2018年 試合速報

明治安田J1 第8節 vs.サガン鳥栖

ジュビロ磐田
ジュビロ磐田

3 勝
2 分
3 敗
5 得点
7 失点
勝点 11
順位 11

1
  • 0
  • 0

  • 1
  • 0

0
sagan
sagan

2 勝
2 分
4 敗
10 得点
12 失点
勝点 8
順位 14

前半
小川 大貴
20分
ハーフタイム 後半
7分
田川 亨介
10分
河野 広貴
安 庸佑
松浦 拓弥
12分
21分
福田 晃斗
23分
高橋 祐治
趙 東建
山本 康裕
上原 力也
34分
松浦 拓弥
山田 大記
35分
中村 俊輔
松本 昌也
40分
原川 力
高橋 義希
41分
小野 裕二
21
カミンスキー
3
大井 健太郎
4
新里 亮
6
ギレルメ
24
小川 大貴
41
高橋 祥平
7
田口 泰士
10
中村 俊輔
11
松浦 拓弥
23
山本 康裕
18
小川 航基
SUB
36
三浦 龍輝
35
森下 俊
14
松本 昌也
19
山田 大記
27
荒木 大吾
30
上原 力也
16
中野 誠也
監督
名波 浩
20
権田 修一
3
高橋 祐治
5
キム ミンヒョク
15
鄭 昇炫
23
吉田 豊
4
原川 力
6
福田 晃斗
7
河野 広貴
36
高橋 秀人
27
田川 亨介
40
小野 裕二
SUB
18
高丘 陽平
13
小林 祐三
24
安在 和樹
14
高橋 義希
21
加藤 恒平
25
安 庸佑
9
趙 東建
監督
マッシモ フィッカデンティ

11,126
スタジアム名 試合日 キックオフ
ヤマハスタジアム 4/15(日) 15:00
ピッチ状態 コミッショナー 主審
全面良芝、乾燥 髙橋 正紀 池内 明彦
天候 試合時間 副審 副審
晴れ 90分 西橋 勲 武田 光晴
気温 湿度 第4の審判員 記録員
20.6度 33% 田尻 智計 花澤 秀登
9 シュート 10
9 ゴールキック 3
4 コーナーキック 4
22 直接FK 16
1 間接FK 3
1 オフサイド 3
0 PK 0

水曜日に行われたガンバ大阪戦は、0対2と悔しい敗戦を喫したジュビロ。今日の一戦に向けて、選手たちは攻撃面でのすり合わせをさらに綿密に行ってきた。昨年8月以来負けなしのヤマハスタジアムにサガン鳥栖を迎えて、大勢のジュビロサポーターの前で勝利を掴み取る。

今日は、山本康裕が怪我からの復帰後リーグ戦では初先発。ボランチとしてどのような展開やパスワークから試合の主導権を握ってくれるのか、背番号23の活躍を楽しみにしたい。また、小川大貴も今シーズンリーグ戦初先発。持ち前の1対1の強さを生かした守備はもちろん、スピードに乗ったドリブルや積極的な攻撃参加からチャンスを生み出してくれるはずだ。
そして、体調不良の川又堅碁に代わって、今日は小川航基がワントップに入る。「自分がここで点を取ることができれば、チームの状況は大きく変わると思います」と話していた小川。リーグ戦は初先発となる若きストライカーがジュビロサポーターの期待を背負ってピッチに立ち、ゴールという形でスタジアムに歓喜の瞬間をもたらしてくれるはずだ。

一方、鳥栖について「諦めない、さぼらないということが出来ているチームで、ハードワークもすごい。90分を通して戦ってくるチームなので、自分たちもそこでは絶対負けないことが大切」と語った名波監督。さらに、「久しぶりにリーグ戦をヤマハスタジアムで出来ることも、大きなポイント」と、ホームで戦うアドバンテージを口にした。

キックオフは15時。心配されていた雨も午前中には上がり、今は降っていない。今日は、ヤマハスタジアムでジュビロサポーターと選手たちが一体となって、最高の勝利を共にしたい。

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名波 浩 監督

――試合の総括
まずは皆さん気にしている川又の件ですが、昨日発熱しまして、病名は扁桃炎ということで今日の朝の時点で無理だと。朝11時の段階では、本人はやれる準備は出来ていますという感じでしたが、その時も微熱があったので「今回は仲間を信じろ」ということで、小川航基がスタメンということになりました。
ゲームですが、就任してからいつもそうですが鳥栖とやる時はいつもしょっぱいゲームになってしまって、内容含め色々な面でしょっぱくなったという気はします。特に前半は相手の3バック、それからロングボールの対応によって、我々が上手くポゼッション出来なくて、それからボランチが受けても後選択が多くなってしまうような状況を作られてしまって、なかなか自分達のリズムに引き込めなかったなと。後半はもう少し(田口)泰士と(山本)康裕のところでボールを触っていこうと。それから選択の中で相手に潰されても良いので、ギャップで(中村)俊輔と松浦を筆頭に顔を出していこうと。得点が入る10分前後は我々の時間になったのではと思っています。セカンドボールを拾っての厚みも出て、相手を剥がすような、味方を助けるようなフリーランニングも多かったので、体力的に前線の選手が徐々にガソリンが減ってきてしまって、終盤交代を余儀なくされたり、それから相手のパワープレーに対して後ろ体重になってしまった。これは仕方ないことだと思うのですが、まあよくぞ完封で跳ね返してくれたと思っています。
微妙な判定もありましたが、我々は小さなラッキーを拾っていこうという中では、今日3ポイントに繋げられたので、次節はもちろんそうですし、ルヴァンカップにも良い状態で臨めるのではないかと思っています。

――小川航基選手が90分プレーしました
最初の交代が康裕でしたが、(小川は)あの時点で足がつりかげんだったと思うのですが、守備のセットプレーのことを考えて、それから高い選手が前に出てくることを想定すると、ポストプレーで時間を作る、ファウルをもらうというのは非常に有効だと思ったので、ここは荒木や中野ではなくて小川でそのまま行こうと。つっているのは分かっていましたけど、見て見ぬふりをしようと心に誓いながら(笑)。最終的には90分やり通したので彼にとっては非常にプラスになるゲームだったなと。ただシュートはゼロなので、そこは真摯に反省して欲しいと思います。

――小川大貴選手のスタメン起用について
細かいことを言うと、何週間か前に「ここがポイントだ」と彼には伝えていて。腰痛を持っていて注射治療もしていたので、前節のガンバ戦は往復ともバスに4時間以上揺られてしまうので、前節ベンチ外にしておく中でそんな話をしていて。期するものもあったと思うので、最後へろへろでしたけど、よくやった方かなと。本人には「(点数をつけるなら)6だな」と言っておいたのですが、及第点ですね。ただ大貴に限らず康裕にしても松浦にしても、もちろん航基にしても、新しく出た選手が4人いると、チームががらっと変わりがちなんですが、我々はそこまでハイクオリティでは無い中で、競争意識をあおりながら非常に良い積み上げ方をしていると思いますし、レベルの低い競争ではなくて、中くらいよりちょっと高いところでみんな頑張っていると思うので、この3ポイントがさらに上に行くためのきっかけになって欲しいなと。彼らにとっても非常に良い90分だったと思っています。

――櫻内選手が外れましたが、戦術的な理由でしょうか?
そうですね。ちょっと上から状況を見ておけと。調子が良い悪いでいくと、悪くは無いのですが、絶対的に右サイドが攻守に渡って主導権を握ってというゲームが、まだ無かったと言ってもいいと思うので、そこを(高橋)祥平とか、もしくは俊輔とか同サイドの人間と上手く絡みながらということを考えると、一回上から見たほうが良いかなと。逆に左サイドは、試合後にギレルメも言ってましたけど、(新里)亮がインサイドをオーバーラップしていくような大胆な、ダイナミックな動きをしてくれたというポイントが、あの先制ゴールの中で非常に大きかったと思うので、ああいうことを右サイドも回数多くやれれば、もっともっと3バックの両脇が攻撃参加出来るのではと思っています。

新里 亮 選手

新里 亮 ――得点につながった場面のプレーを振り返って
サイドが変わったときに広いスペースがあったので、自分が思い切って出ていくことで、使われても使われなくても、ああやって後ろから長い距離を走って追い越していくというのは、やっぱり守る側も守りづらいと思いますし、その中でボールが出てきて、まだ崩し切れていない状況だったのを、ギレ(ギレルメ)がもう一回追い越してくれてというので、広いスペースを二人でラストパスまで持って行くことができました。左サイドには、また右サイドとは違う特徴がギレも含めてあると思うので、推進力というのは出していきたいですし、あそこでパス2本、3本でシュートまで持って行けるというのは、これからも良いイメージになると思います。

――今日得た勝点3はチームとしてとても大きいものなのでは?
チームの中の状況もそうですし、リーグの中の勝点もどこもあまり伸びていないという状況の中で、今日勝てたことは大きかったと思います。(川又)堅碁君は出場できませんでしたが、(小川)航基も身体を張って頑張ってくれていたし、後半は特にあそこで航基が競ってファウルをもらうシーンが結構あったと思うのですが、ボールがあのままつながらなくても、あそこでファウルをもらってくれたり、前に大きくクリアされないというプレーは、本当にディフェンスからすると助かります。チームのために最後まで身体を張ってくれていましたし、それをピッチに立った11人全員ができたことが良かったと思います。このあとの良いリーグ戦のリズムにつなげていけるのではないかなと思います。

ギレルメ 選手

ギレルメ ――素晴らしいアシストでした
ありがとうございます。そろそろアシストをしなければいけないと自分でも思っていました。チームや監督からも信頼してもらっていることを感じていましたし、こういう形で恩返しができて良かったなと思います。

――あの場面を振り返って
非常に良い気持ちで今日はヤマハスタジアムのピッチに立つことができましたし、仲間とのコミュニケーションもすごく上手くとれていたのかなと。そういうところで、仲間の助けがあって得点につながるプレーが出来たのだと思います。最近は高いクロスを上げることが多かったのですが、なかなか上手く得点にはつながりませんでした。噛み合う部分とかみ合わなかった部分があったので、何か変化をもたらさなければいけないと思って、いつもと違うクロスを上げました。

――新里選手との左サイドの関係性について
彼は右でも左でもうまくプレーできる選手ですし、サッカーIQが非常に高い選手だと感じている中で、できるだけ簡単に見せるプレーをしていきたいと思っています。プレーをより簡単に見せることで、相手にもっと脅威を与えることができますし、自分たちの攻撃がさらに厚みを増して人数をかけられるようになっていくと思います。そういうところを、毎日の練習からさらにコミュニケーションを取っていけば、もっと良くなっていくと感じています。

松浦 拓弥 選手

松浦 拓弥 ――3試合ぶりの勝利、おめでとうございます
まず勝点3を取れたということが、何よりも嬉しいです。粘り強くやるゲームになると思っていたので、とにかくセカンドボールを拾うことと、球際で負けないことがチームとしてやるべきことだと。それをみんなが分かっていたし、それができたということがすごく良かったと思います。

――とても良い形からゴールが生まれました
あの場面はギレと亮が左で崩してくれたので、自分は打ちやすい場所で待てたことがすごく良かったかなと思います。相手からボールを奪った勢いで、そのままウイングバックとセンターバックが絡んで前に攻め入ることができました。チャンスがあったら上がろうというチームのコンセプトとしても、すごく良い場面だったと思います。

――後半良くなったところは?
やはり、(田口)泰士と(山本)康裕がボールを受けて前にさばく機会が増えたことが、前がかりになるきっかけになりましたし、攻撃のスイッチとしてもそこで入っていたと思います。

――最後まで守備陣も粘り強く守り抜きました 
いつもみんなが身体を張って守ってくれているので、攻撃陣としては何としても1点取って、さらにもう1点取れたらもっと楽にできたと思うのですが、本当に守備陣には感謝しています。

――まだまだ続く連戦に向けて
チームとして戦うことがすごく大事ですし、ルヴァンもあってまたメンバーも変わったりすると思うのですが、出た選手がみんなそれぞれ結果を出してアピールするという、チーム内で良い競争ができるよう頑張っていきたいです。練習からアピールして試合に出るチャンスをもらう、そしてそこで活躍してチームに貢献するということができれば、チーム力も上がっていきますし、今はすごく良い競争ができていると思うので、これからも続けていきたいです。

カミンスキー 選手

カミンスキー ――試合終盤にはチームを救うビッグセーブがありました
あのセーブは自分がやらなければいけないことをやったと、ただそれだけの話です。自分たちは全力を尽くしました。終盤は少し難しい時間帯もありましたが、そこをなんとかしのぎ切ることができました。あの時間帯のことを一言でいうと、“ファイト”です。その戦いをみんなでしのいでつかんだ勝利だったと思います。今日は接戦になりましたが、エコパスタジアムでやった清水戦に少し似ていると感じました。あのゲームとの違いは、今日は1点を取る道を我々が見つけられたこと。その1点があったから90分が終わったあとに、みんなが満足できる、喜べる、そういう結果になりました。

小川 大貴 選手

小川 大貴 ――今シーズン、リーグ戦初先発となりました
今シーズン、もう8節目にしてやっとなので少し長かったなという思いもありますが、ずっと自信を持って練習に取り組めていたので、それをある程度は出せたかなと感じています。水曜日にああいう形でガンバに負けてしまって、点が取れていないとか、今日は堅碁君がいないとか、チームとしてそういった中で臨みました。ただ、やることは変わらないですし、チーム一丸となって良い準備ができたことが、勝利につながったかなと思います。

――自身の出場を勝利につなげられたことは?
それは率直に嬉しいです。ただ、まだまだ修正しなければいけない点というのはたくさんあったと思いますし、特に後半は危ないシーンが何度もあったので、ああいったところをもっと修正してやっていかなければいけないなと思いました。

――激しい試合になりました
激しい方が自分向きだと思いますし、ゴリゴリ来る相手は得意なので、そういうところで自分の強さを見せられたかなと思います。

――前半は厳しい戦いを強いられた中で、修正したことは?
今までの試合を見ていて、攻撃で変化をつけられることがなかなか無かったので、積極的にシュートを打って、相手が出てくればスペースは空きますし、自分が仕掛けることによってほかの選手がフリーになることもあると思うので、そこは意識して一人でドリブルで仕掛けることなどを積極的にやろうと思ってプレーしていました。

――右サイドからもチャンスを多く作ったのでは?
ボールが来ればできる自信があった分、逆にもっと欲しかったというところもありますが、そこはしっかりコミュニケーションを取りながら、今後もやっていって、もっとフィニッシュの精度やクロスの精度を上げていけば、チームのゴールの数も増えていくと思います。

サガン鳥栖 マッシモ フィッカデンティ監督
 

どちらもバランスの取れた試合だったと思います。こちらは前からプレスに行って敵陣でプレーするという試合運びをしようとしたのですが、その中でFKのチャンスが沢山あったのですが、生かせなかったことがもったいないところでした。