2019年 試合速報

明治安田J1 第10節 vs. 浦和レッズ

試合ハイライト
reds
reds

5 勝
2 分
3 敗
8 得点
8 失点
勝点 17

0
  • 0
  • 0

  • 0
  • 1

1
ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

2 勝
3 分
5 敗
8 得点
10 失点
勝点 9

前半 ハーフタイム 後半
武藤 雄樹
汰木 康也
18分
長澤 和輝
マルティノス
26分
31分
アダイウトン
中山 仁斗
38分
上原 力也
荒木 大吾
森脇 良太
アンドリュー ナバウト
41分
48分
ロドリゲス
50分
山田 大記
大南 拓磨
1
西川 周作
2
マウリシオ
4
鈴木 大輔
5
槙野 智章
6
山中 亮輔
7
長澤 和輝
8
エヴェルトン
16
青木 拓矢
46
森脇 良太
9
武藤 雄樹
30
興梠 慎三
SUB
25
福島 春樹
3
宇賀神 友弥
31
岩波 拓也
11
マルティノス
29
柴戸 海
19
アンドリュー ナバウト
24
汰木 康也
監督
オズワルド オリヴェイラ
21
カミンスキー
3
大井 健太郎
4
新里 亮
24
小川 大貴
41
高橋 祥平
7
田口 泰士
14
松本 昌也
15
アダイウトン
19
山田 大記
30
上原 力也
11
ロドリゲス
SUB
36
三浦 龍輝
25
大南 拓磨
10
中村 俊輔
17
森谷 賢太郎
27
荒木 大吾
18
小川 航基
32
中山 仁斗
監督
名波 浩

53,361
スタジアム名 試合日 キックオフ
埼玉 5/3(金) 14:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝、水含み 吉見 章 松尾 一
天候 試合時間 副審 副審
晴れ 90分 五十嵐 泰之 山際 将史
気温 湿度 第4の審判員 記録員
27.1度 22% 佐藤 誠和 大塚 重徳
8 シュート 15
9 ゴールキック 8
5 コーナーキック 6
9 直接FK 18
0 間接FK 3
0 オフサイド 3
0 PK 0

勝点3のみを目指して臨んだ前節の北海道コンサドーレ札幌戦は、ホームで2点を先行される苦しい展開に。それでも、後半開始から川又堅碁がワントップに、上原力也がボランチのポジションに入ると、攻撃が活性化。アダイウトンにゴールが生まれて反撃ムードは一気に高まった。だが、川又が右肩を負傷するなどアクシデントに見舞われたこともあり、その後は得点を奪うことが出来ず。リーグ戦3連敗と苦しい結果になってしまった。それでもチームはひとつになり、今日の浦和レッズ戦に向けて準備を重ねてきた。今こそ仲間を信じて最後まで戦い抜き、必ず勝利を手にしたい。

注目はボランチのポジションに入る上原力也。先週水曜日に行われたルヴァンカップでは、右足を振り抜き今シーズン初ゴールを決めた。さらに、リーグ札幌戦でも後半から出場し、中盤で奮闘。ジュビロに流れを手繰り寄せた。今日も広い視野を生かしたダイナミックな展開や、果敢なボールアプローチなどからチャンスを生み出し、ゴールへと繋がるようなプレーを見せてくれるだろう。また、ケガで離脱していた大井健太郎がスタメンに復帰。頼れるゲームキャプテンの活躍を楽しみにしたい。

対する浦和は現在リーグ戦3連勝中と好調で、勝点17を積み上げ5位につけている。さらにここ3試合は完封に抑えるなど、堅守ぶりも目立つ。ジュビロとしては課題でもある先制点をいかに奪うかが、勝敗を分けるポイントになりそうだ。

キックオフは14時。天候は晴れ。ゴールデンウィークということもあり、埼玉スタジアム2002周辺には両チームのサポーターが大勢集まっている。アウェイの地で難しい戦いになることが予想されるが、何としてでも勝点3を奪取し磐田に持ち帰りたい。

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名波 浩 監督

――試合の総括
我々が3連敗、レッズが3連勝というチーム状況の中で、まして大観衆を背負ったこの埼玉スタジアム、ゴールデンウィークと、なかなか条件の悪い中で、自分たちの想いは一つにしようと。それは攻守ともに攻撃的にやろうと。前節、前々節、もっといえばダービーくらいからなのですが、カップ戦も含めて前半と後半で二つの顔を持つようなゲームに終始したことが続いていて、そこを改善するためには、より攻撃的にやっていこうという中でゲームが始まったと思います。90分間通して選手たちはそれをやり続けてくれましたし、そのお陰と言ったら語弊があるかもしれませんが、相手のミスが自分たちに転がり込むということは我々はなかなか無かったのですが、それを呼び込めたのかなと。逆に自陣でのミスが重なっていたので、それを払しょく出来る完封劇、最後の危ないシーンもカミンスキーが攻撃的なセービングを見せてくれましたし、ロドリゲスのシュートも、ピッチの人間、ベンチの人間、磐田で見ていた人間が後押ししてくれたお陰でゴールになったのではないかと思っています。
この1勝で気持ちを切らさずに、まだまだサポーターへのみそぎは終わっていないので、これからも攻撃的なサッカーを貫きたいですし、気持ちをもう一度リセットして、自分たちでもっともっと努力して順位と勝点を上げていけるようにやっていきたいと思っています。

――バックパスは前半から狙っていたのか?
特にアダイウトンが真ん中にいてロドリゲスが左にいる時が、一番チャンスが出るのかなと思ったのですが、半分とは言わないですけど3分の1がその逆、アダが左サイド、ロドがセンターフォワードになってしまって、その時はなかなかタイミングも合わずに行きづらかったのではないかなと思います。バックパスの質がレッズは非常に高いので、奪えるタイミングは無いと思っていましたけど、狙いは持っておこうと。後ろ選択をした時のコントロールに対して厳しいアプローチで行こうということは言っていました。

――連敗を止めた今の気持ちは?
選手はもちろん、サポーター、クラブスタッフにも非常にモヤモヤした時間を沢山過ごさせてしまったので、まずは申し訳ない気持ちでいっぱいですし、それを払しょくするゲームが、これで終わる訳ではないですし、ここからしっかりと地に足をつけてやっていきたいなと。ちょっとラッキーかもしれない言い方をしますけど、勝点一桁がまだ6クラブくらいあったので、手の届くうちはモチベーション高くやれるというのは選手とも共有していましたし、勝ちゲームが無い中でも、内容の良いゲームが増えてきていたのは事実ですし、自信を持ってこれからもやっていきたいなと思っています。

――とてもバランスの良いサッカーに見えましたが
1トップ2シャドーでしたけど、アダとロドが残ってしまい2トップになってしまうシーンもありました。ただ、それがカウンターに繋がったシーンもあったので、一応は放っておいたと。その中でも、アダは真ん中からスタートしようと言っていました。ロドは後ろから出ていった方が相手にとって怖い形になるのでそこは徹底しようと。ボランチのエリアとしては、上原は前半最終ラインに吸収されすぎてしまって、少し下がり過ぎたかなとは思いますが、守る時の締めでいえば前半少しパスを刺されていたので、それが怖いなという中で後半は修正出来たのではないかと思っています。

大井 健太郎 選手

大井 健太郎 ――ケガからの復帰戦を勝利で飾りました
嬉しいです。残り少ない時間での得点でしたし、後ろの選手としては最悪0対0でもアウェイですし、耐えようという感じでした。ロドが良いところを狙ってくれましたし、非常に大きな勝利だったと思います。

――自身のコンディションは?
今日は暑かったですし、どんな状態であれ100%でいかなければやられてしまいます。試合に出られない選手もいるわけなので、ピッチに立てばみんなが一生懸命やらなければいけません。久しぶりとかそういうことは関係なく、立ち上がりから自分だけに限らずみんな集中して出来ていたのではないかと思います。

――完封に抑えた守備面について
守備面だけではなく、攻撃も今日は良かったと思います。得点は1点で、決定的なチャンスは少なかったかもしれませんし、相手があまりボールを取りに来なかったということもありましたが、自分たちが落ち着いてボールを保持することが出来ました。自分たちのシュートシーンというのは、狙って作ることが出来ていたのではないかと思います。

新里 亮 選手

新里 亮 ――大井選手がケガから復帰しましたが、3人の関係性は?
ここ8試合くらい自分が真ん中をやっていましたが、(大井)健太郎君が真ん中に入ったことで、まとめてくれるしラインコントロールも的確にやってくれます。その中で自分はまた違う役割をと。そういったところは健太郎君に任せて、だいぶ楽をさせてもらいました。

――興梠選手への対応について
左の山中選手からアーリークロスも含めて斜めに動くことが多いという印象でした。なのであまりラインを気にせずに、そこは全部ついて行こうと思っていました。試合前にもディフェンス3人で話をして、あまりラインばかり気にして裏に抜けられるよりは、ついて行って守ることが出来れば問題ないですし、もちろん全部そうなればラインは低くなってしまいますが、個人の判断でついて行くところはついて行こうと。そこに合わせてカバーする動きもスムーズに出来ていたと思います。

――守備面で継続してきたことが活きている?
結果はついてきていなかったですが、特にチームとして守備に関してはやることは変わりませんでしたし、今日に関しては中盤で多少引っかけてそこから良い攻撃に繋がるような守備というのは出来たのかなと感じています。とにかく声をかけ合ってみんながプレーしていましたし、コンパクトに守ることは常に意識している部分です。まだまだ改善しなければいけないことはたくさんあるので、また映像を見てチームメイトと話し合っていきたいと思います。

――後半の序盤に興梠選手と1対1になったシーンについて
前半はサイドからが多かったですが、後半に入って中央の崩しが少し増えてきました。その中で、興梠選手はあそこがすごく上手い選手ですし、動き出しも最後のフィニッシュもバリエーションがある選手なので、抜けられた時には何個か選択しがあるだろうなと。そこに関してはカミック(カミンスキー)といつも練習で、状況によって「このコースを切ってくれれば自分は間に合う」など話ながらやってきました。なのであの場面はカミックを信じて自分はファーを消して股抜きと切り返しを消しに行きました。最後は自分にボールが当たりましたが、ニアに打たれていてもカミックは反応してくれたと思いますし、そこは1対1というよりもGKを含めて守ることが出来たシーンだったと思います。カミックは練習でも試合でもそうですが、「自分に任せてくれる部分もあっていいからね」と。そういうことをよく言ってくれるので、そこはディフェンスとしてすごく助かっています。

――次節のFC東京戦に向けて
また前線にタレントが多いチームですし、縦に速いチームなので、今日とはまた違う展開になると思いますが、またチームでしっかりと話をして、上手く守って良い攻撃に繋げることが出来ればと思います。

ロドリゲス 選手

ロドリゲス ――勝点3を手繰り寄せる決勝ゴールでした。試合を振り返って
非常に激しいゲームだったと思います。その中でも我々は前半と後半を通してアグレッシブな姿勢を見せることが出来ました。強い相手に対して、自陣と敵陣その両方のグラウンドで試合が出来たと思います。ゴールシーンは少し運もあったのかなという得点でしたが、このゴールは(川又)堅碁に捧げたいと思います。

――川又選手の存在について
彼には非常に助けられました。ピッチの中でも堅碁は100%どころか1000%を出してプレーするので、本当に彼を見習わなければいけないところはたくさんあります。ケガからの復帰戦でまたケガをしてしまうのは、自分にも経験がありますがとても苦しいことなので、彼のためにもという想いでした。

――試合前に意識したことは?
監督からは楽しんでこいと。そういう指示を受けましたし、前に前に行くこと、そして相手の裏に飛び込めと。今日は非常に前がかりなゲームをすることが出来たと思います。とにかく、遠くからたくさんのサポーターが足を運んでくれたことに感謝を伝えたいです。

カミンスキー 選手

カミンスキー ――完封での勝利を振り返って
見る人によっては、引いてカウンター狙いだったと感じるかもしれませんし、もしかしたら今日の勝利はラッキーだったと言われるかもしれません。でも、自分たちが良いディフェンスで最後までしのいだと。自分たちが相手に圧力をかけ続けたので、相手がバックパスをしてそれを拾えたのだと思いますし、自分たちの努力の結果だと思います。ただ、我々は上位に上がったわけではなく、下位にいるということはしっかりと受け止めなければいけません。改善しなければいけないことはまだいっぱいあります。ただ、この1勝でチームに自信が戻ってきたことは確かです。ここ数試合勝てていなかったので、今日の勝利というのは自信を取り戻す大きなきっかけになったと感じています。

――最後の興梠選手との1対1の場面を冷静に止めました
完全な1対1ではないですが、どちらが先に触るかというのはフィフティフィフティでした。自分が上手く出て触れることが出来ました。

――大井選手が久しぶりにピッチに戻ってきました
(大井)健太郎は我々にとってとても重要な選手です。というのも、ピッチだけではなくピッチ外でも彼は真のリーダーだからです。今日はディフェンスが非常に良かったですが、勝てなかった時も守備は決して悪くありませんでした。

――勝利にホッとする気持ちも大きいのでは?
もちろんです。自信を取り戻せるということと、自分たちのポジティブなエネルギーがさらに出てくると思いますし、何よりみんなの笑顔が見られたことが何よりです。

高橋 祥平 選手

高橋 祥平 ――今日の完封勝利について
久しぶりなので、ホッとした気持ちが大きいです。一人一人責任感を持って最後までプレーしたことが一番だと思います。そして、今日は守備でも攻撃でも前向きにプレー出来たことが今日は大きいと思います。

――大井選手がケガから復帰して
リハビリ中から(大井)健太郎さんは自分たちに常に声をかけてくれていましたし、ピッチに戻ってきたことはチームにとっても、本当にその存在というのは大きいと思うので、それくらいの存在に自分もなりたいと思います。

――次のFC東京戦に向けて
今日の勝ちを無駄にしないように、またしっかりと結果を出したいです。

浦和レッズ オズワルド オリヴェイラ監督
 

――試合の総括
予想通り難しい試合になりました。ジュビロの試合はチェックしていましたけど、良い内容でプレーしながらも結果を残せていませんでした。しかし今日はチャンスをしっかりものにしましたので、ジュビロの方が勝利に値するチームだったのかなと思います。