうところを補強ポイントに上げ、どういうふうな強化をイメージしながらこの8名を獲得したのですか?

加藤GM:

まず現場を統率する監督の意向を最大限に尊重するということと、それから契約の中で自分の意思で外に出たいという選手もいますし、ポジションのバランスも考慮しなければいけないということです。 それから監督が言われていたように、人格、人柄、人間性というものを重視するという中で、監督自身が技術的・戦術的に自分の頭の中で、この選手はこういう使い方ができるということは、すでにイメージとしてありますので、服部強化部長も含めた我々強化部スタッフは、そうした意向を受けて動きました。本当に決まるときは、すんなり決まるという感じでした。


―――名波監督に質問です。改めて今年の補強の手ごたえを教えてください。

名波監督:

一昨年に監督に就任して最初のオフを迎えたときに、何人かに声をかけさせてもらったのですが、ほとんど上手くいかなかったことが実情でした。正直、このオフも不安があったのですが、加藤GMがおっしゃったように、とんとん拍子というリズムで、ほぼ自分が獲得したいという選手は取れたので、非常に満足している事がひとつ。
あとは彼らをどう伸ばしていくか、生かすも殺すも僕ら次第だと思うので、それぞれのストロングである部分、チームに協調していくであろうという部分を、うまく引き出してあげられれば、今まで以上の力が出るんじゃないかと思っています。


―新人の皆さんに質問です。サポーターに一番アピールしたいところを一言ずつお願いします。

中村選手:

左足のキックを一番見て欲しいと思います。


大井選手:

ディフェンスなので、あまり目立たないことが一番だと思います。終わった後に笑顔を見せられるように頑張ります。


高木選手:

ゴール前で体を張っているところはしっかり見せたいなと思います。


齊藤選手:

攻守にハードワークできる部分と、相手の嫌なところを突いていくところを見て欲しいです。


小川選手:

ゴール前での動き出し、あるいはゴールを見ていただきたいなと思います。


大南選手:

自分は空中戦などの対人プレーが得意なので、そういうところを見て欲しいと思います。


荒木選手:

ドリブルとか何でも仕掛ける姿勢を見て欲しいなと思います。


奥田選手:

ゴールキーパーなのでシュートストップには自信を持っているので、そこを見て欲しいと思います。


―大井選手に質問です。6年ぶりにジュビロに復帰し、名波監督の隣で会見を迎えている今の気持ちと、改めて意気込みを聞かせてください。

大井選手:

まず自分を呼んでくれた名波さんをはじめ、全スタッフに感謝をしていますし、自分を快く送りだしてくれたアルビレックスの皆さんにも感謝しています。
自分は尊敬する人物に、常に父と名波さんの名前をあげているのですけれども、その監督のもとでプレーできることはすごく幸せなことだと思います。期待に応えられるようなプレーをピッチで出せるように、練習から一生懸命やり、またそういう姿を選手のみんなにも見てもらって、その結果、サポーターと共に喜ぶことができるように頑張っていければと思っています。


―移籍した5選手に質問です。ジュビロ磐田を選んだ理由を教えてください。

中村選手:

自分は色々なチームのサッカーを見るのですが、ジェフにいるときからジュビロの試合も見ていました。ジュビロに自分が入ったときのことを考えて、自分のストロングを出せるチームかなと思い、また名波さんとやってみたいなという想いがすごく強くて決めました。


大井選手:

監督である名波さんと共にプレーするチャンスをいいタイミングでもらえたからです。


高木選手:

名波さんに声をかけてもらって、断る理由はなかったです。


齊藤選手:

ジュビロ磐田という素晴らしいクラブですし、名波さんも高校の大先輩ですし、自分がここにきて絶対成長できると思ったので決めました。


奥田選手:

最初に声をかけてくれたというのがジュビロ磐田だったということと、キーパー陣のレベルが非常に高いと思いますし、そういう中で自分がどれだけやれるのかという挑戦の気持ちで決めました。


―名波監督に質問です。開幕前ですが、名波さんがイメージしている2016シーズンJ1でのジュビロの戦い、またJ1の中でこういうサッカーをやっていきたいという形を教えてください。

名波監督:

そんなにまだイメージしていませんが、チャンピオンシップや天皇杯の準決勝、決勝などを見ていても、やっぱりJ1のレベルは非常に高いなと思いますし、そこに対し我々のこの戦力が対抗できるのかという不安の方が多いかなと思うので、その不安を打ち消すようなトレーニングをしていきたいです。ですが、例えばガンバ大阪のパトリック選手や、ヴァンフォーレ甲府のクリスティアーノ選手を、「こいつら抑えられるのかな」というふうに思って見ていた分、実際対戦するのは楽しみです。
自分は何をやるにも自信を持って臨んできているタイプの人間なので、叩かれても叩かれてもその自信を常に前面に出しながら、今シーズンを乗り切りたいなと思います。 新加入の彼らがどれだけジュビロで躍動するのかというのは未知数ですが、それでも輝きを持ったままゲームに臨んで欲しいなと思います。それから大井が言ったとおり、試合が終わったあと、笑顔でロッカーに帰ってきて欲しいなと思います。