2017年7月29日 vs 川崎フロンターレ

19:00 等々力

試合後インタビュー

名波 浩

監督

──試合の総括

90分通して我々のゲームだったなんて決して言えるような内容ではなかったですし、前半(中村)俊輔が17、川辺が16回と、二人合わせて33回しかボールを触っていない。守備に重たくなるだろうなという戦前の予想通りのゲーム展開だったなと思います。パス回しに対して、連動性、流動性を持たれながらやられてしまうので、徹底したのは中央を締めること、特に相手の両ボランチが持った時に、そこを徹底しようと。もうひとつは、ここで言うことは控えさせてもらいますが、怖い川崎のパターンがあって、そこは御殿場キャンプも含め、口酸っぱく言って徹底したところです。失点はそのパターンではなかったのですが、危ないシーンは3回くらいあったなと。時間と共にそのシーンが増えてしまったので、まだまだ浸透しきれていなかったのではないかと思います。3点目が入ってちょっと楽になったなと。最終ラインの背後はだいぶスピードが無くなったところで4、5点目と良い感じで入ったので、そこからゲーム展開的には楽になりましたけど、5対1から5対2になるあの時間帯が、まだまだふわふわしていたと思います。アントラーズだったらこんなことは絶対にしない展開だったと思うので。5対2になって目が覚めるようではまだ遅いと思いますし、5対1で終わらせる努力をしなくてはいけなかったなと。そこは選手にも強い口調で先ほど伝えました。

公式戦、Jリーグで6連勝、天皇杯も含めたら8連勝ということで、2か月以上負けていないので、まあ、気分が良いですね。

──後半の素晴らしいカウンターについて

6月のガンバ戦の前に、2トップという立ち位置ではなくて、(川又とアダイウトンの)二人の距離感、それから100%横並びにならないアングル作りというものを徹底しろという話をしました。どちらかが後ろから出ていくことが、相手にとって怖いですし、そこにボールが入った時に、さらに後ろの人間が反応しやすい。最初から二人が高い位置にいると、距離があり過ぎて行く気も失せますけど、やはり後ろから出ていくことによって、3人目4人目の反応が、行かざるを得ない状況を作り出すと。そこを二人が2カ月以上徹底してくれている。相手も脅威にさらされているのではないかなと思います。あとはフィニッシュの精度が、今日はたまたま良かったかもしれないですけど、もう少し上がったり、シュートのシーンが増えてきたら、我々はもっともっと色々なバリエーションが出てくると思うので。今日はカウンターで仕留めなくてはいけないチームだったので、こういうシュートシーンになったと思いますけど、もう少しボールを握りながらスルーパスやサイドチェンジを駆使してフィニッシュに行ければより良いと思います。

──監督としての6連勝と選手として戦った6連勝は意味が違うと思いますが、それぞれの意味合いは? また今日のピッチコンディションについて

 後者の質問から答えさせてもらいますが、ボールのジャッジをはっきりさせろと。スリッピーで、芝の状況を把握している相手チームに対して、中途半端な、あいまいなプレーにならないように、とにかくジャッジを早くしろと言いました。雨も強かったので、ボールワークもそうですけど、声のことを言って。満員になるという情報があった中で、サポーターの声もそうですけど、雨の音とか、雨が目に入って一瞬、もしくは半テンポ声が出なかったり、プレーが遅れたりというシーンが無いように、より危機管理をしておけと。あとはこの状況で開催していただいた等々力競技場の関係者の皆様には、我々として非常に感謝しています。

 それから6連勝についてですが、選手のときは100%に近い確率で僕のおかげだと思いますけど(笑)、監督になってからは100%選手のおかげだと思っています。

──川辺選手の評価を

 一人でドリブル突破や一人でゲームを作るという動きよりも、味方を上手く利用しながら輝いてほしいなということはずっと言ってきて、これは僕の持論ですけど、現代サッカーのボランチは前に出ていかなくては何の魅力もないと。対戦している川崎は、エドゥアルドネットも大島もどんどん前に出てくる。前に出てくるボランチの脅威、それから相手選手が掴まえづらいということは誰でも分かる事ですし、刈り取るだけのボランチは今のサッカーでは時代遅れだと思います。そういう意味では、シュートの意識を持たせている事と、前への推進力、自分の良さをよく分かっているのと、先ほど言った周りを使いながらということが上手くかみ合っているのではないかと思います。

大井 健太郎

大井 健太郎

選手

──今日の試合を振り返って

2点取られてしまいましたし、良いとは言えないですが、勝てたことは良かったです。相手にボールを持たれる時間が長くなることは予想していたので、1点取られてもみんな気落ちすることなく、もう一度突き放せたことが良かったと思います。ただ、5対1のまま試合を終わらせたかったです。

──13年ぶりのリーグ戦6連勝です

リーグ戦6連勝という記録があるクラブ自体、多いわけではないと思うので、改めてジュビロの歴史のすごさを感じています。自分が若い頃に見ていた選手たちのすごさは知っているので、当時とは6連勝の質が違うと思いますが、これから積み上げるものをしっかりと重ねていきたいです。次の広島戦は相手も死にもの狂いで向かってくると思いますし、自分たちのチーム力が試される試合になると思います。

櫻内 渚

櫻内 渚

選手

──今日の試合を振り返って

結果は5対2で勝利できましたが、内容を見たら本当に危ないシーンも多々ありました。粘り強くできた部分と、少し緩くなってしまった時間があるので、そこをしっかり修正したいなと思います。

──2点目のゴールシーンを

(大井)健太郎君が上手くブロックしてくれたので、その分自分がフリーになって、そこに(中村)俊さんから良いボールが来ました。決めることができて良かったです。

──13年ぶりのリーグ戦6連勝です

自分としてはやはりゼロで抑えたかったという気持ちが強いです。2失点してしまったというのは課題があると思います。次節は(川辺)駿とムサエフが出場できない中、総合力で戦わなければいけないですし、誰がピッチに立ってもできるという自信もあります。一つひとつ自分たちがやるべきことを忘れずに、“さぼらない諦めない切らさない”というのをピッチで示したいと思います。

中村 俊輔

中村 俊輔

選手

──今日の試合を振り返って

前半はボールもあまり触っていなくて特に何もしていないのですが、それでも勝ちにもっていくすべというのを、個人ではなくてチームとしてどう見つけるかという部分で、今すごく勉強になっているなと感じています。自分のネガティブな部分を(川辺)駿が潰して、駿が持っていないところを自分が、アダが持っていないところを川又、川又が持っていないものをアダと、補い合えていて。後ろの5人も5バックにならないように、一生懸命やってくれていますし、そうやって上手くポジティブじゃない部分をカバーし合っていくことで、それぞれの色が出しやすくなるということを、みんなが分かってきているのだと思います。個々の能力は川崎の方が高いかもしれませんが、各々の強い部分じゃないところを隠しつつ、2が3になるという作業が、今良くなってきているのかなと。ただ、もっとできると思っています。

──リーグ戦6連勝となりましたが、サポーターの皆さんへ

今日は満員というのは聞いていましたが、雨の中で応援してくれて。(勝利や連勝といった)そういうものを一つひとつ見て行ってもらって、自分たちも一歩ずつ進んで、これからも成長していければと思います。

川又 堅碁

川又 堅碁

選手

──川辺選手が決めた3点目をアシストした場面を振り返って

駿が走っているのが、感覚ですが分かっていて。それをわざと見ないようにして、オフサイドにならないようなタイミングでパスを出せて良かったです。

──自身のゴールが決まったあとは、真っ先にサポーターのもとへ駆け寄りました

あれだけの大雨の中、ずっと応援してくれていましたし、ファミリーなので、サポーターというよりも自分の仲間だと思ってプレーしているので、その仲間のもとに駆け寄りました。試合後にゴール裏へ向かったときの気持ちも、最高でした。戦うのは僕たちですが、パワーをもらっているのはサポーターからもらっているので、やっぱり勝ったときは最初に感謝するのが当たり前ですし、自分たちのファミリーと喜びを分かち合えるというのは、サッカーをしていて一番楽しい時間です。

──これからも連勝を続けて上位へ食い込んでいきたい?

それしか考えていません。ただ、一瞬の油断でこけてしまうと思うので、油断だけはしないように、(中村)俊さんや(松井)大さんをはじめ、経験のある人に引き締めてもらいつつ、僕たち若い選手がチームを盛り上げていくことができれば、このチームはもっともっと強くなると思います。

川辺 駿

川辺 駿

選手

──今日の試合を振り返って

カウンターがチャンスになると思っていましたし、少ない数のカウンターで1点2点取れれば相手も怯むと思ったので、それが上手くできて良かったです。前半の1点目は特に、チャンスじゃなさそうな場面から得点に繋げられたので、それは良かったです。自分の出て行くタイミングも良くなってきたと思うので、より得点に近づくかなと。

──中村俊輔選手との関係について

常に俊さんから直接パスをもらおうとしていますし、それが駄目でも1点目は堅碁君に入れてもらって、そこから自分だったので、良かったと思います。少ないチャンスでも俊さんはもちろん堅碁君もクオリティを発揮できる選手だと思いますし、自分に入ったボールで仕事をしてくれるので、そういう意味でも自分が上がる回数が増えたのかなと思います。

──川崎と対戦して

相手は上手かったです。インターセプトの回数が上がらなかったですし、中断期間明けで前半は自分の身体も少し重いなと感じていました。個人的には自分の真上に上がったボールを処理するのがあまり上手くできなかったので、そういう部分は直していきたいです。

──スライドの意識について

一番嫌なところにはボールを入れさせないようにしていました。ムサエフとの関係も良いですし、楔のパスを入れさせないというか、一回こねさせるというのはできたのではないかと思います。

──3点目のゴールシーンを振り返って

自分たちが奪った瞬間にすぐに走り出し、堅碁君からタイミング良くパスが出てきました。シュートはニアを狙っていて、また抜きは狙っていないです。中断期間で色々と取り組んだ結果が今日出たと思います。

川崎フロンターレ 鬼木達監督

──試合の総括

 中断明けでどうしても勝ちたかったゲームですけど、残念な結果になったと思います。ゲームですが、今日に限っては本当に自分たちのメンタルコントロールが一番重要だったなと思います。失点の場面でも我慢していればひっくり返すチャンスはあったと思いますが、そこを我慢しきれなかったのが今日の敗因だと思います。