2019年 試合速報

明治安田J1 第1節 vs. 松本山雅FC

試合ハイライト
ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

1 分
1 得点
1 失点
勝点 1

1
  • 0
  • 1

  • 1
  • 0

1
yamaga
yamaga

1 分
1 得点
1 失点
勝点 1

前半
8分
岩上 祐三
ハーフタイム 後半
中村 俊輔
川又 堅碁
10分
ロドリゲス
荒木 大吾
25分
川又 堅碁
26分
33分
永井 龍
高崎 寛之
上原 力也
ムサエフ
36分
42分
岩上 祐三
田中 隼磨
45分
セルジーニョ
中美 慶哉
21
カミンスキー
3
大井 健太郎
25
大南 拓磨
41
高橋 祥平
10
中村 俊輔
14
松本 昌也
15
アダイウトン
19
山田 大記
30
上原 力也
11
ロドリゲス
22
大久保 嘉人
SUB
31
志村 滉
4
新里 亮
28
石田 崚真
8
ムサエフ
27
荒木 大吾
16
中野 誠也
20
川又 堅碁
監督
名波 浩
1
守田 達弥
15
エドゥアルド
31
橋内 優也
44
服部 康平
6
藤田 息吹
8
セルジーニョ
14
パウリーニョ
42
高橋 諒
47
岩上 祐三
7
前田 大然
11
永井 龍
SUB
16
村山 智彦
3
田中 隼磨
5
今井 智基
13
中美 慶哉
25
町田 也真人
32
安東 輝
9
高崎 寛之
監督
反町 康治

14,469
スタジアム名 試合日 キックオフ
ヤマハスタジアム 2/23(土) 15:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝、乾燥 大澤 隆 家本 政明
天候 試合時間 副審 副審
くもり 90分 八木 あかね 山際 将史
気温 湿度 第4の審判員 記録員
17.7度 20% 野田 祐樹 花澤 秀登
11 シュート 13
10 ゴールキック 9
7 コーナーキック 5
12 直接FK 16
0 間接FK 2
1 オフサイド 2
0 PK 0

いよいよ2019J1リーグが開幕。ジュビロはヤマハスタジアムに松本山雅FCを迎えて、今シーズンのスタートを切る。

「昨シーズンの不甲斐なさを払しょくするような試合にしたい」と話した名波監督。「そのためにも、勝点3というものに執着して戦い抜きたい」と、今日の一戦に臨む決意を語った。チームは攻撃面のさらなるレベルアップを目指し、鹿児島キャンプから新たな戦術にトライするなど充実した準備を続けてきた。また、J1チーム相手のトレーニングマッチでは、これまで積み重ねてきた安定した守りを披露。守備面での手ごたえも得ている。選手たちは、そうした成果をピッチでしっかりと示し、開幕戦での勝利を掴み取ってくれるはずだ。
注目は、新加入のロドリゲス。練習試合でコンスタントに得点を決めるなど結果を残しており、今日もゴール前での活躍に期待がかかる。「見に来てくれた人たちが、“サッカーって楽しい”と思ってくれたら」と言うように、得点はもちろん、スタンドを“沸かせるプレー”でもジュビロサポーターを楽しませてくれるはずだ。また、「昨年の悔しさなど、色々なものを取り返したい」と今シーズンに懸ける想いを語る中村俊輔からも、目が離せない。「周りの選手を生かすのが自分の特徴だと思っているので、そうした仕事がしっかり出来れば」と話す背番号10の、ジュビロを勝利へと導くようなプレーを楽しみにしたい。さらに、名波監督がキーマンとして挙げる山田大記の活躍にも注目だ。「アシストやゴールなど、数字にもこだわっていきたい」と決意を語る山田が、ジュビロの攻撃を活性化させるだけではなく、昨シーズン見せた“前向きな守備”でも、チームを助けてくれるはずだ。また、大南拓磨が開幕スタメンを奪取。昨シーズンの終盤戦はピッチで成長を示し頼もしいプレーを見せたDFの、さらなる躍進に期待したい。

対する松本は、昨年J2リーグを制覇。4年ぶり2度目のJ1リーグへと臨む。昨シーズンは1試合1失点以下でリーグ最少失点を記録するなど、堅守が大きな強み。そこから繰り出す速攻や、多彩なセットプレーには十分警戒したい。

キックオフは15時。先日までは天候が心配されたが、ヤマハスタジアム周辺は青空が広がる晴天に恵まれた。今シーズンを戦う上で重要な一戦となる開幕戦をホームで制し、たくさんのジュビロサポーターとともに勝利の喜びを分かち合いたい。

試合速報はこちらをクリック
名波 浩 監督

――試合の総括
開幕戦の独特の緊張感の中で、ボールロストも多かったですし、イージーなミスからセカンドボールを拾われてというシーンが多々あったと思いますし、ゲーム展開を考えたら立ち上がりのFKの失点で、松本に大きな自信を、そして我々に大きな失望を与えてしまったゲームになってしまったなと思います。(松本は)あれだけ後ろに下がった中で、カウンターのスピードを持った選手がいて、しかもそこを3回に2回は使われていたと思うので、少し怖さもあり、全体的なプレスの連動というよりも、そこのケアをしなくてはいけなかったり、しかもそのサイドを使う時に、(松本の)前田選手のプレスバックもしくはプレッシャーに対してロストしてしまったりというところで、ボールの動かし方もイメージしていたポゼッションとは徐々に変わってきてしまったかと思います。
サイドバックが常に顔を出すという作業は、(中村)俊輔が交代するくらいまでは何度か出来たと思うのですが、その後ロックされた前線の選手がいたので、なかなかタイミング良く入れなかったり、もちろん疲労と共に同サイドの突破が多くなってしまったりして、ちょっと変化を起こしづらい状況になってしまったなという感じです。ゴールは、よく追いついたと思いますし、川又の特徴、山田の精度の高さ、それが重なって生まれたゴールですけど、後半はあそこまで我々のシュートが0だったので、もう少し前向きに、もしくは前がかりに体重を持っていこうという中でシュート数が増えなかったのは残念だと思います。開幕戦の他会場の結果を見て、やはり開幕戦の難しさは十分に理解していますので、もちろん3ポイント取りたかったですけど、また次節以降頑張りたいと思っています。
川又をスタメンにしなかったのは、2月上旬の怪我が十分に治っていなくて、水曜日くらいまで 騙し騙し来ていましたので、(ゲーム)頭から行くリスキーさを回避したということです。今日もゴールを奪ったので悪い印象は無かったかもしれませんが、パフォーマンス的には、最後10分くらいはだいぶへばっていたので、まだまだコンディションを上げなくてはいけないなと思っています。ロドリゲスはシンプルにやらなくてはいけないところで、2度ほど簡単に失ったことがあったので、そこを気をつけなくてはいけないのと、疲れてくるとちょっと上手いことやってやろうという欲が出てきて、それがチームのピンチに繋がってしまったこともあったので、その辺りのシンプルさは、彼も国際試合を何試合も経験しているので、やりきらなくてはいけないなと。ただアダイウトンとの両サイド、もしくは自由にポジションを変えたところでのゴールに向かっていくパワーとスピードは、十分にアピール出来たのではないかなと思っています。まだ彼にとって初戦なので、もう少し試合を重ねればもっともっと良くなると思いますし、ここから国際Aマッチデ―で(海外を)行ったり来たりするので、コンディション作りがポイントになってくるかなと思います。

――サイドバックが中に入るという戦術で選手たちに伝えていることは
相手のいないところでのフリーズゲーム、もしくはフォーメーションシュートの中で、タイミング、ボールホルダーの状況によってサイドがそのまま外に留まっていたりということを、継続してやってきていますけど、キャンプからずっと言ってきていますが、新しいことを導入したレベル1だと思っています。まだまだオートマチックさも無いですし、ユニット同士のコミュニケーション不足のところもあると思うので、改善の余地はまだまだあると思っています。

ロドリゲス 選手

ロドリゲス ――ジュビロでのデビュー戦となりました
引き分けは残念ですが、このままチームとしてやるべきことを続けていけば、必ず良い結果が出てくると思っています。サポーターの方々が自分たちを一生懸命、熱心に応援してくださったことに関して、本当に感謝していますし、スタジアムは素晴らしい雰囲気に包まれていました。自分にとっては、とても幸せな日だったなと思います。開幕戦というものにプレッシャーを感じることはありませんでしたが、次はもっとゴールというわかりやすい形で、結果を残したいと思いますし、これから先もたくさん決められるように頑張っていきたいです。

松本 昌也 選手

松本 昌也 ――右サイドバックでの出場でしたが、今日の試合を振り返って
ジュビロでは初めての開幕戦スタメンだったので、勝つために気持ちを強く持って入りました。ただ、セカンドボールをなかなか拾えずに、コンパクト感が無かったという反省点がありますし、立ち上がりに失点してしまったので、どうしても相手に勢いがいってしまいました。交代した選手が活性化してくれた部分もありましたが、決定機という部分ではチャンスをなかなか作れなかったので、最後の崩しの部分はこれからの課題だと思います。自分自身、攻撃のところでもう少しアクセントというか、起点になりたかったなと。もっと積極的に攻撃に関われるようにしていきたいと思います。インサイドに入った時に、同サイドのロド(ロドリゲス)とイメージが共有出来た時は入ってきて崩しの形は出来たと思うのですが、そこの連係の部分で、自分の周りの選手たちともっと上手く連係が取れるようにしたいです。お互いにコミュニケーションを取ってやっていけばどんどん良くなっていくと思うので、まだまだこれからだと思います。

山田 大記 選手

山田 大記 ――今日の試合を振り返って
まだ噛み合っていないところがコンビネーションの部分であったと思うので、そこは修正点ですし、個々の力を出しながらチームとしてどう崩していくかという課題の方が多いゲームでした。人数をかける場所が悪いというか、例えば逆サイドの角で人数をかけておいて、そこで関係性を持って崩すといったイメージをもっとみんなで共有して意識していかないと、なかなか崩せないと思います。ただ、攻撃を作るところは色々と変化を加えていますし、そこでみんなが色々と考えながらプレーしているので、すごく手応えを感じています。組み合わせによっても意図的に変化をつけていけるようなメンバーが揃っているので、そこはすごく個人的にも楽しみな部分です。

――意図的に崩す、という点での完成度は?
まだ半分くらいだと思います。ただ、新しい取り組みにはすごく手応えを感じていますし、それは伸びしろという部分も含めてです。選手の中でも、考えて動くとか、ポジショニングや崩し方についてもコミュニケーションを取る場面が圧倒的に増えていますし、そういう意味ではすごく良い方向に出ていると思うので、早く結果として示したいと思っています。

――川又選手の同点ゴールをアシストした場面について
相手がボールウォッチャーになる場面が多かったので、あの場面に限らず、そこを突いて行かなきゃいけないと思っていました。あの場面も相手がボールに意識を向けたところで、(上原)力也が良いボールを出してくれて、クロスに関しては時間もスペースもあったので。(川又)堅碁が上手く距離のあるところから決めてくれたので良かったです。

川又 堅碁 選手

川又 堅碁 ――同点ゴールの場面を振り返って
逆転だけを目指して途中からピッチに立ちましたが、まずはホームで勝てなかったことが課題です。ゴールの場面は、クロスが素晴らしかったですし、自分が駆け引き出来るような時間のあるボールが来たので、あとは相手の逆を取りながら前で、という感じでした。

――怪我の影響もあり後半途中からの出場でした
今日のメンバーに入れるというのは完全にトレーナーのおかげなので、本当に感謝しています。

――これからの戦いに向けて
開幕戦、勝点1という結果が一番悔しいです。ホームでやる以上、勝点3じゃないと。もっともっと、勝利に執着しないといけないと思います。どんなことをしてでも勝とう、という気持ちをピッチで出さないとなかなかゴールは決めることが出来ないと思うので、そういう強い気持ちを出していきたいです。技術はその次についてくるものだと自分は思っています。そういうプレーを、次の試合は見せたいです。

高橋 祥平 選手

高橋 祥平 ――試合を振り返って
先制点を取られてしまいましたが、みんな慌てていなかったので、それが同点ゴールに繋がったのかなと思っています。ただ、やはり先に点を取られてしまうことが課題ですし、セットプレーでというのはもっと気を引き締めていかないと。セットプレーで点を取られてしまうとゲームが壊れてしまうので、気を付けていかなくてはいけません。

――左サイドバックでのプレーでした
まだまだ全然、自分自身のクオリティは低いと感じました。相手は僕たちがボールを持った時はマンツーマン気味で寄せてくるという印象だったので、そこはもう少し上手く崩せたら良かったなと思っています。また、チームとしてもう少し落ち着いてボールを回せたら良かったなと。大きく蹴ってセカンドボールを拾って前に運んでいこう、というのではなく、今日は前3人しか追って来なかったので、それならボールを回さないといけないですし、もう少し頭を使ったポジショニングが出来ればと思います。とは言っても、まだまだ始まったばかりですし、新しくやり方も変わってきているので、楽しみな部分も多いです。DFとしてはリスク管理をしっかりとしながら、考えてプレーしていきたいと思います。

松本山雅FC 反町康治監督
 

――試合の総括
やはりJ1の舞台で試合をするというのは、選手にとっても我々スタッフにとっても非常に意義深いものだなと感じています。そう考えますと、目的であるトップ15に入らなければいけないなと強く思っていますが、何と言っていいかわからないような、残念という言い方にもなりますし、よくやったという言い方にもなるようなゲームだったかなと思います。一瞬の隙でも与えてしまうとこうなるという、良い教訓にもなりましたので、そこはもう一度しっかり足元を見てやらなければいけないと。ただ、全体的にはJ1の水にはあまり慣れていないところもある中で、開幕としてはよくやったかなと思います。もちろん勝点3を取らなければいけないとは思いますけど、出来る限りのことは今日やれたかなと思っています。たくさんサポーターも来ていただいて、J1らしいムードというのはこういうことなんだなと感極まっていますが、次の試合に向けてまた頑張っていきたいです。